エビリファイ(アリピプラゾール)の効果と副作用:うつ病の治療薬

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うつ病は頭痛や気分障害などの症状が起こる病気です。うつ病になると、脳の中にあるセロトニンやドパミンの機能が低下します。セロトニンやドパミンは、意欲を高めたり、心のバランスを整えたりする働きをします。

エビリファイ(一般名:アリピプラゾール)はセロトニンやドパミンの機能を高めて、うつ病の症状を改善します。エビリファイはもともと統合失調症や双極性障害(気分が上がったり、下がったりするうつ病)の薬として使われていました。しかし、2013年にうつ病に対する効果が認められて、うつ病の治療に使われるようになりました。

エビリファイ(アリピプラゾール)の作用機序と効果

エビリファイは脳内にあるセロトニンとドパミンの調整を行います。具体的には、セロトニンやドパミンの量が少ない時には量を増やしてくれます。また、量が多い時には量を減らしてくれます。

つまり、セロトニンとドパミンの機能が調度良くなるように、量を調整してくれるのです。その結果、うつ病の症状を改善させます。ものごとに意欲的に取り組んだり、何事にも楽しんでチャレンジできるようになったりするなど、心のバランスに対する改善が期待できます。

ただし、エビリファイがうつ病を改善する効果はそれほど強くありません。そのため、他の抗うつ薬の補助として活用されます。

また、他の抗うつ薬と一緒に飲むことが義務付けられています。つまり、三環系抗うつ薬やSSRI (セロトニン選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(ノルアドレナリン・セロトニン選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬を飲んでも効果があまりない、あるいはもう少しうつ病の治療効果が欲しいときに飲む薬です。

飲み始めて14日経つまでは、エビリファイの効果を感じられない場合があると言われています。なぜなら、飲み始めてから14日でようやく身体の中の薬の量が安定するからです。ただ、早い人では飲んだその日に効果を感じる場合もあります。

また、人によって効果と副作用の発現にばらつきがある薬です。薬を飲んだ量と身体の中に吸収される薬の量が人によってバラバラだからです。

つまり、同じ薬の量を飲んだとしても劇的に効果が現れたり、全く効果がでなかったりします。そのため、少ない量から徐々に薬の量を増やしていくことが大事です。また、薬の量が安定するまでの14日間はしっかりと飲んで、効果や副作用を判断して、次の量に増やす必要があります。

エビリファイ(アリピプラゾール)の副作用

エビリファイを飲むとアカシジアという重大な副作用が起こることがあります。アカシジアの症状は「足がむずむずする」、「じっと座ってられない」、「歩いている方が楽」などです。うつ病の症状の悪化と区別がつかない場合もあるので、注意する必要があります。

他にも体重増加や体重減少などの体重変化が起こることがあります。体重変化は胃腸障害で食欲が落ちたり、逆に食欲があがったりすることで起きます。

また、不眠や頭痛といった副作用を生じることもあります。さらに、エビリファイを飲む量を増やしていくと、眠気の副作用も起きる可能性があります。眠気の副作用は飲む量を増やすと頻度が増えるので、服用量が増えた際には注意が必要です。

これらの副作用を起きにくくするためには、先ほど述べたように段階的に薬の量を増やしていくことが重要です。

段階的な増量には2つの目的があります。一つ目は、「副作用が起きないか、効果が出ているか確認しながら、適切な量を探る」ことです。もう一つは、「少ない量で身体をエビリファイに慣らすことで、副作用を起きにくくする」ことです。つまり、副作用の発生を抑えながら、効果がしっかり出る薬の量に調整していくのです。

エビリファイだけでうつ病の治療をすることはありません。また、効果を確かめながら徐々に薬の量を増やしていきます。一番多い量を飲んでから14日間経っても効果が現れない場合には、薬を切りかえる必要があります。