アルカリイオン整水器の購入は意味があるのか

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最近よく売られているアルカリイオン水は、実はその正体はよくわかっておらず、体への作用もはっきりしていません。そのようなものでも、テレビや雑誌で取り上げられることによって、多くの人が多額のお金を使って購入しています。

また、そのアルカリイオン水を作る機械として「アルカリイオン整水器」も売られています。結局、これもアルカリイオン水を作るということなので、その価値は微妙です。今回は、このアルカリイオン整水器のメカニズムについて解説します。

アルカリイオン整水器の原理

基本的に、この機械には陰極と陽極の2つの電極があります。そして、各極で生成する水が混ざってしまわないように、2つの空間に分けられています。その各空間に水道水を入れて電流を流すと、水道水中に含まれる陽イオンは陰極に、陰イオンは陽極に引かれます。

その結果、陰極の方ではアルカリイオン水、陽極からは酸性の水が生成されるということになります。また、この機械にはポットのような容器に水を貯めて生成する「貯槽式」と、水道の蛇口に直接つけて、水を流しながら生成する「連続式」があります。

・貯槽式

先ほど述べたように、貯槽式は一度ポットのような容器に水を貯め、その後に陰極と陽極を分けて各極に電気を流す方法です。具体的には、陽極側に食品添加物である「乳酸カルシウム」を加えて電気を流すと、陰極側にアルカリイオン水ができるというものです。これは構造が簡単にできているため、値段も比較的安価です。

基本的に日本の水は軟水が多く、水道水にはカルシウムやマグネシウムなどが含まれていません。そのため、いくら電気を流してもアルカリイオン水はできないため、食品添加物を加えて、アルカリイオン水を作ります。

・連続式

連続式は、直接蛇口から電解槽に給水する方法です。メカニズムは貯水式と同様ですが、貯水式と比べて電極間の距離が短いため、現在はこちらが主流となっているようです。

アルカリイオン整水器は無駄な作業をしている

アルカリイオン整水器の一番理解できないところは、わざわざ乳酸カルシウムなどの食品添加物を電気分解して石灰(水酸化カルシウム)の水溶液を作っているところです。そもそも水酸化カルシウムの水を作りたいのであれば、消石灰を直接水に溶かせば簡単に作れます。

また、高濃度のカルシウムを摂取したいのであれば、乳酸カルシウムなどを電気分解せず、乳酸カルシウムをそのまま飲んだ方 がより効果的です。また、どれだけカルシウム濃度が高いとされるアルカリイオン水でも、その濃度は牛乳の1/20程度です。

そのため、カルシウムを摂取したいのであれば、水から摂るのではなく、シラスや小魚の佃煮、煮干しなどから摂取する方がよっぽど効率的です。わざわざ高い機械や水を買うことは、必要はないどころか無駄ということになります。

以上のように、アルカリイオン整水器に関しては、アルカリイオン水自体がよくわからない上に、その機械で行っている作業も、何のためにしているのかわかりません。このような事実を知った上で、アルカリイオン整水器を買うべきかどうかを判断するようにしてください。