痛風・高尿酸血症と遺伝、性格の関係を知り、発症を予防する

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日本において痛風は、予備軍である高尿酸血症も含めると、約900万人近い人が抱えている病気です。痛風・高尿酸血症は、尿酸値が高くなることで発症するものですが、初期の段階では基準値を超えていても無症状である場合がほとんどです。

ただ、病気が進行すると、痛風発作や腎臓障害、尿路結石など、さまざまな合併症を引き起こすことになります。

そして、そうした高尿酸血症の合併症を発症すると、日常生活に大きな支障を来たすことになります。また、その段階まで進行してしまうと、治療に難渋するケースがほとんどです。

そのため、高尿酸血症に関しては、病気が発症する前から高尿酸血症に関わるリスクを理解して、それを予防することが大切だといえます。

そこで今回は、「痛風・高尿酸血症と遺伝、性格の関係性」について解説します。

痛風・高尿酸血症と遺伝

病気を予防するためには、必ず病気の原因を考える必要があります。どのような病気であっても、根本的な問題となるものを避けるように意識していれば、病気が発症する確率を大きく下げることができます。

そして、病気の原因として「遺伝」は多くの人が考えるものです。特に、がんや脳梗塞、心筋梗塞といった命に関わるような病気に関しては、親族がそうした病気がきっかけで亡くなった場合には、誰でも遺伝との関係性を一度は調べるものです。

日本において、痛風・高尿酸血症に関しては、「患者全体の約20~40パーセントの人に遺伝が関係している」といわれています。

痛風・高尿酸血症だけに限らず、糖尿病などの代謝が問題で起こる病気は、遺伝子の異常が基礎となり、それに生活習慣の不摂生が加わることで発症するものが多いとされています。

特に、痛風・高尿酸血症において、29歳以下で発症した場合には、患者全体の約80パーセントに遺伝子の異常が認められます。

具体的には、痛風・高尿酸血症の人は、尿酸を体外に排泄する作用を持つ遺伝子に異常が生じているため、上手く尿酸を排出できないようになっています。そして、こうした遺伝子の異常がある人は、そうでない人と比べて20歳代での痛風発症リスクが20倍以上にもなります。

このように、痛風・高尿酸血症を患っている全ての人に遺伝的な問題があるわけではありません。ただ、痛風・高尿酸血症の発症には、遺伝的要因も少なからず関与していることを理解しておいてください。

つまり、家族や身内に痛風・高尿酸血症を発症している人がいれば、あなたも痛風・高尿酸血症になる可能性が高くなります。

痛風・高尿酸血症と性格

痛風・高尿酸血症の発症には、遺伝的な要因が関係していることが少なくありません。ただ、ほとんどのケースでは、遺伝の異常が基礎となり、さらに生活習慣など、その他の因子が加わることで発症します。

そして、痛風・高尿酸血症の発症リスクを上げるものとして知られているものに「性格」があります。

性格と関係している病気では、心臓病が有名です。心臓病は、「活動的」「積極的」「意欲的」「攻撃的」といったような「タイプA」と呼ばれる性格の人たちに発症しやすいことが明らかになっています。

そして実は、こうしたタイプAの性格である人たちは、そうでない人たちに比べて痛風・高尿酸血症の発症率が2倍にもなることがわかっています。

タイプAといわれる性格には、他にも以下のような特徴があります。

・指導力がある

・自己主張が強い

・競争心や上昇志向が強い

・負けず嫌い

・せっかち

・責任感が強い

・やり始めたことは最後までやり抜く

・まじめで几帳面

こうした性格の人たちは、非常にストレスを受けやすく尿酸値が上がりやすいタイプだといえます。そのため、こうした特徴に心当たりがある人は、食事や運動といった、他に痛風・高尿酸血症の発症に関わる因子には十分注意して下さい。

また可能であれば、こうした性格を変える努力をすることも大切です。

今回述べたように、痛風・高尿酸血症には、遺伝や性格によって発症しやすい人がいます。特に、家族に痛風・高尿酸血症を患っている人がいる場合や、タイプAの性格である人は、痛風・高尿酸血症となりやすいため十分に注意してください。

そうした場合には、睡眠や食事、運動といった生活習慣をしっかりと整えることが、痛風・高尿酸血症の発症を予防することにつながります。