歯ぎしりは睡眠障害のみでなく、家族にも影響を及ぼす

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歯ぎしりは多くの人が知っているように、寝ている間に顎(あご)が勝手に動き、歯をすり合わせる状態です。歯ぎしりでは、ギシギシもしくはキリキリという音を立てます。多くの場合は、一緒に暮らしている家族が初めに気づきますが、本人が自覚する場合もあります。

この歯ぎしりは、本人の睡眠の質を妨げることはもちろんですが、一緒に寝ている家族の睡眠を妨げる要因にもなります。今回は、歯ぎしりについて解説します。

子供の歯ぎしりは正常

乳歯が生えそろう2歳ごろには、約半数の子供が歯ぎしりを経験します。大きくなるにつれてその回数は減っていき、小学校に入ることには目立たなくなります。小さい頃の歯ぎしりは、そこまで問題視する必要はありません。

また大人の歯ぎしりも、通常は10代からはじまり、40歳を超えると自然となくなっていく傾向にあります。

歯ぎしりによる筋肉の緊張

歯ぎしりが起こると何が問題なのでしょうか。実は、歯ぎしりは本人の身体や家族に多くの悪影響を及ぼします。

一つ目の悪影響は、睡眠障害です。歯ぎしりを起こすと睡眠時無呼吸症候群を起こしやすいことと、起床時に顎や首、肩などに疲労感が残りやすいことが理由に挙げられます。

多くの歯ぎしりはキリキリやカチカチなど、周りに聞こえるような音をだします。目が覚めているときに歯を食いしばって音を出そうとしても、なかなか出せません。つまり、寝ているときの歯ぎしりは相当の力がかかっており、一般的には普段食事をしているときの約10倍以上の力が出ているといわれています。

そして、この噛みしめは 顎を動かす筋肉を過剰に使います。この顎を動かす筋肉は側頭部に付着し、緊張すると頭痛や肩こりを引き起こします。そのため、歯ぎしりをしている人は起床時に頭痛や肩こりを感じる人が多いです。

多くの頭痛や肩こりは、横になっていると軽減します。そのため、起床時に頭痛や肩こりが強い人は、歯ぎしりを行っている可能性が高いです。

歯ぎしりで歯が摩耗する

歯ぎしりによる二つ目の悪影響は、歯の摩耗です。これは想像に難しくないと思います。通常の食事の10倍近い力で歯をかみしめると、歯の摩耗が起こります。

そして最後に、家族の睡眠不足があります。家族は歯ぎしりの音によって睡眠が妨げられます。多くの家族は、同じ部屋で寝ています。この歯ぎしりの音は凄まじく大きいため、同じ部屋で寝ていると多くの人は目を覚まします。

以上のように、歯ぎしりは多くの肩こりや頭痛などの身体症状のみでなく、家族へも影響を及ぼします。

この治療法としては、かみ合わせの調整や、マウスピースなどがあります。しかし、個人によって原因が異なるため、専門家に診てもらい、その人にあった治療法を選んでもらう必要があります。

もし、起床時に疲労感や頭痛などがあり、半年に2回以上家族に指摘されることがあった場合、専門家の歯科検診を受けるようにしてください。そのことがあなたの健康だけでなく、家族の健康まで守ることにつながります。