朝食の意義:体内時計の調節、活動エネルギー、脂肪燃焼

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朝ごはんを食べることに関して、さまざまなことがいわれています。「午前中のエネルギーを作るために食べたほうが良い」「プチ断食のために朝は抜いたほうが良い」など対照的な意見があります。

今回は、中立的な立場から朝食を食べることの意味について説明します。朝食を食べることは、ある側面ではメリットになり、また他の側面ではデメリットになります。

朝食は体のリズムを整える

朝食の一番のメリットは「体内時計の調整」です。人の体には体内時計というものがあります。これは、外的な環境と関係なく、体の機能に関わるさまざまな生体リズムを調整しているものです。

例えば、睡眠です。真っ暗な部屋で時計も太陽の光もない状態で生活したとします。このように時間が全くわからない状態でも、夜に眠り、朝は目が覚めるというリズムで生活します。

しかし、この体内時計は1日24時間ではなく、25時間で動いているとされています。実際の時間と1日1時間のズレがあるのです。つまり、12日間、時計も太陽の光も受けないような生活を行うと、12日で昼夜が逆転します。

この1時間のズレを調整している一つの要因が朝食になります。体内時計の調整はさまざまな要因があります。「太陽の光」「文化的な要因」「食事」「運動」などが例として挙げられます。この中でも、太陽の光と食事は主な調整要因と考えられています。

このように朝食を食べることは、体のリズムを整えることにつながるのです。

朝食は午前中のエネルギーを作る

夕食から朝食までは約半日あります。これは、他の食事の間隔に比べるととても長いです。そのため、朝はエネルギーが不足している状態と考えられます。

このことに関して、体のエネルギー源を主に何から作っているかで、朝食に対する考え方が変わってきます。

エネルギーを作り出すために必要な原料として「糖質」と「脂肪」が挙げられます。毎食米やパンなどの炭水化物を摂取している人は、糖質が主なエネルギー源になっています。しかし、「糖質制限」を行なっている人は、脂肪が主なエネルギー源になります。

糖質が主なエネルギー源である人は、食事による血糖の補給が必要になります。よって朝食を食べないと「力がでない」などの低血糖のような症状が出てしまいます。つまり、この場合は、朝食が午前中のエネルギーを作っています。

一方、「糖質制限」を行なっている人は脂肪が主なエネルギー源です。人間の脂肪量はとても多く、現代社会で普通の生活をしている限り、なくなることはありません。そして、脂肪からエネルギーを作っている場合は、特に朝食で血糖値を維持する必要がありません。

プチ断食は脂肪を減らす

実は、糖質を主なエネルギー源としている人でも、食べてない時間が長くなると脂肪からエネルギーを作り出します。つまり、食事の間隔が長ければ長いほど、脂肪の燃焼によってエネルギーを作り出すということです。一般的に、食後4時間を過ぎると脂肪からエネルギーを作り出す割合が多くなるといわれています。

朝食を抜くことがダイエットに良いとされるのは、このような理由にあります。夜間からは主に脂肪燃焼によりエネルギーが作り出されます。そして、さらに朝食を食べない状態でいると、午前中も脂肪燃焼によりエネルギーを作り出します。

このように朝食を食べないと、脂肪燃焼が促されるというわけです。

ちなみに、この現象は朝食で糖質を摂取しないだけで起こります。つまり、タンパク質や脂質を食べ、米やパンなどの炭水化物を抜くだけでも良いのです。

また、朝食を食べないことは、朝の忙しい時間に余裕ができます。忙しい中、無理に朝食を食べると、消化不良になる可能性があります。朝食を食べないことは、このようなメリットもあります。

ここまでをまとめると、朝食を食べることのメリットは以下のようになります。

・体のリズムを整える
・朝のエネルギーを作り出す

また、朝食を食べないことのメリットは次のようになります。

・脂肪燃焼を促す
・朝の時間に余裕ができる

このように、多くの健康法にはメリット・デメリットがあります。大事なことは、こうした健康法が自分に合っているかどうかです。その健康法のメリット・デメリットを知った上で実践し、自分に合う方法を行っていくことが大切です。