体を温める食べ物の特徴を知り、食事法により冷えを改善する

女性にとって、冷えは非常に重大な問題です。冷えを生じる理由は人によってさまざまですが、冷えがあると免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、ひどい生理痛になったりしてしまいます。

例えば私は自己免疫疾患によって長期間ステロイドを飲んでいました。長期間ステロイドを飲んでいると副腎が働かなくなり、体温を上げるためのホルモンが作られなくなるため、体が冷えて仕方がなくなります。

私は10年以上ステロイドを飲んでいましたので体の冷え方は尋常ではなく、わずかに気温が下がっただけでも冷蔵庫の中にでもいるように感じてしまい、寒くて仕方がありませんでした。

体温が下がると免疫機能が低下します。そうして自己免疫疾患の再発を繰り返していると、仕事先や学校の先生、家族、友人、身の回りの人々を含め、誰も相手にしてくれなくなります。

実際、私は母親から「私が大変だから、もうちょっと体調管理をしっかりやってほしい」といわれ、学校の先生には「こんなに学校を休むのでは、進級させられないかもしれない」と宣言されました。仕事先の上司には「休みばかりの人などあてにできない。早くほかの仕事を考えてほしい」といわれ、布団の中で一人悲しく涙を流したものです。

体調も悪いうえに周囲からも嫌われてしまうのは、大変さみしいことです。体を温めて体調を整えておくことは、免疫力の低下を防ぐことやひどい生理痛をやわらげるだけでなく、回り回って周囲との関係を良好に維持することにもとても役立つのです。

それでは、冷えを改善するためにはどのような食べ物を食べたら良いのでしょうか。その見分け方を紹介いたします。

体を温める食べ物と体を冷やす食べ物の見分け方

冷えを食べ物で改善するためには、体を温める作用がある食べ物は何であり、体を冷やす食べ物は何であるのかを具体的に知る必要があります。いくら温熱療法や運動療法をしていても、体を冷やす食べ物を多く食べていたら冷えを改善することは難しいからです。

以下に紹介する事柄を参考に、体を温める食べ物を知っておくことが大切です。

しかし、今まで食べていたものを急に避けるようにしてしまうことによって体調バランスを崩すこともあります。体を温める食べ物も冷やす食べ物もバランス良く食べましょう。

体を温める食べ物と、体を冷やす食べ物はおおむね以下の特徴があります。

体を温める食べ物の特徴

寒い季節には体が寒さで硬くなってしまい、血流が悪くなって体が冷える原因となります。体を温める食べ物を上手に選び、体の中から温めましょう。体を温める食べ物には、次の特徴があります。

土の中で育つもの

ニンジン、レンコン、カボチャ、ショウガなど、土の中で育つものは体を温めてくれます。なぜなら、土の中で育つ根菜類や芋類自体が熱を持っているため、太陽や地表の熱を避けようと土の中へ伸びて育ち、糖分や血行を良くしてくれる作用がある成分を野菜自身が蓄えるからです。

例えば、ショウガにはジンゲロールという成分が含まれています。これは、加熱調理することにより、体を温めるショウガオールに変化するものです。また、カボチャには血行を良くするビタミンEが豊富に含まれています。

また、根菜類は生食よりも加熱して鍋料理や煮込み料理として食べることが多いのも、体を温める要因となっています。

冬が旬の食べ物、寒い地域で育つもの

例えばニンジンを買う場合、九州産ものと東北産のものがあったとしたら、東北産のもののほうがより体を温める作用があります。なぜなら、厳しい寒い土地で育った野菜のほうが寒さから身を守ろうとして、野菜が地面から栄養分を吸い上げる作用がより強くなるからです。冬が旬で寒い地域で育ったものの場合、体を温める成分であるナトリウムも多く含まれています。

そもそも、寒い地域の人は体を温めようとして温かい食べ物が多く消費されるため、自然と温かい食べ物のほうが栽培されます。こうした地域で採れる野菜であるほど、体を温めやすいのです。

そのほか、水分量が多くて柔らかい食べ物よりも、水分量が少なくて固い食べ物のほうが体を温めることができます。水分量が多い食べ物は体を冷やします。水分量が多い食べ物にはカリウムがたくさん入っており、カリウムには利尿作用(塩分を尿として体の外に出す作用)があるため、尿を出しやすくします。

カリウムを多く含んだものを食べると、塩分とともに尿がたくさん出ます。塩分には体を温める成分であるナトリウムが含まれていますので、尿が出て行くと同時に体の中にあった熱と体を温める成分が同時に減ってしまい、結果として体温が下がるのです。

