円形脱毛症の原因と症状

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脱毛の一つとして、円形脱毛症が知られています。この「円形脱毛症」という言葉は、多くの人が一度や二度は聞いたことのある単語なのではないでしょうか。

円形脱毛症は、多くの人が「ストレスによって生じるもの」という理解をしています。ただ、その原因や種類、症状について正しく理解している方は少ないです。そこで今回は、円形脱毛症について確認していきます。

円形脱毛症とはどういうものか

円形脱毛症は、ほかの薄毛と比べてその性格が大きく異なります。通常の薄毛では、徐々に症状が進行していきます。一部分だけがハゲるのではなく、全体的に髪の毛が後退していきます。

一方で円形脱毛症は、免疫機能の異常によって引き起こされます。そのため、関節リウマチのような自己免疫疾患に分類されます。

円形脱毛症が起きる原因の一つとして考えられるのは、やはり「ストレス」です。もちろん円形脱毛症にもさまざまな理由があるため一概には言い切れませんが、「ストレス」が原因の円形脱毛症は、全体の2~4割にものぼると言われています。

例えば私の知人の実例ですが、離婚騒動のさなか、彼の髪の毛にはいくつもの円形脱毛症が起こっていました。このときは、500円玉程度の円形脱毛症が複数個所(3~4か所)にわたってできていました。

非常に象徴的であったのは、彼の場合、離婚騒動が落ち着いて生活が安定した後の1~2か月で、この円形脱毛症がきれいになくなったということです。薄毛治療などは非常に時間がかかりますが、円形脱毛症の場合、ストレス源がなくなれば、改善することも多いと言われています。

なお、このような「自然治癒」で治らない場合、ステロイド治療が行われます。患部に塗ったり注射したり、または内服薬として使ったりすることで治療に役立てます。また、それ以外にも、液体窒素を使った治療方法やドライアイスを使った方法、紫外線を用いた方法、局所免疫療法と呼ばれる治療方法が用いられることもあります。

男性型の脱毛症に悩む人は、やはり中高年が中心です。しかし円形脱毛症の場合、若い層にも多いのが特徴です。「患者の半分程度が未成年」と言う医師がいれば、「義務教育を修了していない年齢の患者が、患者全体の20パーセントを占める」と考えている医師もいます。

円形脱毛症の種類について

ここまで、便宜上「円形脱毛症」という名称で統一して話をしてきました。ただ、実際には「円形」の形をしていないものもあります。円形脱毛症にもいくつかの種類があるのです。その分類は医師によって違いますが、代表的なものを解説していきます。

まず、「単発型」と呼ばれる円形脱毛症があります。「円形脱毛症」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、このタイプです。俗に「10円ハゲ」「ゼニハゲ(銭禿げ)」の名称で呼ばれることもあり、硬貨のような大きさで、丸く髪の毛が抜けるものです。

次に、「多発型」の円形脱毛症です。単発型と形や傾向は同じですが、複数~十数か所にわたり、脱毛が認められます。

非常に深刻なのが「全頭型」と呼ばれるものです。「円形脱毛症」というカテゴリーに分類されてはいますが、名前通り、髪の毛全体にまで脱毛が及びます。これは決して珍しいものではなく、円形脱毛症に悩まされる人のうちの10パーセントがこの型に分類されると言われています。

次に触れておきたいのが、「汎発型」です。これはもっとも重症な円形脱毛症であると言われています。脱毛の範囲が髪の毛だけにとどまらず、体毛にまで及びます。ワキやヒゲといった、本来ならば濃く毛が生える場所にまで脱毛がみられます。

これ以外にも、医師の分類によって、「蛇行型」と呼ばれるものや「多発融合型」と呼ばれるものが取り上げられることもあります。前者は、名前通り、蛇がのたくった後のように、ギザギザに薄毛がみられる形です。それに対して後者は、多発型が場所を問わず何度も起こるものを指します。

円形脱毛症は改善しやすい薄毛の一種です。しかし、精神的な影響が非常に強く出る薄毛であるため、ストレスを含めた精神的なケアが必須です。そのため円形脱毛症の改善には、周囲の人にも気遣いが求められることを忘れてはいけません。