睡眠時無呼吸症候群の原因と症状

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睡眠障害は8項目に分類され、それぞれ不眠症、過眠症、概日リズム障害、睡眠時随伴症候群、睡眠関連呼吸障害、睡眠関連運動障害、正常範囲や未解決の孤発症状、その他になっています。

その中でも、今回は睡眠関連呼吸障害について解説します。

睡眠時無呼吸症候群とは

眠っている間に呼吸が止まる「無呼吸」や呼吸の一回量が減る「低呼吸」が起こり、睡眠が障害される病気を睡眠時無呼吸症候群といいます。

この病気は、実際には睡眠の質が下がっていますが、本人の認識はなく、日中知らないうちに居眠りをしてしまいます。

日本では、睡眠中に無呼吸や低呼吸の自覚があり、日中の強い眠気を訴えている人は、男性3.3%、女性0.5%、あわせると男女合計の1.7%とされています。これは、日本に睡眠時無呼吸症候群の人が、自覚する人だけでも200万人いることになります。

本来は自覚のない睡眠障害であることを考えると、さらに多くの人が存在していると予測できます。

3つのタイプ

睡眠時無呼吸症候群は、原因によって3つに分けられます。

一つ目は閉塞型です。これは鼻、もしくは口から肺に至るまでの通り道である気道の一部が狭くなったり詰まったりして、一時的に呼吸ができなくなるタイプです。

二つ目が中枢型です。これは、脳の呼吸中枢の働きに異常が起こり、呼吸に関連する筋肉に指令が届かなくなって、呼吸ができなくなるタイプです。脳血管障害やうっ血性心不全などで、このような状態が起こります。

そして最後が混合型です。これは、一回の無呼吸発作のなかで、中枢型に続いて閉塞型が生じるタイプです。それでは、以下にそれぞれのタイプについてより詳しく解説していきます。

閉塞型睡眠時無呼吸症候群

このタイプは成人に多く、生理的な原因と鼻やのどの形態異常が重なって発症します。睡眠時は体だけではなく、のどや舌の筋肉も緩むため、気道が狭くなりがちです。

健常な場合、生理的な変化だけでは軽いいびきをかく程度です。しかし、アレルギー性鼻炎などの鼻の病気、扁桃腺の肥大や肥満、顎が小さいなどの形の異常があると、気道の閉塞が助長され、無呼吸に陥ってしまいます。睡眠時無呼吸症候群の多くの人はこのタイプになります。

このタイプの症状として、周期的に繰り返されるいびきと無呼吸、中途覚醒や熟睡障害、寝相が悪いなどが挙げられます。

また、日中に自覚する症状としては、異常に強い眠気、起床時の頭痛、胸やけやのどの痛み、性欲低下や勃起不全などが挙げられます。

実は、この病期は小児にも起こります。日本では、子供全体の約30%がいびきをかくことがあり、6~9%は習慣的にいびきをかいているとされています。

小児の場合は、のどにあるアデノイド(咽頭扁桃)や口蓋扁桃が原因で気道閉塞を起こします。このアデノイドや口蓋扁桃は、口や鼻から黴菌が入らないようにしてくれている免疫器官で3~10歳で特に大きくなります。この他にも、顎の成長障害や肥満、アレルギー性鼻炎などが原因になることもあります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群

この原因は先程述べたように、脳血管疾患などにより脳からの指令が届かないことにあります。通常、睡眠時には、血液の中にある炭酸ガス濃度を一定にするように調整されています。炭酸ガスが増えると呼吸を多くし、炭酸ガス濃度を下げます。逆に炭酸ガス濃度が下がると、呼吸をしなくなります。

中枢性の問題があると、炭酸ガスに対する反応が過敏になります。そして、必要以上の呼吸が生じることにより、炭酸ガスの濃度が呼吸を止めてしまうレベルまで急激に低下し、無呼吸が起こると考えられています。

しかし、このタイプは全体の5%以下であり、ほとんどは閉塞型になります。

あなたは、日中の強い眠気や起床時の頭痛がないでしょうか。そのような症状がある場合は、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群が原因かもしれません。