うつ病で現れる4つの症状と3つの原因

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うつ病は日常でも聞く身近な疾患といえます。しかし、その症状は人によってさまざまであり、検査などで明確に診断できる病気ではありません。自分がうつ病かどうか悩む方も多いようです。

そこで、ここではうつ病の基本的な症状と原因を解説していきます。

うつ病で生じる症状

うつ病で起こる症状は大きく4つに分類することができます。まず、思考の症状です。「自分が決めた配置通りにインテリアが置かれていないととても気になる」、「無くし物が出てこないと異常に気になる」など、一般的には些細な出来事にこだわってしまうことがあります。

また、人との関わり合いの中で悲観的な考え方をしたり、自責感にたりすることがあります。ひどい場合は、自殺の具体的な方法を考えたり(自殺念虚)、実際に自殺しようと行動に移したり(自殺企図)することもあります。

次に気分の症状です。精神医学では「憂うつである、気分が落ち込んでいる」といった症状を抑うつ状態といいます。うつ病では抑うつ状態の他にも悲哀感、不安感、イライラなどが現れる場合があります。感情がコントロールできない状態にあるといえます。

さらに行動の症状です。仕事や遊び、勉強などに対して興味を失ったり、集中力が低下したりと、意欲が低下することがあります。また、そういった状況にある自分に対して焦りを感じ、その焦りを解消するためにその場限りの行動をすることがあります。

最後に身体の症状です。具体的には、「何もしていないのに体がだるい、ちょっとした事で疲れる、どれだけ寝ても疲労が取れない」などの症状が表れます。

他にも、睡眠がとれない、食欲がわかない、性欲がない。 頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、肩こりがする、動悸や喉のつまりがあり息苦しい、胃が痛い、むかむかする、吐き気がする、口が渇く、頻尿などの症状が出ることがあります。

これらの症状の多くは珍しくないので、経験したことがある人も多いのではと思います。上記のような症状がある程度の期間続き、さらには重症であるときに、うつ病であるといいます。

うつ病を生じる原因

原因は人によってさまざまですが、うつ病は原因によって3つに分けることができます。

一つ目に、病気や薬が原因で起こる「身体因性うつ病」です。アルツハイマー型認知症などの脳の病気、さらには糖尿病や甲状腺機能低下症のような体の病気では薬が使用されます。こうした病気や使用する薬がうつ病の原因になることがあります。 このうつ病から回復するには、原因となる病気の治療、薬を飲むのをやめることが第一優先となります。

二つ目に、性格や環境が原因で起こる「心因性うつ病」です。自分の人生に対して精神的な葛藤があったり、職場、家族、パートナー、お金などの問題が長期間続くことでストレスに感じたりするとうつ病に陥りやすくなります。また、身内の不幸や大災害、離職などが原因となることがあります。

最後に、体質や遺伝的要素が原因で起こる「内因性うつ病」です。典型的なうつ病であり、抗うつ薬がよく効き、治療しなくても一定の時間が経過すれば改善するといわれています。

ただし、心理的ストレスや家族との死別、離婚などの喪失体験が病気になるきっかけとなる場合が多く、心因性うつ病との明確な区別は難しいです。

上記のようにうつ病の症状や原因はさまざまであり、一般的なうつ病の経過を述べるのは簡単ではありません。しかし、状態が悪化すると自殺や死亡事故につながるため、命にかかわる病気だといえます。そのため、早い段階で気付き、治療を行っていく必要があります。

何より大事なのは、信頼できる主治医をもつことです。そして、自分にあった治療法を提案してもらうことです。

抗うつ薬によって治療すると、ある程度うつ症状は軽減し、一部のうつ病は完治することもあります。だだし、薬が効かないうつ病もあります。特にうつ症状が軽症の場合、それほど有効ではないという報告もあります。

また、薬による治療に頼るのではなく、食事や運動、睡眠などの生活習慣の改善が必要です。 また、思考や感情をコントロールする方法を学び、心理的ストレスから身を守る生活を送ることがうつ病の改善にとって、とても大事になります。