亜鉛の摂取と脱毛防止、毛髪の再生促進の関係

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髪の毛が薄くなったと感じたとき、多くの人は脱毛防止のためにさまざまな対策を始めます。育毛剤を使用したり、薬用シャンプーを試したりするのは薄毛対策の一つです。

そして、毎日の栄養素に注意することも重要です。それでは、薄毛や脱毛防止のためにとるべき栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。その一つとして亜鉛がありますが、今回は栄養と育毛に関して解説していきます。

薄毛防止のためにとっておきたい「亜鉛」

亜鉛は、体を健康に保つために必要なものです。細胞を老化から守り、免疫力をつけ、細胞分裂に寄与する物質が亜鉛です。成長ホルモンの機能を維持するためにも亜鉛は重要であり、精神の安定にも関わってきます。

この亜鉛は、タンパク質を作り出すことにも関与しています。髪の毛の成長を促進させる効果があると言われており、男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼⅠ型を阻害する作用もあります。

5α-リダクターゼは脱毛の原因として知られるジヒドロテストステロンを作り出します。そのため、育毛促進にとって5α-リダクターゼの阻害は重要な意味をもっています。このようなことから、亜鉛は、脱毛防止のために役立つ栄養素だと考えられています。

亜鉛の摂取量について

亜鉛の1日の摂取量の目安は、成人している男性で12ミリグラムだと言われています。しかし、別の文献では15ミリグラムだという意見もあります。そのため、12~15ミリグラムの間を1つの目安としてとらえるのがよいでしょう。

ただ、どちらの数字をとるにしても、現状の日本人の生活では、亜鉛が不足しています。男性では、平均して9ミリグラム程度しか亜鉛をとっていないため、必要量の4分の3程度しか摂取できていません。

仮に1日の摂取量の目安を13ミリグラムとした場合、何をどれくらいとればよいのでしょうか。亜鉛は、牡蠣に多く含まれています。これを100グラムとるだけで、1日に必要な亜鉛の量を確保できると言われています。

牡蠣は、一般に流通している食材のなかでは非常に亜鉛の含有量が高い食品として知られており、亜鉛含有量2位の「豚肉のレバー」と比べて倍程度の量を誇ります。それ以外には、牛の肩肉、牛ひき肉などに亜鉛が多く含まれており、摂取にはお勧めといえます。

亜鉛以外の栄養素と育毛の関係性

亜鉛のほかにも、毛髪の育毛促進に必要な栄養素があります。髪の毛を構成しているのは、主にタンパク質です。そのため、タンパク質を補給することは非常に重要です。

また、抜け毛の原因となる成分を抑制することで、脱毛防止に働きかけるビタミンEも積極的にとっていきたい栄養素です。

さらには、「鉄分は貧血防止のためのもの」というイメージを持つ人も多いかと思いますが、薄毛対策にも効果的です。赤血球は髪の毛に栄養と酸素を運んでくれるため、その赤血球と深い関わりのある鉄分も必要な栄養素なのです。

これらの栄養素をとるように気を付けるとともに、アルコールを控えるなどの行動も重要です。アルコールは少量をとる分には体によいのですが、過剰に摂取すると、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

アルコールの代謝時にさまざまな成分を消費してしまうため、髪の毛にいきわたらせるべき成分が枯渇してしまう可能性があります。そのため、健康のためにもアルコールは適量を守りましょう、

「栄養素」だけでは薄毛はなかなか治らない

このように、髪の毛を育てる栄養素はたくさんあります。しかしながら、「食事だけで対策を実施している」という場合、薄毛を解消するのはかなり困難です。これは、サプリメントの摂取をしていても髪の毛が生えてこないのと同じです。

栄養成分の補給は確かに有効な手段ではありますが、「亜鉛だけをとっていれば、絶対に薄毛にはならない」ということではないのです。

栄養バランスのとれた食事をとると同時に、育毛剤などを使ってアプローチしていかなければ、髪の毛を「よみがえらせること」は難しいと言えるでしょう。

こうした事実を認識したうえで、適切な育毛対策を取ってください。亜鉛の摂取を含め、適切な脱毛防止策や毛髪の育毛促進を行うことによって、髪の毛が再生していくようになるのです。