むち打ちの種類とその特徴(症状)

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むち打ちは、外傷などの衝撃によって頭頸部の症状を引き起こしているもの全般を指します。交通事故はその代表例で、多くの人がむち打ちに悩まされます。

主な症状は首の痛みや手のしびれです。その特徴として、気圧の変化に症状が左右されやすいというものがあります。さらにむち打ちは、首の症状だけでなく頭痛や不眠、腰痛などさまざまな症状を引き起こす可能性があります。

また、人によってその程度はさまざまです。数週間で良くなる人がいれば、数十年その症状に悩まされている人もいます。多彩な症状が出るむち打ちですが、その症状によって5つに分類されています。今回は、むち打ちの分類とそれぞれの特徴について解説します。

分類

むち打ちは大きく5つに分類されます。もちろん、これらのものが混合されている場合もありますが、基本的には次の5つに分けられます。

・頚椎捻挫型

首の捻挫であり、衝撃によって首の筋肉が過剰に伸ばされるか断裂した状態です。主な症状は、運動の制限と運動時の痛みです。しびれなどの症状はなく、比較的時間が経つとよくなりやすいタイプです。

痛みというより「つっぱり」や「重だるさ」という表現の訴えが多く、症状が強い人は「寝違え」、軽い人は「肩こり」と同じような症状を呈します。

・根症状型

神経根とよばれる、神経の根っこの部分が障害されたものです。この根っこの部分の損傷は特徴的な症状を呈します。

例えばしびれや感覚消失などの感覚障害や筋力低下などが、その症状の代表例です。そのため、このタイプは頚椎捻挫型の症状に感覚障害や筋力低下などの症状が加わります。

このタイプは神経系に影響が及んでいるため、症状の予後が予測しにくいです。しかし、多くのむち打ちの症状は3か月以内に軽減するといわれています。

・バレー・リュー型

このタイプは、自律神経系や脳が障害されることによって多彩な症状を呈します。めまい、耳鳴り、吐き気などがその代表例です。

多くのむち打ち患者さんは、吐き気やめまいのように自律神経系の症状を伴っていることが多いです。この発症メカニズムははっきりしておらず、筋損傷の影響、心理的な影響、脳に血液を送る動脈の影響などさまざまな仮説があります。しかし、どれが原因かはっきりしていません。

このタイプの人々は、他のタイプよりも精神的に影響を受けている場合が多く、不眠にも陥りやすいです。そのため、むち打ち発症後の活動低下が問題となることが多いです。無理のない範囲で、活動量を維持してもらうことが大切です。

とくにウォーキングなどの有酸素運動は、自律神経系に良い影響を与えるだけでなく、気分も良くするため効果的です。

・根症状+バレー・リュー症候群

その名の通り、根症状型とバレー・リュー型が混合したものです。2つのものが混合しているため、今までで一番多彩な症状が出現します。またこのタイプは、あまりにも症状が多いため、何が原因かわからず患者さん自身が困惑しているケースが多いです。

しかし、先ほども述べたように多くのむち打ちの症状は3か月程度で改善します。あまり心配し過ぎないようにするのも、症状が早く治る秘訣の一つです。

・脊髄症状型

最後が脊髄の障害によって起こるものです。脊髄は脳と四肢をつなぐ中継点であり、ここが障害されるとさまざまな症状を呈します。

代表的な症状は、四肢の麻痺や異常感覚です。このタイプは現在ではむち打ち損傷のタイプには含まれず、頚髄損傷とされるのが一般的です。

以上のように、むち打ちは症状によって分類され、それぞれに特徴があります。そのタイプによって治りにくいもの、治りやすいものがありますが、何度も述べているように、時間の経過に伴って症状が軽減するケースがほとんどです。

単純ですが、あまり心配せずに無理のない範囲で普通に日常生活を過ごすことが重要なポイントになります。