セールスマン(営業マン)は、実験によって浄水器を良く見せる

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浄水器をはじめ、多くの水に関する商品があります。その商品は店に自ら購入しに行く場合もありますが、セールスマンが自宅に売りに来ることも少なくありません。

そのとき、セールスマンの話を聞くと、何となくその気になってしまいます。それはセールスマンが売るためのいくつかの方法を使っているからです。今回は、このセールスマンが使うテクニックの中でも、「その場で実験を行い、商品をそれらしく見せる方法」を紹介します。

試薬を用いる

浄水器を売るために試薬を用いる手口は簡単です。水道水に含まれる塩素に反応する試験紙を用意し、水道水につけた場合と、浄水器の水につけた場合を比較するというものです。試験紙は水道水につけると黄色やピンク色に変わる一方、浄水器の水は変化が起こりません。

このように実際に変化を見せることによって「水道水はこのように有害物質が含まれていますよ」と言って売り込むテクニックです。

確かに塩素は体に悪影響を及ぼしますが、水道水に塩素が含まれていることは法律で決められています。これは、そのような事実を改めて示して、ただ不安を煽っているだけです。

同様のテクニックに、塩素濃度計を用いる方法もあります。先ほど述べたように、水道水には塩素が含まれていなければならないので、反応が出ることは当然です。

水中に汚物を作ってみせる

この方法はRO(逆透過膜)浄水器や蒸留水生成器のセールス時によく使われます。

水に2本の金属棒を入れて電気を流します。RO浄水器は変化がない一方、水道水は黒く濁り、さらに赤っぽい汚物が出てきます。これは、ミネラルが電気によって溶け出したものであって、RO浄水器ではそのミネラルが除去されているため、何も出現しません。このときのミネラルを「汚物である」といって不安をあおります。

しかし、そもそも水に含まれるミネラルは、体にとって必要不可欠なものです。「ミネラルが全く入ってない水が体にどう影響するのか」ということを逆に聞き返してみると面白いかもしれません。

魚を使う方法

一般的に、淡水魚は海水では生きることができず、海水魚は淡水では生きることができません。これは、海水魚と淡水魚では塩分濃度調節機能が異なるためです。

具体的には、淡水の塩分濃度は0パーセントであり、海水は約3パーセントの塩分濃度があります。それに対し、魚の生体水の塩分濃度は約1パーセントです。そのため、淡水魚はできるだけ塩分を排出しないような機能を、海水魚は取り込む水の塩分濃度を減らす機能をもっています。

このような2種類の魚を同じ水槽に入れ、生きているのを見せることによって、とても優れた成分の水であるように見せるテクニックがあります。しかし、仕掛けは簡単です。この水の塩分濃度は、魚の生体水と同じ約1パーセントということです。塩分濃度が約1パーセントであれば、先ほど述べたような機能は必要ないため、どちらの魚も生きることができます。

このようにして、あたかも「奇跡の水」をつくる商品であるかのように見せることによって、あなたの関心を引きます。

以上のように、セールスマンはさまざまなテクニックを使って、あなたに商品を買わせようとします。確かに良い商品もありますが、詐欺のような商品があることも事実です。

このような事実を知り、セールスマンの売り込みには冷静に対応することが大切です。そうすれば、適切な判断ができ、納得した上で商品を買うことができるようになります。