体に良さそうな食品の正体:ノンオイル、無添加

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食品を買うときは、一般的に「同じ値段ならより健康に良いものを買いたい」と考えます。油であれば「コレステロール0」、ジュースであれば「糖質オフ」など、それぞれの商品に体に良さそうなフレーズがついています。

健康ブームである現代では、むしろそのような健康に関することが書かれていない商品の方が少なくなってきています。それほど、体に良いとされるものが売れているのです。

しかし、先ほどの例でいうと、ジュースで甘いのに糖質が入っていないとは、どのようなものなのでしょうか。水だけでは味はありませんし、ジュースに含まれている程度の果汁によってあれほどの甘味は出せません。

そこで今回は、そのような商品の中でも、「ノンオイルドレッシング」と「無添加食品」について解説します。

ノンオイルドレッシング

コンビニやスーパーで売られているドレッシングには、「ノンオイル」と書かれているものが多く存在します。しかし、実際にラベルを確認すると、「脂質○○グラム」と書かれています。ノンオイルなのに脂質が含まれているのです。

このことを知ると、多くの人が「油が入っているのにノンオイルと書いていいの?」と思うのではないでしょうか。

実は、厚生労働省で定められた表示の基準では、「無・ゼロ・ノン・フリー」といったことは、100グラムあたり0.5グラム以下であれば、脂質などの成分が含まれていてもラベルに表示することは問題ないとされています。

これは、例えばゴマを使用したドレッシングなどでは、実際には食用油を使っていなくても、ゴマ自体に脂質が含まれているためです。

もし、そのような原料の栄養も含めて0でないといけないのであれば、ほとんどの商品は成り立ちません。それは、基本的にはどのような食品にも、複数の栄養素が入っているからです。

確かにノンオイルドレッシングは、他の商品と比べて、脂質量が少ないのは事実です。しかし、このような表示の基準があるということを知っておくことは大切です。

無添加

加工食品には、体に悪いとされる「トランス脂肪酸」が豊富に含まれている食品が多くあります。また、それ以外にも、加工食品にはたくさんの添加物が入っています。

ほとんどの人は、「無添加」や「自然」と書かれている商品を体に良いと考えているのではないでしょうか。しかし、事実はそうではありません。無添加と書かれているものの中には、添加物が含まれているものがたくさんあります。

無添加の問題を考える際に、「キャリーオーバー」という言葉がキーワードになります。

キャリーオーバーとは、食品の原材料における製造、加工の際に使用されたものでも、その食品自体の製造に使われていなければ、表示しなくてもよいというものです。

例えば、あるお菓子に使われていた「しょうゆ」に、保存料が使用されていたとします。しかし、そのお菓子の完成品に保存料が入っていなければ、お菓子の原材料名には、「しょうゆ」とだけ記載すればよいということです。完成品自体に保存料を添加しなければ、たとえしょうゆに保存料を使用していたとしても問題ないのです。

さらに、店頭でバラ売りされている商品などは、原材料名の表示は免除されています。

そのため、無添加と書かれている食品でも、「添加物が全く入っていないものはほとんどない」と考えた方が無難です。

実際、日本人は1日11グラム、年間4キロを超える添加物を摂取していると言われています。いくら気をつけている人でも、このようにキャリーオーバーなどで含まれている添加物は摂っているのです。

今回述べたように、一般的に売られている商品の表示には、かなりアバウトな制限しか示されていません。そのため、いくらノンオイルや無添加といった体に良さそうなことが書かれてあっても、実態がどうかはわからないのが現実です。このような事実を知ったうえで、普段買う商品を選択することが大切です。