ロディオラ・ロゼアとうつ病:抗うつ系のサプリメント

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ロディオラ・ロゼア(紅景天)とは、アジアから欧州、北米にかけての高地に見られるハーブです。日本ではアルコールにつけることでエキスを抽出したチンキ剤として飲まれます。

また、化粧品の成分としても使用されています。ロディオラ・ロゼアは「記憶力を向上させる」、「認知力を向上させる」、「抗酸化作用」、「抗うつ作用」などのハーブとして注目されています。

そのため、アメリカを中心に研究が進められています。また、ロシアやグルジアでは運動能力や記憶力、認知力を改善する効果が期待され、伝統医療の中で利用されています。

ロディオラ・ロゼアの成分と基礎研究

ロディオラ・ロゼアには多くの成分が含まれています。有効成分としてフェニルプロパノイド類、カテキンやプロアントシアニジンなどのフラボノイド類やポリフェノール類が含まれています。また、特有の成分としてロサビン、ロシン、ロサリンなどの成分も知られています。他にも多くの抗酸化作用を示す物質が含まれています。

基礎研究では、ロディオラ・ロゼア寒冷刺激(寒さによる刺激)や放射線といったストレスからの防御、疲労の軽減、学習や記憶などの改善作用が認められています。

うつ病は脳内にあるセロトニン、ノルアドレナリンやドパミンの機能が低下することで起こります。セロトニン、ノルアドレナリンやドパミンは脳内の情報伝達に使用される物質です。

そして、ロディオラ・ロゼアは脳内のドパミンやセロトニンへ影響を示すことが基礎研究で分かっています。そのため、うつ病を改善するのではないかと注目されています。

ロディオラ・ロゼアの記憶力、認知力、ストレス、疲労に対する効果

ストレス存在下において、ロディオラ・ロゼアの疲労感、注意力、記憶力を検証した複数の臨床試験(人に対しての試験)が行われました。その結果、記憶力の向上、注意力の向上、疲労感の回復が認められた。

また、ロディオラ・ロゼアを含んだ錠剤と含んでいない錠剤(偽薬)との比較した実験が行われました。偽薬との比較試験で得られた結果は信頼性が高い結果といえます。その結果、偽薬と比較してロディオラ・ロゼアはストレスを軽減し、疲労感を回復させることが分かりました。

ロディオラ・ロゼアのうつ病に対する効果

うつ病患者さんに対するロディオラ・ロゼアの効果を検証した臨床試験も行われています。アルメニアで行われた偽薬との比較試験が実施されました。

この試験では、ロディオラ・ロゼアを340mg、または680mg含んだ錠剤と何も含んでいない錠剤(偽薬)を準備します。軽度から中等度のうつ病患者さんに対して、それぞれの錠剤を6週間飲んでもらい、うつ病に対する効果を比較しました。

すると、ロディオラ・ロゼアを340mg、または680mg含んだ錠剤を飲んだ患者さんではうつ症状が改善しましたが、偽薬では改善しませんでした。このとき、重大な副作用は起きませんでした。この結果から、ロディオラ・ロゼアがうつ病を改善する可能性が示されました。

ロディオラ・ロゼアの服用方法

ロディオラ・ロゼアの研究が進んでいるアメリカでの飲み方を紹介します。健康な人が記憶力、集中力を高める目的として飲む際には、1日50~400mgを飲みます。また、1日2回に分けて、朝と昼の食事の前に飲むとより効果的だといわれています。

また、うつ病の改善目的で飲む場合は、1日300~900mgを飲みます。うつ病に対して飲む場合も1回2回、朝と昼の食事前に飲むのが効果的です。

また、高齢者は少ない量から摂取し始める必要があります。初めは25~50mgから開始し、3日から14日ごとに徐々に摂取量を増やしていきます。そうすることで、副作用の予防や確認をしながら、効果を感じることができます。

一方、臨床試験の結果から、即効性がないことが分かっています。そのため、4~6週間は継続して飲む必要があります。

サプリメントを選ぶ際の注意点

臨床試験で用いられたロディオラ・ロゼアに統一された規格はありません。そのため、サプリメントなどで摂取する場合に注意する成分は、厳密には分かっていません。つまり、「どの成分がどれだけ入っていれば、品質が確かである」といったことが分からないのが現状です。

ただし、サリドロサイド、ロサビン、ロシン、ロサリンなどの成分で分析したとの報告があるので、これらの成分が明記されているかどうかは品質の判断基準になると思います。

ロディオラ・ロゼアの安全性

基礎研究や臨床試験で問題となる健康被害や副作用は起こっていません。まれに、便秘、下痢、腹痛、胃の痛みなどを生じる人がいます。

また、ロシンを2%含むロディオラ・ロゼア抽出物を1日に1.5~2.0g摂取すると、数日以内に易刺激性亢進(些細なことで不機嫌になること)や不眠を生じる可能性があります。そのため、1日900mgという量を守っているかぎり、大きな副作用はないと考えてよいです。

高齢者に関しては前述のように、少ない量から摂取することで、安全に服用できるといえます。ただし、妊婦や授乳婦に対する安全性情報はないため、服用しないほうが安心です。

飲み合わせで注意する薬

現時点で、医薬品との相互作用は報告されていません。そのため、基本的に薬との併用は問題ないと考えられます。

ロディオラ・ロゼアのうつ病に対する研究は十分であるとはいえません。基礎研究による作用機序の解明や、人に対する有効性、安全性についてのさらなる臨床試験が行われることが期待されます。

ただ、ストレスや疲労を軽減する可能性があり、うつ病を改善する試験結果が示されているのも真実です。そのため、ロディオラ・ロゼアはうつ病の改善を期待して飲んでみる価値があるハーブといえます。

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