めまいの分類と症状の特徴

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めまいは、日本でも多くの人が悩まされている症状の1つです。日本では、約600万人の人が、めまいによって病院を受診しているとされています。そして、めまいと似た「ふらつき」は、めまい以上にたくさんの人が抱えている不調です。

こうしためまいやふらつきは、症状が強くなると起き上がったり立ち上がったりすることができなくなることもあります。しかし、めまいやふらつきで病院を受診しても、原因がわからずに適切な治療を受けることができない場合が少なくありません。その結果、長年めまいやふらつきに悩まされることになります。

そして、めまいやふらつきは、子供から高齢者まで幅広い年齢層の人に出現する可能性があるものです。つまり、誰でもめまいやふらつきといった不調をわずらう可能性があります。

そのため、めまいやふらつきに関することを学んでおくことは、体の健康を維持する上で大切なことだといえます。めまいやふらつきについて理解しておくことで、めまいやふらつきが起こったときにも、慌てることなく対処することができます。

そこで今回は、「めまいにおける症状の分類」について解説します。

めまいの分類

めまいに限らず、体の不調で病院を受診する際には、自分自身の症状を自分の言葉で医師に伝えることが大切です。

そして、めまいは特に自覚する症状の特徴を表現することが難しいため、ある程度の基本的な知識を持っておくことが重要です。そうすることで、医師に対して上手く情報を伝えることができ、そのことが適切な診断と治療につながります

そこで、まずはめまいの種類について解説します。めまいは、医学的に大きく「回転性めまい」「浮動性めまい」「動揺性めまい」の3つに分類されます。

回転性めまい

回転性めまいとは、「目の前がグルグル回るようなめまい」のことをいいます。そして、一言で回転性めまいといっても、「自分自身が回っているように感じるめまい」と、「周囲が回っているように感じるめまい」の2つがあります。

また他にも、「周囲の景色が左右に流れているように感じるめまい」や、「上下左右に動いているように見えるめまい」「景色がブレて波打っているように感じるめまい」も回転性めまいに含まれます。

そして回転性めまいでは、めまいに加えて吐き気や嘔吐といった症状が伴いやすいです。他の2つのめまいと比較して、こうした付随する不調が強く出現することが回転性めまいにおける特徴の1つです。

回転性めまいの原因は、「三半規管」にあるとされています。三半規管とは、耳の奥にある体のバランスを感知するための器官です。

この三半規管に問題が生じると、回転性のめまいが起こります。具体的には、右回りに回るような症状であれば右耳の三半規管、左回りであれば左耳の三半規管に障害があることが疑われます。

このように、めまいの特徴によって原因が異なるため、めまいの出方を認識しておくことがとても大切です。

浮動性めまい

浮動性めまいとは、「ふわふわと浮いたように感じるめまい」のことをいいます。ただ、浮動性めまいでも感じ方は人それぞれであって、「足が地についていないような感じがする」「マットの上を歩いているような感じがする」「頭がボーっとする」といったように、さまざまな訴えがあります。

そして浮動性めまいは、症状が強くない代わりに、めまいがなかなか落ち着かないことが特徴です。また足元が浮いた感じがするために、不安を強く持つ人も多くいます。

このような浮動性めまいの原因は、耳の奥にある「耳石器」と呼ばれる場所にあるとされています。耳石器とは、頭の傾きや動くスピードを感知して体のバランスを保つ器官です。この耳石器に問題が生じると、浮動性のめまいが出現します。また、加齢によっても浮動性のめまいが出やすいとされています。

以前は、浮動性のめまいが出現した場合には、脳の疾患が疑われていました。しかし現在では、浮動性めまいと脳の病気が関係している可能性は低いということが明らかになっています。

ただ、浮動性のめまいがあっても絶対に脳の病気がないというわけではありません。めまいの原因がはっきりしない場合や、脳の疾患による徴候が現れているときには、MRIなどの精査を受けることが必要になります。

動揺性めまい

動揺性めまいとは、「頭や体がゆらゆらするめまい」のことをいいます。動揺性めまいの人は「体が揺れてバランスがとれない」「まっすぐ歩けない」「物によくぶつかる」などの症状を訴えます。

そして、動揺性めまいにおける一番の問題は、「原因不明で適切な治療を受けることができないケースが多い」ということです。動揺性めまいで病院へ行くと、加齢や加齢による筋力低下を指摘されて、後は放置されるということが少なくありません。

確かに、筋力低下は動揺性めまいを引き起こす原因の1つとして考えられます。ただ、他にも三半規管と内耳に強い問題があったり、足裏の感覚が悪くなっていたりすることでも動揺性のめまいは起こります。

つまり、「足裏の感覚が鈍い感じがする」「お風呂に入ったときに片足だけ冷たい」といったように、めまいに関係しないような症状でも、原因特定のヒントとなる可能性があります。

そのため病院を受診する際には、このようなめまいに関係ないような不調もしっかりと医者に伝えることが大切です。

今回述べたように、一言でめまいといっても、めまいは医学的に大きく「回転性めまい」「浮動性めまい」「動揺性めまい」の3つに分類されます。そして、それぞれ自覚する特徴があるため、あなた自身が医者に対して適切に症状を伝えることが、めまいの原因発見には大切になります。