浄水器を購入するときの注意点:アルカリイオン水

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水が体の健康にとって欠かせないということは、多くの人が理解していることかと思います。最近では、メディアの健康に対する報道が格段に増えているため、さらに水の体への影響を心配している人が増えています。

このようなことに加えて、最近では簡易型の浄水器も増えており、どのような家庭でも気軽に浄水器が設置できるようになりました。そのため、多く人々が浄水器を利用し、家できれいな水を飲むことができるようになりました。

しかし、このこと悪用して商売につなげている人達もいます。今回は、このような人にだまされないように、水の基本的な知識を解説します。

こんな宣伝文句には注意

日本では、多くの種類の浄水器やミネラルウォーターが売られています。日本は、世界の中でも水道水を直接飲むことができる数少ない国の一つです。

そのような日本でも、浄水器やミネラルウォーターを使用する人が増えているということは、現代人がどれだけ健康に関心があるかということがわかります。

しかし、その関心を悪用し商売につなげている人が多いのも事実です。そして、そのような人たちは似たような広告文句を用いて、健康に関心のある人たちを刺激します。

以下にその例として、東京都生活文化局が不当表示を指摘した宣伝文の例を載せます。

「野菜、果物などの残留農薬除去に適した洗浄力がある」
「コーヒーやお茶、水割りのうまみを引き出し、風味がまろやかに」
「水を天然の弱アルカリイオン水にする」
「クラスターを小さくする」
「天然ミネラルが溶け出す」
「水を分解させてマイナスイオンを発生」

※「池 裕次郎著:安全でおいしい水が飲みたい!浄水器のかしこい選び方」から一部引用

いかがでしょうか。この中には見たこともあり、健康に良さそうと思ってしまうものもあるのではないでしょうか。

これらの信ぴょう性を検証するには、膨大な量の知識が必要になります。それを一般人が得ることは簡単なことではありません。しかし、あやしい宣伝文句にはいくつかのパターンがあります。

そのパターンを知ることによって、本物とあやしいものの区別を行うことができるようになります。

アルカリイオン水(電解還元水)

水の中でもアルカリイオン水については、もっともよく耳にするものの一つだと思います。アルカリイオン水といえば体に良さそうに聞こえますが、その効果は実際に証明されているわけではありません。

この水は、電気を利用して、水をアルカリ性の水と酸性の水に分けることによって作り出されます。このとき、アルカリ性の水をアルカリイオン水と呼びます。

そして、アルカリイオン水は、胃腸障害や慢性の下痢、制酸(胃酸の中和)、胃酸過多に効果があるとされていました。確かに10~20リットル飲むと、制酸効果があるということは証明されているようです。

しかし、水を10~20リットル飲むのは現実的ではありません。そのため厚生労働省は、アルカリイオン水は胃腸障害の改善には役立つ可能性はあるが、その効果も確かではないとしています。

そして、アルカリイオン水はいくつかの問題点も指摘されています。その例として、「食中毒にかかりやすくなる」「胃酸過多になる」「アトピーを悪化させる」などがあります。

これらの問題点も明確ではありませんが、効果があるかわからない上に、このようなリスクまであるということを知っておくべきです。

以下に、アルカリイオン水で禁止されている広告表示の例を挙げます。

・効果効能の保障、安全の保障
「病院で効果は証明済みです」
「健康に安心、安全」
「飲み過ぎても害になりません」

・最上級の表現
「最高の水」
「唯一の」
「美容効果の高い水」

・厚生労働省等が推薦していると誤解を与えるような表現
「~等の効果は、厚生労働省も認めています」
「厚生労働省承認の生成器」

・水道水に対する否定
「今、水道水が危ない」

水が体の健康にとって大切なことは間違いありません。しかし、そのことを過剰に意識しすぎてしまうと、このようなものに騙されやすくなります。まずは、今まで出てきたようなあやしい広告宣伝を知ることから始め、簡単に騙されないようにすることが大切です。