野菜・海藻と尿酸値の関係性:尿をアルカリ性にする食品

yasai

痛風・高尿酸血症は、中高年男性に発症しやすい病気であり、尿酸値が基準値を超えると診断されます。一般的に、痛風・高尿酸化粧は尿酸の原料であるプリン体の多い食事を過剰に摂ることが原因だと考えられています。

そのため、多くの人はビールやレバーといったプリン体を多く含む食品を避けます。

確かに体内のプリン体が増えると、尿酸の合成量も伴って高くなるため、尿酸値は上昇します。ただ、尿酸値が高くなる原因は、尿酸の産生量だけが問題ではありません。実際には、尿酸の排泄が上手くいかずに尿酸値が上がるケースが少なくありません。

そして、尿酸の排泄機能を低下させる1つの要因として、「尿の酸性度」が挙げられます。尿が酸性に傾くと、尿の排出が上手くいかず、体内に尿酸が蓄積されることになります。

このような尿の酸性度を低下させる方法の1つとして、「尿をアルカリ化させる食品を摂る」ということが挙げられます。尿をアルカリ化させる食品を意識して摂取することで、尿の酸性度を低下させて尿酸の排泄を促すことができます。

そこで今回は、「野菜・海藻と尿酸値の関係性」について解説します。

尿の酸性度が高いと尿酸の排泄機能が低下する理由

体内の尿酸値が高くなる原因には、大きく分けて「尿酸が過剰に作られている」「尿酸の排泄量が低下している」の2つがあります。尿酸値を上昇させる原因としてよく知られている「プリン体を多く含む食品の摂取」は、尿酸の合成量を増やすことで尿酸値を上げます。

基本的に、体内では常に尿酸は合成されており、余剰に作られた分は尿と一緒に排泄されています。そのため、体内の尿酸量は一定に保たれています。

ただ、余分に作られた尿酸が尿から十分に排泄されないと、体内に蓄積される尿酸量はどんどん増えてしまいます。その結果、尿酸値が高くなり、痛風・高尿酸結晶を発症します。

そして、尿からの尿酸排泄機能を低下させる1つの要因として「尿の酸性度が高い」ということが挙げられます。

尿は通常、pH5.0~7.0が正常とされています。pHとは、酸性・アルカリ性を示すものであり、pHが6.0を下回ると酸性尿となります。

尿酸は、尿がアルカリ性に近いほど尿中に溶けて排泄されやすくなります。逆に尿の酸性度が高いと、尿酸が溶けにくくなる上に、結晶化されやすくなるため、尿として排出されません。

高尿酸血症の人は、尿のpHが6.0~7.0で「弱酸性」を保つことが大切だとされています。つまり、アルカリ性の方が尿酸が溶けやすいとはいっても、実際にはアルカリ性に近い弱酸性が最も尿酸を排泄しやすくなります。

尿をアルカリ化させる食品

痛風・高尿酸血症の人は、尿を弱酸性に保つことで、尿からの尿酸排泄を適正な状態にすることができます。尿の酸性度が高くなると、尿中に尿酸が溶けにくくなるため、尿酸が結晶化して体内の尿酸値は高くなります。

そして、尿の酸性度は、食事によって大きく変化します。

例えば、肉類などの脂っこいものや、アルコールなどは尿を酸性化する食品です。こうしたものを食べ過ぎると、尿は酸性に傾き、尿酸は排泄されにくくなります。

一方で、野菜や海藻などは、尿をアルカリ化する食品として知られています。そのため、肉類などの動物性食品の摂取を控えて、野菜や海藻などを積極的に取ることで尿をアルカリ性にすることができます。

その他にも、尿のpHに影響する食品には以下のようなものが挙げられます。

尿を酸性化させる食品:卵、豚肉、さば、牛肉、かつお、ほたて、精白米、ぶり、まぐろ、さんま、あじ、あなご

尿をアルカリ化させる食品:ひじき、わかめ、昆布、干ししいたけ、大豆、ほうれん草、ごぼう、さつまいも、にんじん、バナナ

以上の食品をバランスよく摂ることで、尿からの尿酸排泄を促すことができるようになります。また、尿をアルカリ化させる食品には、水分が多く含まれているため、そうした意味でも尿酸の排泄量を多くする効果があります。

今回述べたように、尿酸値が高くなる要因には、「尿酸の合成量が多くなる」ということだけではなく、「尿酸の排泄量が低下する」ということも関係しています。そして、尿が酸性に傾くほど、尿酸の排泄量は少なくなります。

そうしたことを避けるためにも、痛風・高尿酸血症と診断されている人は、尿をアルカリ化させる野菜や海藻などを積極的に摂ることが大切です。