眠気を覚ますコーヒー摂取の正しい方法と覚醒作用

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コーヒーが眠気を解消する一つの方法であることは、多くの人が知っています。また、コーヒーの中のカフェインという成分が、その役割を果たしていることも有名です。

しかし、実際のコーヒーの摂取方法に関しては、多くの人が効果的な方法を知らないように感じます。今回は、コーヒーの効果的な摂取方法について解説します。

コーヒーの覚醒作用

コーヒーの覚醒作用は、エチオピアのヤギ使いによって発見されたとされています。ヤギがコーヒーの実を食べると興奮したことから、その覚醒作用に気づいたといいます。

このメカニズムに関しては、すでに科学的に解明されています。そのメカニズムは大きく2つに分けられます。

一つ目は、コーヒーに含まれるカフェインが脳内の睡眠中枢に働きかけて、脳を覚醒するというメカニズムです。通常、疲れがたまると睡眠物質とよばれる疲労物質がたまり、睡眠中枢に働くことで眠気が起こります。しかし、カフェインは、その疲労物質が睡眠中枢に働きかけることをブロックするのです。

そして2つ目は、脳の代謝を高め、脳を活発にするというメカニズムです。このため、カフェインを摂取すると、すっきりとしたように感じます。

カフェインの睡眠に対する影響

カフェインの睡眠に対する影響は、単に入眠のしやすさ、いわゆる寝つきだけに限りません。実は、睡眠中の眠りの「深さ」「浅さ」にまで影響を及ぼしています。

ある研究では、200mgカフェインを摂取すると、睡眠時間自体に変化がなかったことが分かりました。しかし、カフェインを摂取 することにより、睡眠後半での睡眠のリズムが崩れ、極端に浅い眠りが多くなっていました。

また、300mg摂取した場合、睡眠3時間後辺りで、ほとんど覚醒に近い状態になっていることがわかりました。

このように、カフェインは入眠だけでなく、睡眠の質にまで影響を及ぼしているのです。つまり、「コーヒー飲んでも問題なく寝れる」といわれている方も、実は睡眠の質が下がっている可能性があるのです。

コーヒーの正しい飲み方

カフェインは一杯当たり、家庭用のインスタントコーヒーで65mg、紅茶で50mg、コーラで40mg程度含まれているとされています。コーヒーに関しては、専門店などで出される本格的なコーヒーでは、その含有量は倍以上になります。

意外にも深煎りの濃いコーヒーよりも、浅く煎ったアメリカンコーヒーの方がカフェインは多いとされています。そして、カフェインの覚醒効果は摂取後、30分で現れ、4時間以上続くといわれています。

基本的に朝は、交感神経という「体を興奮させる神経系」が働きはじめるため、自然に体は覚醒状態にあります。しかし、寝不足や生活リズムの乱れ、うつ病などの病気によって朝に覚醒レベルが上がらない人は、カフェイン摂取によって覚醒度を上げることができます。

また、昼寝の前に飲み、寝起き時に覚醒作用が現れるようにすると、目覚めがすっきりしてより効果的な昼寝が行えます。

そして、遅くても入眠前4時間はカフェインの摂取を控える方が良さそうです。

以上のように、カフェインには覚醒効果があり、間違った使い方をすると体に悪影響を与えますが、うまく使えば身体に良い影響を与えます。

覚醒効果の発現や持続時間を考えると、カフェインの摂取を午前中から午後の昼休み辺りまでにしておいた方が、眠りの妨げにはならないようです。