うつ病になりやすい高齢者の特徴とうつ発症のきっかけ

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うつ病は悲哀の気持ちや不眠の症状などが起きる病気で、重症な場合には自殺に至るケースもあります。高齢者では、不安な気持ちや認知力の低下、意欲の低下の症状が現れた場合、うつ病を疑う必要があります。

また、高齢者は介護やお金などの社会的問題、病気などの身体的問題といった不安要素に囲まれて生活しています。つまり、うつになりやすい環境で生活しているといえます。

ここでは、うつ病になりやすい高齢者の特徴と、うつになるきっかけを理解していきます。本人や周囲の人が高齢者のうつ病の特徴を知ることで、うつ病の早期治療や発症予防につなげることができます。

うつ病になるリスクの高い高齢者の特徴

厚生労働省が発表している統計では、高齢者のうつ病は男性に比べて女性の方がなりやすいと報告されています。また、今までにうつ病になったことがあったり、配偶者との死別や離婚経験があったりする人はうつ病になる可能性が高いと報告されています。

他にも、がんや肺気腫、糖尿病、心臓病などの慢性的な病気にかかっていて、身体に障害がある人はうつ病になりやすいです。身体に長期間負担がかかるため、精神的に追いつめられてしまうからです。また、そうした病気にかかっている家族の介護をしている人もなりやすいことが分かっています。

また、薬が原因でうつ病が起こる場合があります。睡眠薬や抗不安薬、禁煙薬、胃薬、高血圧薬などを慢性的に飲んでいる患者さんは注意する必要があります。

これらの特徴を持った高齢者はうつ病になるリスクが高いため、注意を払う必要があります。慢性的な疾患に関しては、うつ病にならないためにも根本的な治療や身体的な苦しみを軽減するような対策を施すことが大事です。また、薬によってうつ症状がでている場合であれば、薬の変更や減量を行う必要があります。

高齢者がうつ病になるきっかけ

うつ病になるきっかけは大きく分けて2つあります。1つ目は日常生活で起こる転機です。重大な出来事がおこることで、大きなストレスがかかってしまいます。その結果、急にうつ病になってしまうことがあります。

例えば、古い友人やペットとの死別がきっかけで起こることがあります。また、がんなどの命に関わる病気を家族や自分が発症したり、家族や友達と喧嘩になったりと病気や人間関係がきっかけでうつ病を発症することもあります。

他にも、「住み慣れた土地から引っ越す」「詐欺などで経済的に困る」などがきっかけで、うつ病を引き起こすこともあります。

2つ目は日常生活でのストレスです。小さなストレスが長期間続くことによって、徐々にうつ病になってしまうのです。

例えば、慢性的に続く体調不良や記憶力の低下、体力の減少などの身体的なストレスがあります。また、老々介護や退職などで生きがいが無くなったり、友人関係が希薄になって孤立したりするなど精神的なストレスがきっかけになることもあります。

これらのきっかけや原因が引き金となって、うつ病になる危険性があるといえます。そこで、環境の変化や置かれている環境に注意を払い、病気の治療やストレス解消方法を考えることが大事です。また周囲のサポートも重要です。

ストレスを与えないようにするために、積極的に介護の手助けをしたり、コミュニケーションの方法を身につけたりすることが大切です。

高齢者では生活の中で親しい人が亡くなったり、体の機能が衰えたりします。そのため、うつ病になるきっかけやリスクに囲まれて生活しているといえます。このような状況の中で、うつ状態にならずに生活するのは非常に困難です。

そこで、高齢者のうつ病になりやすい状況を理解し、本人や周囲が「うつ病が起きにくい環境作り」をすることが大切です。また、うつ病かなと疑われる症状を感じた場合には、すぐに治療を開始する必要があります。早期に治療をすることが、重症化を防ぐために最も重要だからです。