ヘアサイクルから男性型脱毛症(AGA)の薄毛原因を知る

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薄毛を気にしている人にとって、お風呂などで髪の毛が抜けている姿を見ると憂うつな気分に見舞われます。ただ、男性型脱毛症(AGA)ではない正常な人であっても、毛は毎日50~90本が抜けています。

そのため、単に抜け毛があるからといって大きな問題を背負っているように感じる必要はありません。もちろん、大量の毛が抜けるのを放置してはいけませんが、まずはヘアサイクルによる周期を理解する必要があります。そこから、薄毛の原因が分かってきます。

脱毛のヘアサイクル

髪の毛は一定のサイクルによって発毛と成長、そして脱毛を繰り返しています。これは皮膚の毛やまつ毛なども同様であり、これらをヘアサイクル(毛周期)といいます。

毛は一度生えたらそのままずっと伸びていくわけではありません。どこかの段階で成長を止め、自然に抜け落ちるのです。そして、時間が経つと再び同じ場所から毛が生え始めます。これを繰り返すため、髪の毛は常に一定の量に保たれています。

このとき、毛根を包んでいる組織として毛包(もうほう)が知られています。どれだけ薄毛になっていたとしても、毛包が残っていれば毛は生えてきます。このときの毛は薄く弱々しいですが、諦めずに育てると太い毛へと育ちます。

毛が生え始めて成長する「成長期」は、女性では4~6年、男性では3~5年となっています。その後、毛球が退行して自然脱毛するための準備を行います。この期間を「退行期」といいます。

成長が完全に止まったあと、この止まった状態が2~4ヶ月ほど続く期間を「休止期」といいます。休止期を経た髪の毛はやがて抜けていきます。

このように、髪の毛は「成長期 → 退行期 → 休止期 → 脱毛 → 成長期(新たな毛が生える)……」というサイクルを延々と繰り返しています。

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毎日50本は抜けている

どれだけ髪の毛があるのかについては、個人差があります。日本人であれば、平均して約10万本が生えているといわれています。

また、髪の毛の太さは年齢によって異なります。子供のころは髪の毛が細く、大人へと成長するにしたがって太くなります。髪の毛が細いとブロンドのように見えるため、幼いころはブロンド色の毛であった人が成長するにしたがって黒色の髪になることはよくあります。

そして、老化によって年齢を重ねたり薄毛になったりすると、再び髪の毛は細くなっていきます。このときは単純に頭が薄く見えてしまいます。

ヘアサイクルは約5年であるため、この期間ですべての髪の毛が生え変わります。そのため、平均すると1日50本程度が抜け落ちるという計算になるのです。成長期ではヘアサイクルが若干速いため、約90本の脱毛があるとされています。

髪の毛が毎日抜け落ちること自体は誰でも起こる生理現象です。ただ、男性型脱毛症(AGA)などによって薄毛になっている人では、ヘアサイクルが早くなっています。

男性型脱毛症(AGA)では、成長期が短くなっています。通常は5年ほどの期間がある成長期ですが、男性型脱毛症(AGA)の人は数ヶ月から1年ほどで成長期が終わり、退行期へと移行します。

つまり、髪の毛が十分に成長しないまま自然脱毛してしまいます。ヘアサイクルの期間が短いため、男性型脱毛症(AGA)では1日に200本以上抜け落ちることがあります。ここで脱毛の原因としては、主に以下の5つが挙げられます。

・遺伝的な要因:男性女性に関わらず、ハゲ遺伝子をもっている
・食生活の要因:栄養バランスの欠如や脂っこい食べ物など
・精神的な要因:ストレスなどにより、皮脂分泌が過剰になるなど
・健康上の要因:胃腸や肝臓など、臓器機能の悪化が皮膚(髪の毛)に表れる
・手入れの問題:間違ったヘアケア、シャンプーを行っている

これらの問題に男性ホルモンの作用が加わることで、ヘアサイクルが短くなって脱毛が進行していきます。薄毛になるのには、このような原因があるため上記の要因を一つずつ取り除くことが薄毛対策に繋がります。

ただ、単に「抜け毛がある」という理由で心配する人は多いです。1日に何百本も抜けるのは確かに問題です。しかし、ヘアサイクルの観点では1日50本程度の脱毛で心配する必要はありません。