脂漏性皮膚炎と薄毛の関係:皮脂による頭皮への影響

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髪の毛と頭皮には、密接な関係があります。そしてその頭皮と皮脂にもまた、密接な関係があるのです。皮脂が多すぎることは脱毛に関わりますし、皮脂が少なすぎることも薄毛に直結します。

そこで今回は、「脂漏性皮膚炎」というキーワードから見ていきましょう。脂漏性皮膚炎を患って頭皮がダメージを受けると、薄毛が進行しやすくなります。

脂漏性皮膚炎とは何か

脂漏性皮膚炎は、「脂漏性湿疹」とも呼ばれるものです。これは、かゆさが出てくる湿疹であり、肌が赤くなるなどの症状も伴います。また、皮膚がはがれてくることもあるため、気にする人は非常に多いものです。さらにこれは、放っておくことで悪臭を放つようにもなるため、とても困った病気です。

この脂漏性皮膚炎は、顔や耳といった皮脂腺の多いところによくできます。ただ、「頭皮」にも脂漏性皮膚炎を生じることがあります。

脂漏性皮膚炎が薄毛を悪化させるその理由

脂漏性皮膚炎が頭皮に起きると、薄毛の原因となります。特に「抜け毛(脱毛)」を促進させると考えられています。

ただ、少し興味深いのは、「脂漏性皮膚炎による脱毛」は、「脂漏性皮膚炎によって抜けた後も、そこから髪の毛は生える」という特徴を持っていることです。そのため、「二度とその毛穴から髪の毛が生えなくなる」ということではないのです。

しかし脂漏性皮膚炎を患った場合、次に生えてくる髪の毛は、細く頼りないものになってしまいます。そのために脱毛が頻発し、徐々に髪の毛が薄くなっていくという過程をたどります。

脂漏性皮膚炎はなぜ起こるのか

脂漏性皮膚炎自体は、小さな子ども、乳幼児にも起こるものです。ただし、この場合は心配いりません。毛穴の発達によって改善していくからです。

大人の場合は、菌類の繁殖によって起こる可能性が高いと言われています。皮脂を食べ物としている菌類は、頭皮が脂ぎった状態だとすぐに繁殖してしまいます。それによって、脂漏性皮膚炎が起きることが多いと考えられています。

このようなことを考えていけば、「それならば、菌類の餌場となる皮脂を根こそぎとってしまえばいい」という結論に至ってしまいがちです。

しかし皮脂というのは、菌類の餌場であるのと同時に、頭皮を守るための防御装置でもあります。これを完全にとりさってしまえば、頭皮は傷つきやすくなり、さらに抜け毛を増やすことにつながりかねません。

このような脂漏性皮膚炎を患った場合は、医師に相談するのが望ましいです。炎症をおさめるための薬や、菌類がこれ以上増殖しないようにするための薬を処方してくれることでしょう。また、かゆみがあまりにも強すぎる場合は、そのかゆみをおさえるための薬が処方されることもあります。

ただし、これらの薬を飲んで(塗って)脂漏性皮膚炎を改善したとしても、日常生活を見直さなければ、また脂漏性皮膚炎を患う可能性があります。そのため、治った後も日常生活の改善に努めるようにしましょう。

頭皮をきれいな状態に保つことはもちろんですが、ビタミンBを積極的に取り入れる食生活を心がけたり、睡眠時間をしっかり確保して、ストレスの軽減に努めたりするなどの対策が必要です。

もっとも、こうした対策というのは、脂漏性皮膚炎だけに限ったことではありません。ほかのものを理由とする薄毛にも効果的ですし、健康(特に生活習慣病)の予防や改善に取り組む意味でも有効です。