こむら返り(夜中に足がつる)の原因とその対処方法

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夜中に足がつって、目が覚めるという人は多いのではないでしょうか。特に高齢者や女性に多いように感じます。足がつることを、医学的にこむら返り(=筋肉のけいれん)といいます。

夜中に起こるこむら返りはさまざまな原因があり、適切な対処を行うと症状を軽減させたり、頻度を減少させたりすることができます。今回は、こむら返りの原因とその対処方法について解説します。

夜中に足がつることの概要

こむら返りは、ふくらはぎのことを「こむら」と呼ぶので、この名称がつけられました。通常、筋の収縮自体は2~3秒で終わりますが、その後30分くらいは痛みや不快感、疲労感が残ります。

この後に続く症状は、血流が悪くなり、筋肉内の疲労物質や疼痛(痛み)物質がたまってしまったためとされています。

症状の発現頻度に男女差はありませんが、歳をとるにつれてこむら返りは起こりやすくなります。60歳以上では約30%、80歳以上では約50%以上の人が2ヶ月に一回は経験するとされています。

一方、子供や若年者には起こりにくいですが、妊娠中は約40%の人が筋肉のけいれんを経験するとされています。

こむら返りの原因

こむら返りの原因は、病気が背景にある場合とそうでない場合があります。

こむら返りを起こしやすくする疾患として、糖尿病、肝硬変などの肝臓疾患、体液・電解質の異常、甲状腺疾患などの内分泌疾患、筋萎縮性側索硬化症などの神経筋疾患、関節炎、脊柱管狭窄症などの脊椎疾患などが挙げられます。これらの多くは血液の流れ、もしくは神経の障害が大きく関与します。

また、その他の原因(背景に何らかの病気がない状態)でもこむら返りは起こります。例えば、過剰な運動による筋損傷、脱水や過剰な水分摂取による体液・電解質のバランスの崩れ、筋肉の硬さによる神経・血管圧迫などです。

高齢者は「病気によって起こるもの」「その他の原因によって起こるもの」の両方とも原因となります。一方、若年者は病気が原因ではなく、その他の要因になるものが多いです。

こむら返りへの対処方法

以上のような原因から、足がつることへの対処方法を考えます。まず前提として、こむら返りの原因に何らかの病気がある場合は、その病気の治療を行うことが第一です。

しかし、病気が原因であっても、その原因に他の原因が合わさって症状が悪化している場合があります。そのような場合は、これから述べる対処方法によっても症状を軽減させることが可能です。

病気が原因でない場合、ほとんどは血液や神経の問題によるものになります。そして、その背景に電解質のバランスの問題などがあります。

多くの人は脱水や塩分不足などの電解質のバランス問題を起こしやすいです。夜間は知らない間に大量の汗をかくため、脱水を起こしやすい状態になります。そのため、足の筋肉がけいれんしたときは脱水を疑い、こまめな水分補給を行うことが簡単にできる対処方法になります。

そして、その他の対処方法としては、筋肉の血流を良くしてあげることです。ストレッチや入浴など簡単なことからでいいので始めてください。

あとは、病院で筋弛緩薬や抗てんかん薬、マグネシウム、ビタミンE、漢方薬が処方される場合もあります。ただ、まずは薬に頼る前に、先程述べたような対処方法を行なってみてください。

夜間のこむら返りは痛みが強く、睡眠も障害されるため、この症状に悩まされている人は多いです。しかし、今回述べたようなちょっとしたことでも症状が軽減することはあります。今日からでも、あなたができる対処方法を行って下さい。