脳梗塞によるめまいの症状・特徴

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日本でも、めまいに悩まされている人は多くいます。ただ、日本のめまい治療は、まだ確立されていないのが現状です。

めまいに対する治療は、病院によって行われていることがバラバラです。めまいを専門としている病院でも、薬物療法だけを行っているところもありますし、リハビリに力を入れている病院もあります。

このように、めまいに対する見解は、まだまだ統一されていません。しかし、そうした中でも、めまいを治療する際に必ず見落としてはいけないことがあります。

それは、めまいが脳梗塞によって起こっている場合です。めまいの多くは、耳の奥にある平衡機能を担っている「内耳(ないじ)」に原因があります。ただ、めまいを訴える人の中には、脳梗塞という問題でめまいが生じている人もいます。

そうした場合、一般的なめまいに対する治療を行っても、症状が改善することはありません。脳梗塞を専門としている病院で治療を受ける必要があります。

そこで今回は、「脳梗塞によるめまいの特徴」について解説します。

めまいを起こす病気

めまいの多くは、平衡機能(バランス機能)に問題があって起こります。そして、体の中で平衡機能を主に司っている場所は、耳の奥にある「内耳」になります。

そのため、めまいが起きている場合は、内耳に何らかの問題が生じている可能性が高いです。例えば、「良性発作性頭位めまい症」や「メニエール病」などは、内耳に障害が起こっているためにめまいが生じるとされている疾患です。

めまいという症状に対して付けられる診断名では、良性発作性頭位めまい症が60パーセントを超えており、続いてメニエール病が20パーセント前後と、この2つの疾患が大半を占めています。

ここで理解しておくべきことは、「めまいの原因は、メニエール病より良性発作性頭位めまい症の方が圧倒的に多い」ということです。

一般的にめまいというと、メニエール病を思い浮かべる人が多いと思います。しかし実際には、メニエール病の人は良性発作性頭位めまい症の人の3分の1しかいません。こうした事実をしっかりと理解しておく必要があります。

また、めまいを引き起こすその他の病気には、以下のような疾患があります。

・起立性調整障害

・めまい症

・前庭神経炎

・遅発性内リンパ水腫

・前庭機能低下

・中枢性めまい

・心因性めまい

・不眠、疲労に伴うめまい

・下船病

めまいを生じる病気には、以上のようなものがあります。ただこうした中でも、めまいの80パーセント以上は、良性発作性頭位めまい症とメニエール病が原因であることを理解しておいてください。

脳梗塞によるめまいの特徴

めまいの多くは、良性発作性頭位めまい症かメニエール病が原因です。ただ中には、重篤な病気によってめまいが引き起こされているケースもあります。

そうした重篤な疾患の1つに、「脳梗塞」による中枢性めまいがあります。

めまいは、平衡機能に問題が生じることが原因で起こります。そして、バランス機能に関係している内耳に障害があると、めまいが引き起こされます。

また、体の平衡機能には、内耳だけではなく足裏の感覚や目、脳も関係しています。具体的には、足裏からの感覚情報と目からの視覚情報、内耳からの平衡感覚情報を「小脳」と呼ばれる部分で統合することで、バランス機能は保たれます。

また、小脳と関係が深い「脳幹(のうかん)」も平衡感覚に関係しています。

そのため、こうした小脳や脳幹部分で脳梗塞が起こると、平衡機能が低下してしまい、めまいを生じる可能性が高いです。

こうしたケースは多くはないですが、脳梗塞によるめまいであれば、緊急の治療が必要な場合があるため、早期の発見が重要になります。

そこで、以下に脳梗塞の特徴を記します。

・片側の手足、顔面半分に痺れや麻痺がある

・ロレツが回らなかったり、言葉が上手く発せなかったりする

・力は入るけれどもバランスが保てないため、歩行や立ち上がりができない

・目が見えなかったり、物が二つに見えたりする

・激しい頭痛がある

脳梗塞の場合には、めまいに加えて以上の5つのような特徴的な問題が出現します。そのため、こうした症状が認められる場合には、まずは脳梗塞によるめまいを疑うことが大切です。

今回述べたように、めまいの多くは、良性発作性頭位めまい症とメニエール病が原因です。ただ、中には脳梗塞によってめまいが起こっているケースもあります。そして、脳梗塞であれば、緊急の治療が必要な場合があります。

そのため、あなた自身が脳梗塞の特徴を理解して、いち早く脳梗塞の可能性に気づくことが大切です。