ネガティブな感情を引き起こす認知行動療法の理論・原理

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認知行動療法という治療法も多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。実は、この認知行動療法は睡眠障害の治療にも役立てられているのです。

これは、あなたが現在行っている行動の根底には「認知の歪み」があり、それを改善することによって、行動も改善するという考え方です。今回は、この認知行動療法の基本原理について書きます。

認知行動療法の理論:第一原理

まずは、この理論の第一原理として、「あなたの感情はすべてあなたの『認知』あるいは考えによって作られる」ということがあります。

認知では、あなたが物をどう見るか、どのように受け止めるか、それに対してどのような行動をとるか、そしてどのように信じるかを規定します。つまり、あなたの認識の仕方ひとつで、物事に対するとらえ方、行動が全く変わってしまうということです。

例えば、このサイトを見ている人で、内容を「面白い」と思ってみてくれている人がいるでしょう。一方で、「ここに書いてあることはインチキくさい」などと思って読んでいる人もいるでしょう。

このように思うのはなぜでしょうか。ここに、あなた自身の認知の歪みや偏りがあるのです。「ネットに書かれていることは信頼できない」「誰が書いているかわからないものは信頼できない」など、偏った思考が今のあなたの考え方を作っているということです。

認知行動療法の理論:第二原理

そして、第二の原理は「憂うつなときに悪い方向ばかりでものごとを考える」ということです。

自分自身のことだけでなく、世の中全体を暗く考えてしまいます。さらに、自分の思っているように、事態は「実際に」ひどく悪いと確信してしまうのです。

過去についても未来についても、悪いことしか思い浮かびません。このような考え方は、絶望感を生み出します。明らかに不合理な考え方なのに、これが事実で、しかも永久に続くと確信してしまいます。

認知行動療法の理論:第三原理

そして、最後の第三の原理が「感情の混乱を引き起こすマイナスの考え方は、ほとんど常に認知の歪みを含んでいる」ということです。

これは哲学的で、治療的にも重要なものです。さまざまな症状を引き起こしている原因は認知の歪みであり、現実を正確に把握できていないことにあります。つまり、これらの症状は、空回りの産物、ニセモノの体験にすぎないということです。

以上が、認知行動療法の基本原理になります。つまり、認知行動療法は、問題の根底にある認知の歪みを改善させることが目的になります。このような認知の歪みは、知らず知らずのうちに起こっています。

あなたは、誰かがあなたと違う意見を述べたときに、その意見を心の中でも否定していないでしょうか。それは、もしかしたらあなたの認知の歪みにあるかもしれません。

また、あなたの子供が夜遅くまで起きていたときに、過剰に怒っていないでしょうか。そのようなことも、「子供は絶対早く寝なければいけない」などの認識の歪みから生じているかもしれません。

以上のように、感情の根底には「その人の物事に対する認識の仕方」というものがあります。そして、この認識の方法に着目し、ネガティブな感情が起こらないようにする治療が認知行動療法となります。