尿酸値を下げる民間療法やサプリメントに注意すべき理由

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痛風・高尿酸血症は、中高年男性の多くが悩まされている病気です。痛風・高尿酸血症の多くは、生活習慣の崩れによって尿酸値が高くなることで発症します。

そのため、痛風・高尿酸血症に対する治療は、生活習慣の改善がメインになります。そして、そうした生活習慣の見直しに加えて、必要な場合には薬物療法が行われます。

また中には、ツボ押しや整体といった民間療法やサプリメントに頼る人もいます。確かに、痛風・高尿酸血症の人には、民間療法やサプリメントが有効な人もいます。ただ、そうした民間療法やサプリメントを利用する際には、注意が必要です。

健康をサポートするための民間療法やサプリメントですが、使い方によっては症状を悪化させることにつながる可能性があります。

そこで今回は、「尿酸値を下げる民間療法やサプリメントに注意すべき理由」について解説します。

科学的根拠の問題

痛風・高尿酸血症に限らず、民間療法やサプリメントには、あたかも病気が治ったかのように宣伝されている商品があります。

そして、特に痛風・高尿酸血症で痛風発作を経験したことがある人は、「二度とあんな激痛は経験したくない」という思いから、そうした民間療法やサプリメントに頼るようになります。

確かに、民間療法やサプリメントを使って症状が軽減した人はいます。また中には、病気が治ったように良くなった人もいます。

ただ実際には、そうした民間療法やサプリメントには、「科学的根拠」が欠けていることがほとんどです

現代医学で推奨されているような薬物療法などの治療は、さまざまな視点から科学的な研究が行われた結果、最も効果があると判断されたものが選択されています。

痛風・高尿酸血症に関しても同様です。尿酸値が高くなるメカニズムが判明してから、多くの研究者が総力をあげて研究に取り組みました。その結果として、食事や運動といった生活習慣の見直しと薬物療法が有効であると判断されています。

その一方で民間療法やサプリメントは、経験を元に使用されていることがほとんどです。

例えば、ツボでいうと、「風邪をひいた人に○○のツボを押したら早く良くなった」「血圧が高い人が□□のツボを刺激したら血圧が下がった」といったように、「良くなった経験」を元にしています。つまり、そこには症状が改善した根拠がありません。

このように、民間療法やサプリメントは、全く効かないというわけではありません。しかし、研究を重ねて作り出した治療法に比べて科学的な根拠が少ないということを知っておいてください。

治療に対する影響

上述のとおり、痛風・高尿酸血症に対する民間療法やサプリメントは、現代医学で使われているような治療法と比べると、科学的根拠に欠けています。

また実際に、民間療法やサプリメントに頼ったばかりに、痛風・高尿酸血症の病態に対して悪影響を与えることもあります。具体的には、痛風・高尿酸血症の治療には食事のバランスが大事になりますが、サプリメントがそうしたバランスを崩すきっかけになることもあります。

例えば、サプリメントには、ビタミンやミネラル、アミノ酸など、さまざまな栄養素を豊富に含んでいる商品が多くあります。そして、そうしたサプリメントを飲む人の中には、「サプリメントを飲んでいるから大丈夫」と考え、食事のバランスを意識しなくなる人がいます。

ビタミンやアミノ酸といったサプリメントは、あくまで栄養補助食品であり、食事の補助をするものです。普段食べる食品で栄養を摂るのが基本であり、どうしても足りない分をサプリメントで補うことが原則です。

このように、民間療法やサプリメントに頼りすぎると、本来の科学的根拠がある治療が疎かになることが少なくありません。

民間療法やサプリメントは、「全て効果がないので使ってはいけない」というわけではありません。しかし、あくまで民間療法やサプリメントは、医者から指導された「治療の補助」という位置づけであることを頭に入れておいてください。

あまりに頼りすぎると、通常であれば良くなるような病気が、治りにくくなってしまうことがあります。

今回述べたように、痛風・高尿酸血症の対処法には、一般的に病院で行われているような食事療法や薬物療法とは別に、民間療法やサプリメントといったものがあります。

こうした民間療法やサプリメントは、効果がないわけではありませんが、科学的根拠に欠けている場合がほとんどです。また、場合によっては病院での治療効果を下げてしまう危険性があります。

そのため、民間療法やサプリメントを併用する際にも、基本は「食事療法+薬物療法」であるということを理解しておくことが大切です。