水の味はミネラルによって決定される

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水はその種類によって、おいしいと感じる水、おいしくないと感じる水があるかと思います。

では、水の味は何から作られているのでしょうか。水の味は「カルキ臭い」「硬い」「飲みやすい」など、人によってさまざまな表現をします。今回はこの水の味を作っている成分について解説します。

水の味を決定するもの

水の味を決定する主な要因は、その水に含まれる成分になります。つまり、おいしい水とは「味を良くする成分を多く含む水」であり、おいしくない水とは「味を悪くする成分を多く含む水」といえます。

しかし、水の味は成分だけの問題ではなく、その時の体調や他の条件によって変わります。例えば、のどが渇いているときと渇いていないときでは、その味は全く変わります。

いくらおいしい水であっても、のどが渇いていないときは、そもそも水を欲していないため、そこまでおいしくは感じないはずです。一方、のどが渇いているときは、少々おいしくない水でも、水を欲しているために美味しく感じます。

また、季節によっても変わります。一般的に、水は10~15℃が一番おいしく感じる温度とされています。しかし、これも外気温との関係があり、10~15℃がおいしいと感じるのは夏の話であって、冬ではおいしく感じる温度帯が変わります。

さらに、嗅覚には湿度も関係します。湿度が高いと嗅覚が敏感になり、わずかな水の臭いも気になるため、おいしくないと感じることが多いです。このように、水の味を作るのは主に水に含まれる成分ですが、その他の要因によっても大きく変わってくるのです。

水をおいしくする成分

水の味をおいしくする成分としてミネラルが有名です。ミネラルはカルシウムやマグネシウムなどに代表される無機物です。

通常、水に含まれるミネラルは蒸発残留物として測定されます。そして、おいしい水の要件として、蒸発残留物が30~200mg/Lの範囲とされています。これ以上では硬く鈍いしつこい味になり、これ以下だと味気のない水になります。ちなみに水道水の基準値は500mg/L以下とされています。また、ミネラルの濃度が高くなると、苦味や渋み、塩辛い味などを感じるようになります。

このように、ミネラルがどれくらい含まれているかで水の味は変わります。しかし、一言でミネラルといっても、その成分ごとにその特徴は異なります。

特に水では、カルシウムとマグネシウムの濃度が大きく影響します。マグネシウムイオンは苦味を作ります。一方、カルシウムイオンの苦味は強くありませんが、アクのような嫌な味を作ります。このように、マグネシウムとカルシウムという代表的な2つだけとってもその特徴は異なっているのです。

また、炭酸ガスや酸素が溶け込んだ水は、さわやかな味がするといわれています。しかし、炭酸ガスなどに関しても、その含有量が多すぎるとただの炭酸水になり、味のないサイダーを飲んでいるのと同じになります。炭酸ガスに関しては、3~30mg/Lの範囲が適量とされています。

以上のように、水の味を主に作り出すのは、水に含まれる成分中のミネラルになります。そして、その味は体調や環境によって変わるということです。

このように、今まではただ「おいしい」「おいしくない」といっていた水も、実はこのような要因で味が決まっていたということをわかってもらえたかと思います。これを機会に、あなたが飲んでいる水のラベルを見る癖をつけて、あなたに合う水を探してみてください。感覚は人それぞれですので、あなたに合った水を探すことが大切です。