痛風・高尿酸血症の人がダイエットで尿酸値を下げる

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痛風・高尿酸血症は、多くの中高年男性が悩まされている病気です。痛風・高尿酸血症は、尿酸値が高くなることで、最終的には関節や腎臓で尿酸が結晶化して、さまざまな合併症を引き起こします。

高尿酸血症においては、尿酸値が基準値以上となっても症状が全く出現しない人が多いです。そうしたことも関係して、病気の発見が遅れるケースが少なくありません。そしてその結果、痛風・高尿酸血症と診断されたときには、すでに病態が進行しており、治療に難渋するという人が少なくありません。

そうしたことを避けるためにも、痛風・高尿酸血症は予防することが重要になります。

そして、痛風・高尿酸血症は肥満・メタボリックシンドローム(メタボ)と深い関係にあります。そのため、肥満・メタボリックシンドロームを予防することは、最終的に痛風・高尿酸血症を防ぐことにつながります。

そこで今回は、「痛風・高尿酸血症の人に対するダイエット方法」について解説します。

痛風とメタボの関係性

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満の人が、高血圧や脂質異常症、高血糖といった代謝異常によって生じる病気を2つ以上発症している状態をいいます。

こうしたメタボリックシンドロームは、それ自体では重篤な症状が出ることはありません。しかし、メタボの状態を放置しておくと、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞といった命に関わる病気の発症につながります。

またメタボは、痛風・高尿酸血症とも深く関係していることが明らかになっています

メタボリックシンドロームの診断に尿酸値は含まれていません。しかし、痛風・高尿酸血症を発症した人の60~70パーセントはメタボリックシンドロームを併発しています。

メタボリックシンドロームの人は、内臓脂肪の量が非常に多くなっています。そうした内臓脂肪は、血液中に流れると肝臓に送られます。そして、このように内臓脂肪が肝臓で処理される過程で尿酸が作られます。

そのため、メタボリックシンドロームになって内臓脂肪が増えると、痛風・高尿酸血症を発症しやすくなります。

尿酸値を下げるダイエット方法

上述のとおりメタボリックシンドロームの人は、痛風・高尿酸血症を発症する可能性が非常に高くなります。そのため、痛風・高尿酸血症を予防するためには、肥満にならないようにすることが大切だといえます。

つまり、肥満傾向にある人は、ダイエットを行うことで痛風・高尿酸血症を予防することができます。

ただダイエットというと、多くの人は「簡単に痩せる方法」を探そうとします。その結果、間違ったダイエット方法を行ってダイエットに失敗します。

そうしたことを避けるためにも、ダイエットを行う際には、基本に忠実に従うことが大切です。

特に、過剰なカロリー制限やハードな運動を行って短期間で痩せるようなダイエット方法は行わないようにしてください。そうしたダイエット方法は、尿酸値を下げるどころか、逆に尿酸値を高めることにつながる可能性があるため注意が必要です。

そして、尿酸値を下げるためのダイエット方法のポイントは、「定期的な運動」「こまめに体を動かす」「できるだけ歩く」の3つになります。以下にそれぞれについて解説します。

・定期的な運動

体の脂肪を減らし、尿酸値を下げるために必要な運動は、「無酸素運動」と呼ばれる筋トレなどのハードな運動ではありません。ウォーキングやジョギングといったような「有酸素運動」を定期的に行うことが重要です。

そうした有酸素運動は、できれば毎日20~30分程度行うことがベストです。ただ、仕事を行っている人は、毎日の実践が難しいかもしれません。

そのため、最低でも週2回は、30分程度のウォーキングを行うようにしてください。

・こまめに体を動かす

肥満の人には、「デスクワークで仕事中にほとんど体を動かさない」という人が多くいます。

そうした場合には、ストレッチや簡単な体操でもいいので、こまめに体を動かすことが大切です。例えば、定期的に「背伸び」や「体を捻る」といった運動を行ったり、「30分に一回は立つ」といったことを意識したりするだけでも、ダイエット効果があります。

・できるだけ歩く

エスカレーターやタクシーなどを利用する人は少なくありません。こうしたものは、楽なだけでなく時間も短縮できるため非常に便利なものです。

ただ、ダイエットを成功させるためには、こうした場面で「歩く」という方法を選択することが重要になります。外出するときでも、歩いて行けるような場所であれば、できるだけ足を使って行動するようにしましょう。

このように、基本に忠実に従ってダイエットを行うことで、確実に肥満を予防でき尿酸値を下げることができるようになります。

今回述べたように、痛風・高尿酸血症には、肥満を基礎としたメタボリックシンドロームが深く関係しています。そのため、痛風・高尿酸血症を予防する方法として、ダイエットは効果的だといえます。

ただ、ダイエットは正しい方法で行うことが大切です。誤ったダイエット方法を行うと、逆に尿酸値を高めることにつながるため注意してください。