海水と血液の成分の類似性から学ぶミネラルの重要性

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生命の誕生は海の中で起こったとされています。その理由の一つに、海水の成分と人間の血液の成分がとても似ているというものが挙げられます。

今回は、海水と血液の類似性について解説します。

海水と羊水のミネラルバランス

海水の成分は96.5%が水ですが、食塩が多量に含まれています。水以外の成分のうち92%は塩の成分で、残りが金、銀、銅、ウラン、アルミニウムなどです。この海水の成分は、血液の中のタンパク質などの大きな分子を除いたものと類似しています。細かくいうと、その中のマグネシウムやカルシウムなどのミネラルの比率がほとんど同じなのです。

また、胎児にとって生活の場である羊水のミネラルバランスも海水とほぼ同じなのです。胎児は約10か月かけて、羊水の中で成長しますが、その成長に海水と同じ成分の羊水が必要ということです。

実は、鳥や昆虫の卵の中にある体液も、そのミネラルバランスは海水と似ています。このような理由からも、海は全生物の誕生の場と考えられています。

のどが渇いたときは水ではなくミネラル水が必要

のどの渇きはどのようなメカニズムから起こるのでしょうか。基本的にのどの渇きは、脱水状態が引き起こします。

人間の体は、高温環境にさらされると、体温が異常に上がってしまいます。そのため、体は体温を下げようと盛んに発汗するのです。つまり、人間は体内の水分を使って体温調整をしているということです。

ちなみに、発汗による体温調節ができるのは人間とサルだけです。その他の動物は、イヌのように舌を出して熱を逃がしたりします。

体内の水分の大半は筋肉に含まれます。脱水状態になると、まず筋肉や皮膚などの組織から水分を補おうとします。生命維持に必要な脳や肝臓からは、ほとんど水分が出ることはありません。実は、この筋肉や皮膚から水分が失われたときに、のどの渇きを感じるのです。

詳しく説明すると、脱水状態は血液量の減少と成分バランス変化を引き起こします。具体的に成分バランスが変化した状態とは、水分の減少によって、相対的にその他の成分の濃度が濃くなっている状態を指します。この変化を心臓と脳が感知することによって、のどの渇きを誘発し、水分摂取を促します。

では、「のどが渇いたときに必要な水分」とはどのような水分でしょうか。それは、体液と似た成分を含むミネラル水になります。

その理由として、のどの渇きを感じたときに水を飲むと、先ほど述べた成分バランスが修正されます。ただ、血液成分のバランスが修正されるまで水分を摂るのは問題ないですが、それ以上に水を摂取してしまうと、脱水状態と逆のことが起こってしまいます。

つまり、血液成分が薄くなってしまうのです。このような状態は、細胞の機能を障害する可能性があるため、今度は逆に「もう水を飲むな」という指令が出されるのです。このような理由から、脱水したときはミネラル水の摂取が必要ですが、体は一定量以上の水を拒否するようになります。

以上のように、血液成分は海水成分と類似しており、そのことは脱水時の水分補給のヒントになります。このような現象を知ることによって、さらに海(水)と生命の関係性の深さを実感できるはずです。