足がムズムズして眠れない病気:レストレスレッグ症候群

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レストレスレッグ症候群(むずむず脚症候群)は、あまり知られていない病気ですが、多くの人がこの症状に悩まされています。

この病気は、入眠時や横になっているとき、もしくは飛行機などでじっと座っているときなどに足がムズムズするというのが主な症状になります。そのことにより睡眠が障害され、さまざまな問題を引き起こすのです。今回は、このレストレッグ症候群について解説します。

レストレスレッグ症候群の症状

基本的には、レストレスレッグ症候群は安静時に足がムズムズしてくるという症状ですが、その症状には以下のような特徴がみられます。

・異常感覚があり、足を動かしたいという欲求が強い

ふくらはぎや足の甲、裏に痛みや不快感などの異常感覚があり、その異常感覚をごまかすために、足を動かしたくなります。この異常感覚は人によって異なり、「虫が這うような感じ」「むずむず感」「ほてり感」などさまざまな言葉で表現されます。

・睡眠中に足を動かす

足の異常感覚は、足を動かす、床にこすりつける、冷やすなどで楽になります。そのため、睡眠中に無意識に足を動かしています。

・安静で悪化し、動かすと楽になる

睡眠中でなくても症状は出現します。症状は特に安静時に悪化し、動いているときには軽減します。そのため、車や飛行機などでの移動、映画鑑賞など、長時間動かない状態でいると症状は悪化します。

・夕方から夜に強くなる

夕方から夜に症状が強く、真夜中から早朝になるとやっと症状が落ち着きます。そのために睡眠不足になりやすく、日中の眠気を訴える人が多いです。

レストレスレッグ症候群の原因

レストレスレッグ症候群の人の多くは、睡眠中に片足、または両足の足首を周期的に曲げたり伸ばしたりする周期性四肢運動障害を合併しています。

また、さまざまな疾患がその根底にある可能性があります。原因となる疾患には、鉄欠乏性貧血や葉酸不足、糖尿病、慢性腎不全、パーキンソン病、関節リウマチ、下肢静脈瘤、癌、高コレステロール血症などが挙げられます。

このような疾患から、高齢者や女性に多く認められます。また、アルコールやカフェイン、抗精神病薬が誘因になることもあります。

そのメカニズムははっきりしていませんが、脳の中のドパミンという物質との関係が疑われています。このドパミンはパーキンソン病にも関係する脳内の神経伝達物質です。ドパミンを作るためには鉄分や葉酸が必要です。

ドパミンの濃度が下がると、体の反射が出現しやすくなります。そのことにより、足がムズムズしたり、知らない間に足が動いたりしてしまうということです。

以上のように、レストレスレッグ症候群の原因ははっきりしていませんが、多くの病気を根底にもっている可能性があります。さらにその症状によって睡眠が障害され、日常生活にさまざまな問題を生じます。

このような症状がある場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。しかし、医者でもこの病気を知らない人は多いです。ただ、神経内科や精神科の医者は比較的知っている人が多いようです。そのため、受診する際は神経内科や精神科の診察を受けるとよいかと思います。