生え際が後退して見えても、薄毛や脱毛の進行とは限らない

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「生え際の後退」という言葉に、ぴくりと肩を震わせる人は多いのではないでしょうか。幼かったときに比べて髪の毛が後ろに下がっているように思え、「生え際の薄毛が進行しているのかもしれない……」と警戒するのは、ある意味では当然のことだと言えます。

しかしながら、実は、生え際が後退しているように見えたとしても、実際には薄毛とは関係がないことがあります。今回は、生え際と脱毛の関係についてみていきましょう。

額が広いのか、それとも薄毛・脱毛が進んでいるのか

人間の顔の大きさや、髪の毛の生え際までの距離というのは、決して一定ではありません。若い頃から額が広い人もいれば、生え際が後退してもあまり目立たない人もいます。そのため、生え際が薄くなっているようにみえたとしても、それは単に額が広かったというだけかもしれません。

ただ、「薄毛・脱毛の進行」なのか、「単純に額が広いだけ」なのかについては、区別する方法があります。そのキーワードとなるのが、「生え際の髪の毛の状態」です。

髪の毛に限ったことではないのですが、毛穴のなかには、複数の毛が一緒に生えているところがあります。これは、ワキなどで確認するとわかりやすいでしょう。ワキ毛では、1つの毛穴から2本程度の毛が生えているところが見つかるはずです。

これは「毛群」と呼ばれるものであり、髪の毛の場合は約80パーセントが毛群です。つまり、「1つの毛穴から1本の毛が出ている」というものの方が少数派なのです。

さて、額(顔)に生えている毛の場合は、うぶ毛が1本ずつ生えているものが多いと言われています。生え際に当たる部分でもこれは変わりません。単純に「額が広いだけ」の場合は、髪の毛と額の境界線にある毛は、細く頼りない1本毛なのです。

髪が後退している場合の生え方

しかし、上でもお話した通り、「髪の毛」ではその80パーセントが毛群であり、2~3本が同じ毛穴から生えているのが普通です。

したがって、額との境界線にある髪の毛が、1つの毛穴から2~3本の細い毛を出しているという場合は、生え際が後退した結果として起こったと考えられます。つまり、「生えるべき黒くて丈夫な髪の毛がうまく育たなかった」ということになるのです。

この状態は、「額がもともと広い」ということではありません。前述の通り、「薄毛が進行している状態」だと判断されます。

ちなみに、それ以外にも診断する方法はあります。これは簡単にできるものであり、「髪の毛を後ろに寝かせる」というワンステップで判断できます。このとき、髪の毛の間から細い毛が飛び出ているようであれば、それは薄毛のサインだと言われています。

薄毛でないのに、薄毛に見える理由

人間の顔は成長とともにある程度大きくなります。そのため、「目から額の距離」が広がるため、もともとは「額の広さ」を意識しなかった人であっても、年齢を重ねると、額の広さが気になることもあると考えられています。

加えて、多かれ少なかれ、加齢とともに髪の毛はやせていくものです。そのため、髪の毛の総量が全体的に減ってしまい、結果として生え際が後退しているように見えるとも言われています。

このように、「髪の毛が後退したように思える」という場合でも、薄毛・脱毛が進行しているとは言い切れないケースが多いです。薄毛の進行具合によって、対策が講じられるかどうかの判断がわかれるため、この見極めは大切です。

なお、毛穴の様子は、専門のサロンなどで見てもらうこともできますが、インターネット通販などで売っているカメラなどでも確かめることができます。毛穴の状態などが気になっている人は、一つ試す価値はあります。頭皮の状態をチェックすることにも使えるため、さまざまな場面で活用できます。