水分が不足すると脳や目に障害がおきる可能性がある

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人間の体は約60%が水でできています。この事実からも、体にとって水が大切なことは間違いありません。このことは多くの人が知っていることであり、理解していることであると思います。

しかし、その水が具体的に、体でどのように使われているかを理解している人は少ないはずです。そこで今回は、体内での具体的な水の役割について解説します。

脳における水の役割

「脳と水」というと、イメージがわかない人が多いと思います。実は、脳は体内で最も水分が多い組織なのです。そのため、脳にとって水分は絶対不可欠なものになります。

脳にはたくさんの隙間があり、そこはリンパ液というもので満たされています。また、頭蓋骨と脳の間には脳脊髄液というものが流れています。

これらは外からの力に対してクッションの役割をしたり、脳のエネルギーになったりします。また、潤滑油の役割を担うこともあります。

目における水の役割

目において、その量は少ないですが水はとても重要な役割を担っています。目における水とは、主に涙を指します。その涙の役割は大きくわけて4つあります。

一つ目は角膜を保護する働きです。角膜は眼球の一番表面をおおっているものですが、水は角膜の表面に薄い膜を作って、角膜を保護しています。この層は3層構造になっており、一番表層が脂肪、次が水、そして三層目がムコ多糖類といわれる成分の層になります。

また、この層は30秒で破れてしまいます。しかし、まばたきをすることによってこの層はまた新しく作られます。そのため、人は30秒に一回はまばたきをする必要があるのです。

二つ目の役割は目を外敵から守る役割です。目は骨などで保護されておらず、むき出しになっています。外部の微生物などと直接接触してしまうので、感染しやすい状態にあります。しかし、免疫機能や細菌を死滅させる成分を含む涙があることによって、外部からの感染は防がれています。

三つ目は目の洗浄の役割です。先程も述べたように、目は外からくるものを防ぐ構造がありません。そのため、ゴミなども簡単に目に入ります。このようなゴミなどが目に入ったときに、涙によってそのゴミを洗い流すことができます。これは、あなたも体感したことがあると思います。

そして最後が目を冷やす働きです。体の細胞には、働きやすい適正温度があります。それは目も同様で、熱すぎても冷たすぎてもその機能は低下してしまいます。そのため、涙は目が熱くなりすぎた時に冷やして、その機能が低下しないようにする働きをしているのです。

以上が涙の役割になります。

涙以外に重要な水の役割

また、目において水は、涙以外にも重要な役割を担っています。それは、目の形を保つという役割です。目は表面だけではなく、内部も水で満たされています。それは眼房水といわれますが、さまざまな構造体の間に存在し、その構造体の形の維持に役立っています。

白内障という病気があります。これは、水晶体という組織における眼房水が濁ってしまった結果生じるものです。眼房水という「水の機能」が障害されると、目が見えにくくなってしまうのです。

脳と目は、人間が生きる上で欠かせないものですが、以上のように、脳と目において水はとても重要な役割をしています。

このように水は、体の中でさまざまな役割を担っています。そのことを知ったうえで、普段から飲む水の種類や量を改めて考えてみてください。