男性型脱毛症(AGA)の原因と特徴

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年齢を重ねると共に髪の毛が薄くなっていくのは、男性にとって深刻な問題の一つです。このとき、男性で薄毛に悩む人の多くが、「男性型脱毛症(AGA)」であると考えられています。

それでは、男性型脱毛症とはどのような病態なのでしょうか。今回、この男性型脱毛症の原因や特徴について確認していきます。

男性型脱毛症(AGA)の原因

その名前の通り、男性型脱毛症(AGA)は男性に多いタイプの脱毛症です。ただ、女性にまったく起こらないかというとそうではなく、女性でも男性型脱毛症になる人もいます。

さて、この男性型脱毛症はなぜ起こるのでしょうか。その答えのキーワードは、「男性ホルモン」です。男性ホルモンとしては、テストステロンと呼ばれる物質が有名です。

ただ、テストステロン自体はあまり薄毛に関係ないとされており、その何倍もの強さを有するジヒドロテストステロンと呼ばれる物質が脱毛に関係しているとされています。ジヒドロテストステロンとそれを受け取る男性ホルモンレセプターがくっつくことによって、薄毛が進行していきます。

男性ホルモンが多いと体毛は濃くならないのか

ただ、このように説明すると、「男性ホルモンは、胸毛やヒゲを濃くするのではないか。それなのに、どうして髪の毛は濃くならず、反対に抜けていくのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。

これは、「作用する場所の違い」によって起こります。

同じ「男性ホルモン」といっても、ヒゲ部分で培養した場合と、男性型脱毛症を起こしている部分で培養した場合では、その結果が違います。ヒゲに男性ホルモンが作用すると、毛は濃くたくましくなります。

一方、頭皮で男性型脱毛症を起こしている部分では、毛は弱々しくなるのです。そのため、男性ホルモンが働くと「髪の毛は薄くなるものの、ヒゲは濃くなる」という状態になりうるのです。

男性型脱毛症(AGA)の進行具合と特徴

男性型脱毛症の場合、進行度が「ハミルトン・ノーウッド分類」というもので分類化されています。この分類では以下のようになっています。

・Ⅰ型:まったく問題のない
・Ⅱ型:前頭部が少し後退し始めていて、脱毛が増える
・Ⅲ型:さらに脱毛が進み、はっきりと前髪の後退がわかり、場合によっては地肌も露出し始める
・Ⅳ型:頭頂部にいたるまで薄毛が進み、ほかの場所もボリュームダウンしてきた
・Ⅴ型:前頭部と額がつながってしまうまで進んだ
・Ⅵ型:薄毛や地肌の露出が、前頭部だけにとどまらず、横にも進んだ
・Ⅶ型:全体的に地肌の露出がみられ、髪の毛の分量が極端に少なくなった

当然のことながら、Ⅶ型がもっとも進行が進んだ状態です。こうした分類によって、男性型脱毛症の状態を見極めます。

男性型脱毛症(AGA)の問題点は何か

男性型脱毛症の特徴として、「進行型である」ということがあげられます。つまり、男性型脱毛症の場合、放っておくと徐々に薄毛が進んでいきます。Ⅱ型の場合であっても、放っておけばⅢ型に進み、Ⅲ型はⅣ型に……と少しずつ進行します。

これが、それ以外の脱毛症との大きな違いです。ストレス性の薄毛であれば、ストレスが治まると自然にきれいに治ることがよくあります。しかし、男性型脱毛症の場合は症状が進んでいってしまうのです。つまり、何かしらの対応策を講じる必要が出てきます。

男性型脱毛症(AGA)を進行させないための対策

男性型脱毛症の進行を防止するための方法として、「ミノキシジル」という名称の薬、もしくは「フィナステリド」という名前の薬を使うことが選択肢として挙げられます。後者は塗るタイプ、前者は飲むタイプです。それ以外のものを配合している育毛剤も多くあり、これらを活用するのも有効です。

ミノキシジルが入った育毛剤は、一般のドラッグストアなどでも販売されています。女性でも活用できる薬がミノキシジルです。

一方、「飲む薬」であるフィナステリドは女性に使えません。女性が服用しても効果がないだけでなく、副作用だけに悩まされるようになります。

そして、育毛剤やシャンプーの見直しを行い、日々の手入れを実践します。日々の生活習慣を改めることも重要です。こうした小さな積み重ねが結果として、男性型脱毛症の進行抑制につながります。