女性の冷え症:毛髪トラブル(薄毛)と見た目年齢の上昇

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美しい髪の毛は女性のステータスです。髪の毛は見た目年齢を左右し、髪の毛にツヤがないと5~6歳老けて見えるといわれています。そのため、ヘアケアにお金や時間をかけている女性は多いです。

ただ、一般的なヘアケアの効果は一時的なものです。これは、髪の毛の細胞はすでに活動を終えた状態であり、一度痛むと元通りにならないためです。そのため、素の状態でも美しい髪を手に入れるためには、髪を育む頭皮の健康を保つ必要があります。

女性に多い冷え症は、このような頭皮の健康を阻害します。つまり、冷え症はパサツキや切れ毛などの髪トラブル(薄毛)を起こしやすくすることで、見た目年齢を上昇させてしまうのです。

そこで、ここでは冷え症と毛髪トラブルの関係性について述べていきます。

髪の毛が生えるメカニズム

毛穴の奥には、「毛乳頭(もうにゅうとう)」という組織があります。毛乳頭のまわりには、「毛母細胞(もうぼさいぼう)」という細胞がたくさん存在しています。

毛母細胞は、毛乳頭から栄養や酸素を受け取って細胞分裂を行います。分裂した細胞は外側の方にどんどん押し出されていきます。この過程で、細胞は活動を終えて角化します。そして、角化した細胞が毛穴から出てきたものが毛です。

毛母細胞に栄養や酸素を送る毛乳頭は、頭皮の毛細血管からこれらを受け取っています。そのため、頭皮の血行が悪いと毛母細胞への栄養供給が滞ることによって働きが低下するため、細く弱い毛が生えやすくなります。これによって、薄毛になります。

冷え症と髪トラブル(薄毛)の関係性

身体が冷えると、寒さから身を守るために身体表面の血管が収縮します。そして、血管が収縮すると流れる血液の量が減るため、血行が悪くなります。つまり、身体が冷えると頭皮の血行が悪くなるのです。

前述のとおり、頭皮が血行不良になると弱い毛が生えます。弱い髪は切れやすく、切れたところが枝毛になります。さらに、キューティクルもはがれやすくなり、乾燥してツヤのない髪の毛になります。

また、頭皮の血行が悪くなると、柔軟性がなくなって固くなります。すると、老化して顔などの毛穴が細長くなるのと同様に、頭皮の毛穴も形がゆがんで楕円形になります。

楕円形の毛穴から髪の毛が生えると、断面が楕円形の毛になります。このような毛はうねりを持つため、広がりやすくヘアセットしにくい髪質となります。また、髪の毛がうねっていると光を一方向に反射しないため、ツヤのない髪に見えます。

また、胃腸などの消化器官が冷えていると、消化吸収能力が低下します。すると、食物から栄養素を吸収しづらくなるため、頭皮へ送られる栄養が少なくなります。毛母細胞が栄養不足になると、細胞分裂が行われにくくなるため弱い髪の毛が生えます。

このように、一見関係のないように見える冷え症と髪トラブルは密接に関係しています。そのため、冷え症を改善することで、トラブルのない髪が育まれやすくなるのです。

髪トラブル防止のための冷え症対策

前述のように、頭皮の血行悪化は髪トラブルの原因です。そのため、女性の髪トラブルを防ぐためには、冷え症を改善するとともに頭皮の血行を改善することが大切です。

過度で長期に渡るストレスは、頭皮のコリを招き血行を悪化させます。特に現代の女性は、自覚なしに強いストレスを抱えていることが多いです。そのため、意識して身体の力を抜く時間を設けることが大切です。

時間がないと、入浴をシャワーで済ませがちになります。ただ、シャワーによる入浴はかえって身体を冷やし、髪トラブルを起こしやすくさせます。

一方で、湯船に浸かると、身体が温まって冷え症防止になるだけではなく、身体がほぐれて頭皮などの血行が良くなります。また、入浴中には、ヘアパックなどの時間をかけたヘアケアを行うことができるため、週に一度はこのような時間を確保することをおすすめします。

また、入浴後は頭皮が柔らかくなっているため、ヘアトニックなどの頭皮ケアが有効です。ヘアトニックは男性のものというイメージはいまだ根強いですが、最近では香りの良い女性用の製品も市販されています。

高価な製品を使用して一生懸命ヘアケアをしても、身体が冷えて頭皮の血行が悪ければ傷みやすい髪になります。そのため、ヘアケアの一環として、これまでに述べたような対策を行うことをおすすめします。そうすることで薄毛を予防して見た目年齢を改善すれば、今よりも若く見られるようになるはずです。