もともと食材に含まれているカリウム(食べ物に含まれる水分)が少なければ体内の水分が出て行くこともないため、体の冷えは少なくなります。またニンジン、カボチャ、タマネギ、ゴボウなどには、体を温めるナトリウムが多く含まれていますので、より冷えを改善できるのです。

赤、黒、オレンジ色の食べ物

体を温める食べ物は、色で見分けることができます。赤、黒、オレンジ色の食べ物は、野菜だけでなくほかの食べ物でも同じように体を温める作用があります。

例えばニンジンに含まれるクマリンには、血液やリンパ液の循環を良くする作用があります。また、タマネギに含まれるケルセチン配糖体は、血栓を溶かす作用があります。

体を温める食べ物の例

体を温める食べ物には、次のようなものがあります。

・ショウガ

・ニンニク

・ニンジン

・ゴボウ

・カボチャ

私は、ショウガとニンニクを、みそ汁にそれぞれ一かけ入れて飲んでいます。毎日ニンニクとショウガを食べ続けることで、体がポカポカとしてきます。以前は、冬の朝になるとなかなか布団から出られなかったものですが、今では平気で出られるようになりました。

冬に食べ過ぎないよう注意したほうが良い食べ物とは?

寒い時期には食べるのを控えたほうが良い食べ物もあります。何でも食べれば良いわけではありません。

それでは、どのような特徴の食べ物があり、どのような食べ物を控えることが必要なのしょうか。

体を冷やす食べ物の特徴

体を冷やす食べ物は食べ過ぎないように注意しましょう。体を冷やすものを食べると体がより冷えてしまうからです。体を冷やす食べ物は、次の特徴があります。

地面の上で育つもの

例えばトマト、キュウリ、ナスといった野菜や南国のフルーツは、土の中で育つものに比べて水分が多いです。こうした野菜や南国のフルーツ自身は水分が多いために冷えており、温かい太陽を求めて上に、上にと伸びていきます。

野菜や南国のフルーツは、利尿作用のあるカリウムと水分が多く含まれています。カリウムによって体内の体を温める成分であるナトリウムと温かい水分が同時に出て行ってしまうので、食べると体が冷えてしまうのです。また、冷たい野菜やフルーツは生で食べたり、冷蔵庫や井戸、川で冷やしてから食べたりすることが多いのも、体を冷やす要因となっています。

夏が旬のもの、暖かい地域で育つもの

暖かい地域で育ったものは、体を冷やす成分である酢やカリウム、水分を多く含むため、食べると冷えやすいです。

暖かい地域の人は、体を冷やすものが食べたくなります。自然と体の熱を取るような食べ物のほうが多く消費されるため、体を冷やすものを栽培することが多くなります。

白い色、青い色、緑色の野菜

白い色、青い色、緑色の野菜にはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、別名アスコルビン酸と呼ばれる酸です。酸が多い食べ物は体を冷やしてしまうため、白い色、青い色、緑色の野菜は食べる量に気を付け、多く取り過ぎないようにしましょう。

精製食品

ジュース、お菓子類、牛乳、うどん、そば、白砂糖、化学調味料など、精製された食品は体を冷やします。これらを代謝するのにビタミンB1やマグネシウムなどの多くの栄養が使われてしまい、体を作るのに十分な栄養が取れないからです。

そして血液は薄く、質の良くないものとなってしまいます。質の良くない血液であれば、臓器が良い働きをするはずもないですし、臓器から作られるホルモンの量も十分ではなくなってしまいます。体温を上げる副腎皮質ホルモンも作れず、体が冷え切ってしまうのです。

また、人間はストレス時に脳内で多くのビタミンCやビタミンB群、ミネラル類を多く消費しています。精製食品を取り過ぎていると、ストレスに対抗する際に必要な栄養が不足するためにイライラしやすくなったり、落ち込みが激しくなったりします。

現在、コンビニで24時間アイスクリームや菓子類が売られており、アイスクリームや菓子類が手に入りやすくなったからこそ、体を温める食べ物や、体を冷やす食べ物の知識を学ぶことは大切です。

体を冷やす食べ物の例

体を冷やす食べ物には、例として次のようなものがあります。

・キュウリ

・スイカ

・ナス

・レタス

・ゴーヤー

私自身、冬場にスイカをもらって食べたことがあります。スイカは夏場に作られる「体を冷やす食べ物」です。

スイカを8分の1ほど食べて30分たった頃から手足が冷え初め、ついに1時間後には全身が冷え切ってしまいました。その後に入浴したり、暖房を強くしたりしても、なかなか冷えは改善されなかったことを覚えています。

