性格と痛風・高尿酸血症の関係性:自律神経と尿酸

stress

痛風・高尿酸血症は、生活習慣の乱れが原因で尿酸値が高くなって発症します。痛風・高尿酸血症患者全体の10~20パーセントは遺伝が関係していますが、ほとんどは生活習慣に問題があります。

そして、特に食事の不摂生と運動不足が痛風・高尿酸血症と深い関係にあることは多くの人が知っていることです。そのため、痛風・高尿酸血症を予防・解消するために、食生活と運動習慣を見直すことは重要です。

また尿酸値には、そうした生活習慣の問題だけではなく、その人の性格が大きく影響しています。つまり、ストレスコントロールが上手く行えるかということが、痛風・高尿酸血症の発症に関係します。

そのため、痛風・高尿酸血症を予防・解消するためには、こうしたストレス要因についても理解しておくことが大切です。

そこで今回は、「性格と痛風・高尿酸血症の関係性」について解説します。

性格と尿酸値の関係

ストレスがさまざまな病気に関係していることは、多くの人が理解していることです。そして、痛風・高尿酸血症に関しても、ストレスが大きく影響します。

ストレスの受けやすさには、その人の性格が大きく関係しています。例えば、せっかちで積極的、行動的な人は、わずかなことでもストレスを感じやすいです。逆に、マイペースで周りを気にしない人は、ストレスを受けにくいといえます。

そして、人の体はストレスを受けると、自律神経を過剰に働かせて対処します。

自律神経には、体を興奮させる「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」の2つがあります。この2つがバランスよく活動することで、さまざまな体の機能を調整しています。

体はストレスを受けると、交感神経の働きが過剰になります。交感神経が活発に活動すると、体の代謝が促進されるため、体内での尿酸の合成量が増えます。

また、腎臓からの尿酸排泄をコントロールしているのは副交感神経になります。ストレスによって交感神経が過剰に興奮すると、副交感神経の働きが悪くなってしまうため、腎臓からの尿酸排泄が障害されます。

このように、ストレスを受けやすい性格の人は、ストレスによって交感神経の活動が過剰になることで、尿酸の合成量増加と排泄量低下が起こります。その結果として、体内の尿酸量が増えて尿酸値が高くなり、痛風・高尿酸血症を発症することになります。

ストレスの解消法

ストレスを受けやすい性格の人は、自律神経のバランスが崩れてしまい、尿酸値が上がりやすくなります。

ただ、生活におけるストレスをゼロにすることは不可能です。どんなに楽観的な人であっても、生活していると必ずストレスを受けます。

そのため、痛風・高尿酸血症を予防・解消するためには、自分なりのストレスコントロール法を身に付けておくことが大切だといえます。ストレスを感じにくいように工夫したり、受けたストレスを解消したりすることで、過剰なストレスを避けることができます。

その結果、精神的なストレスによる自律神経の乱れが起こりにくくなり、尿酸値の上昇を抑えることができます。

そして、痛風・高尿酸血症を予防するためのストレス解消法には、以下のようなものがお勧めです。

・運動習慣をつける

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、ストレスを和らげるだけでなく、ストレス耐性を強くします。そのため、週に2~3回、軽く汗をかく程度の運動を習慣化することをお勧めします。

また競技スポーツも、あなたが好きな競技であればストレス解消になります。

・生活習慣のコントロール

ストレス耐性には、生活習慣が大きく関係しています。特に、睡眠不足になると、ちょっとしたことにイライラしたりするようになり、ストレスを感じやすくなります。

そのため、生活習慣をコントロールすることはストレス解消のために有効です。

・趣味を楽しむ

スポーツだけでなく、読書や園芸など、あなたの好きな趣味活動に没頭することはストレスを和らげます。

・半身浴

ぬるめのお湯での2~30分程度の半身浴は、副交感神経を活性化し、体をリラックスさせる効果があります。

・呼吸法

呼吸には、自律神経のバランスを整える効果があります。特に「腹式呼吸」を意識して長く息を吐くようにすると、副交感神経の活動が高まり、体がリラックスします。

今回述べたように、ストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れて尿酸値が高くなる傾向にあります。そして、ストレスはその人の性格によって受けやすさが異なるため、性格の違いは尿酸値に影響するといえます。

ただ、性格が変わらなくても、「運動習慣をつける」「生活リズムを整える」「趣味を楽しむ」「半身浴を行う」「呼吸法を行う」ことでストレスを軽減させることができます。

そのため、痛風・高尿酸血症を患っており、なおかつストレスを感じやすい人は、こうしたストレス解消法を行うことで尿酸値を調整することができます。