痛風・高尿酸血症の人が旅行時、引越し時に注意すべきこと

ryoko

痛風・高尿酸血症の人は、日々、尿酸値が上がらないような工夫をしています。実際には、食事や運動などの生活習慣を意識したり、薬物療法によって尿酸値をコントロールしたりします。

そして、適切に生活習慣や薬物療法を実践することで、ほとんどの人は尿酸値をコントロールすることができます。

ただ旅行時など、日常の生活と違う状況になったときに、尿酸値のコントロールが上手くいかなくなる人は少なくありません。その結果、旅行時に痛風発作が発症して、せっかくの旅行が楽しめなくなります。

そうしたことを避けるためにも、痛風・高尿酸血症の人は、旅行時などの非日常的な生活を送る際の注意点を知っておく必要があります。

そこで今回は、「痛風・高尿酸血症の人が旅行時、引越し時に注意すべきこと」について解説します。

旅行時の注意点

痛風・高尿酸血症の人は、食事や運動などの生活習慣を意識して、薬物療法を併用することで、尿酸値をコントロールすることができます。そして、尿酸値が上がりすぎなければ、痛風発作などの合併症を防ぐことができます。

ただ、そうした日常では注意できる食事や運動ですが、旅行時などにはどうしても崩れてしまう人が少なくありません。

例えば、海外旅行時には、時差の影響で睡眠が不規則になったり、いつもと違う料理によって食べ過ぎたりしてしまいます。その結果、生活習慣が乱れたことが影響して尿酸値が高くなってしまいます。

そして最悪の場合、旅行中に痛風発作が発症して「病院へ行かなければならなくなる」ということになる可能性があります。

そうしたことを避けるためにも、たとえ楽しい旅行中であっても、夜中まで起きていたり、暴飲暴食したりしないように注意してください。特に旅行中は、食事やアルコールの量が増える人が多いため、しっかりと意識するようにしてください。

また旅行中は、普段服用している薬を携帯して飲み続けることも大切です。旅行中に気を抜いてしまうと、薬を忘れがちになります。

特に旅行に行く際は、痛みを和らげるための「消炎鎮痛剤(NSAIDs)」と、発作を予防する「コルヒチン」を持っていくようにしてください。そして、少しでも痛風発作の前兆を感じた場合には、コルヒチンを服用することで、発作を予防することができます。

さらに、痛風発作が起こってしまった場合には、現地で病院へ行かなければいけなくなります。

旅行先が海外である場合、日本の健康保険を使うことはできません。そのため、海外旅行時に痛風発作が心配な場合には、「海外旅行保険制度」に加入しておくことが大切です。

引越し時の注意点

痛風・高尿酸血症の患者に限らず、病気を治療する際には「かかりつけ医」を持っておくことが大切です。特に、生活習慣などのコントロールが必要な病気には、あなた自身をよく理解している医師に診察してもらうことが欠かせません。

生活習慣は、その人の性格や仕事状況、家庭環境など、さまざまなことが重なって作られるものです。そのため、かかりつけ医以外の医師に対して、生活状況を伝えるのは非常に難しいです

ただ、痛風・高尿酸血症の人には、単身赴任や転勤で「かかりつけ医」に通えなくなる人がいます。そうした場合には、診察してもらう医師を変えざるを得ません。

そしてそのときには、普段診てもらっている医師に相談することが重要です。また、今までの診察記録などを記載した紹介状を書いてもらうようにしてください。

しかし、紹介状を書いてもらっても、単身赴任や転勤先で痛風・高尿酸血症を治療してくれる医師がすぐに見つかるとは限りません。そのため、引越しを行う際には、念のためにかかりつけ医から多めに薬をもらっておくことをお勧めします。

引越しのように生活環境が変化することは、非常にストレスがかかるものです。そうしたストレスがきっかけで、引越し後に尿酸値が急激に高くなる人は少なくありません。

単身赴任や転勤の際には、そうしたストレスが尿酸値へ与える影響を理解しておくことが大切です。そうすることで、一時的な症状の悪化にも、落ち着いて対応することができるようになります。

今回述べたように、痛風・高尿酸血症の人には、日常生活では尿酸値をコントロールできていても、旅行や引越しなどの環境が変化した際に悪化するケースが多くあります。そのため、痛風・高尿酸血症の人は、そうした非常時における対処のポイントを押さえておくことが大切です。