また、十数年前の夏真っ盛りのときのことです。以前の職場では、先輩からキュウリを昼休みに一気に3本ごちそうになったことがありました。当時は今ほど省エネのことはいわれていなかったため、部屋には冷房ががんがんに効いている状態です。

キュウリは、体を冷やすビタミンC(アスコルビン酸)が多く含まれている緑色の野菜です。私は生の状態のキュウリを3本食べたところで体の芯から冷え切ってしまい、冬用に保管していた使い捨てカイロを使用して勤務時間を乗り切ったことがあります。

スイカやキュウリが、あんなにも体を冷やす食べ物だと感じたことはありませんでした。以後、私は体を冷やす食べ物を食べるのは控えるようにしています。

ただ、体を冷やす食べ物を全く食べないのも体に良くありません。そこで私は食べる量の70%は体を温める食べ物、30%ぐらいが体を冷やす食べ物の割合で食べるものを選んでいます。この比率は一人一人違いますので、ご自分でもどのぐらいの割合が自分に合っているかを研究してみてください。

冷えに効果があるレシピ

体を温める食べ物、体を冷やす食べ物の見分け方について理解できたら、今度は実際に冷えに効果がある料理を作ってみましょう。日々の食事に体を温める食べ物を取り入れて、冷え性を改善していくためのレシピをご紹介します。

ショウガ、ニンニク入りみそ汁

用意するもの(一人分)

・水 180cc

・ショウガ 一かけ

・ニンニク 一かけ

・体を温める食べ物のうち、好みのもの(野菜、肉、魚が混ざっても良い)

・みそ 大さじ1

・かつお節 6グラム

作り方

・鍋に分量の水を入れ、火にかけます。

・野菜、肉、野菜などの具材を食べやすい大きさに切ります。

・ショウガ、ニンニクは、みじん切りにします。

・かつお節を鍋に入れ、だしを取ります。

・だしに野菜や肉、魚を入れます。

・具材に火が通ったら、みそを入れます。

みそが完全に溶けたら、出来上がりです。

ワンポイントアドバイス

・ニンニクやショウガは、すり下ろして入れてもかまいません。

・具材にホウレンソウなどの体を冷やす野菜を入れる場合には、体を温める根菜類も組み合わせて入れることで体の冷えを防ぐことができます。

・肉や魚は、体を温める食べ物から選びましょう。牛肉、鶏肉、サケ、タラなどの寒流を泳いでいるものを選びましょう。

カレー

用意するもの(二人分)

・ジャガイモ 2個

・ニンジン 2分の1本

・タマネギ 2分の1個

・ニンニク 一かけ

・ショウガ 一かけ

・牛肉(薄切り) 100グラム

・油 大さじ1

・カレールー 2皿分

・水 400cc

・プルーンエキス 大さじ2

作り方

・ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、牛肉を食べやすい大きさに切ります。

・ニンニク、ショウガはみじん切りにします。

・鍋を熱して油を引き、ニンジン、タマネギ、ニンニク、ショウガを入れて炒めます。

・牛肉を入れて、さらに炒めます。

・ジャガイモを入れ、2、3回かき混ぜたら、水400ccとプルーン大さじ1を入れます。

・具材に火が通るまで煮込みます。

・具材に火が通ったら、カレールーを入れ、とろみが付いたら出来上がりです。

ワンポイントアドバイス

・ニンニク、ショウガ、野菜類はすり下ろして入れても良いでしょう。

・肉は、お好みで豚肉、鶏肉、羊肉などの体を温めるものを選びましょう。

・プルーンは、コーカサス地方原産の体を温める食べ物です。多くの果物が体を冷やす食べ物なのに対し、コーカサス地方原産の果物は例外的に体を温めてくれることが分かっています。プルーンを入れることで味にこくが出て、体も温めることができ、一石二鳥です。

まとめ

体を温める食べ物を食べて体を温かくすることは、私のように自己免疫疾患の症状をコントロールするだけでなく、冷えを改善して免疫力を上げたり、生理痛をやわらげたりするためにも大切です。ぜひ、意識的に体を温める食べ物を取るようにしてください。

また、体を温める食べ物をできるだけ毎日取り入れるようにしてください。このときは、体を温める食べ物を活用して調理することによって、生活習慣の中で冷えを取り去ることができるようになります。

これを続けていくことで、体が温かくなることを実感できるのです。