めまいやふらつきを引き起こす原因となる病気

sinndann

めまいやふらつきは、10代の若者から高齢者まで、幅広い年齢層の人が悩まされる症状です。

めまいやふらつきで困っている人の中には、「起き上がることや寝返ることができない」というように強い症状の人もいれば、「立ち上がったときに少しふらつく」という程度である人もいます。

そして、めまいやふらつきで病院を受診した場合には、原因不明とされることが少なくありません。また、検査によって原因がハッキリしなくても、症状から診断名を付けられることがあります。

そうした際に、めまいやふらつきに対して付けられやすい病気を知っておくことは大切です。めまいやふらつきを引き起こす病気の特徴を理解しておくことで、病院で診断された際の説明に役立つだけでなく、自分自身で効果的なリハビリを行うことにもつながります。

そこで今回は、「めまいやふらつきを引き起こす原因となる病気」について解説します。

めまい・ふらつきを引き起こす6つの病気

めまいやふらつきで病院を受診した際には、原因不明とされることがありますが、その症状から病名が付けられることも少なくありません。

そして、めまいやふらつきを引き起こす病名と特徴を知っておくことで、あなた自身の病気に対する理解が深まります。またそうした知識は、自分自身で「めまいに対するリハビリ」を行う際にも役立ちます。

そこで、以下にめまいやふらつきを引き起こす6つの病気について解説します。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

めまいが発生する原因の多くは、耳の奥に存在する内耳にあります。内耳は、体のバランスを保つために必要な平衡機能の役割を担っている機関です。そして、内耳に起こる問題の中でも最も多いのが「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」です。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、内耳内にある耳石(じせき)が三半規管と呼ばれる器官に入り込むことで起こります。

主な症状として、寝返りや起き上がりといった動作によって、頭を上下左右に動かした際にめまいが起こります。ただ、ほとんどのケースでは、めまいは数秒から数分以内に落ち着きます。

こうした良性発作性頭位めまい症(BPPV)の原因には、不動(寝たきり)や、運動不足、慢性中耳炎、頭部外傷、加齢などがあります

メニエール病

メニエール病は、多くの人が「めまいの原因となる病気」として認識しているものです。ただ実際に、めまいの原因がメニエール病である人は、全体の約5パーセントしかいません。

メニエール病は、「内耳内にあるリンパ液が異常に増える」ことが原因で発症します。しかし、「なぜリンパ液が増えるのか」ということは、はっきりとわかっていません。一般的には、季節や天候、気圧の変化、精神的なストレスが関係していると考えられています。

主な症状は、激しい回転性のめまいです。ただ、それだけではなく、耳鳴りや難聴、吐き気など、多くの症状を伴うことが少なくありません。そして、数十分から数時間治まらないことも、メニエール病の特徴です。

前庭神経炎

前庭神経炎とは、耳(内耳)から脳へ、平衡感覚に関する情報を伝える「前庭神経(ぜんていしんけい)」に炎症が起こることで、めまいが生じる病気です。

前庭神経に炎症が起こることには、「ウイルスが関係している」といわれていますが、実際のところ原因はわかっていません。

出現する症状には、「突発的に起こる激しい回転性のめまい」という特徴があります。また他にも、歩行困難や吐き気、冷や汗を伴うケースもあります。そして、数日から1週間、さらに長い人では数年間という長い期間にわたって症状が続くことも前庭神経炎における特徴の1つです。

突発性難聴

突発性難聴とは、急に片耳が聞こえなくなる病気です。少しずつ聞こえにくくなるのではなく、いきなり症状が出現することが特徴です。

そして突発性難聴では、耳の聞こえにくさだけではなく、めまいを伴うケースが少なくありません。メニエール病のように「激しい回転性のめまい」が出現することが特徴ですが、突発性難聴ではこのような大きなめまいは1回しか起こりません

ただ、その後でも、小さなめまいが継続して起こることはあります。

片頭痛性めまい

片頭痛は、頭の片側に脈打つような拍動性の痛みが出現する病気です。こうした片頭痛にも、めまいが伴うことがあります。片頭痛の原因は、頭の血管が広がることで起こる炎症とされていますが、めまいとの関係性ははっきりとしていません。

片頭痛性のめまいは、基本的には片頭痛を伴うことが基本になります。

加齢性平衡障害

一般的に年を取ると、バランスに関係する耳(内耳)や足裏の感覚、目の機能が衰えます。また、こうした感覚情報を統合する「小脳」も、働きが悪くなります。その結果、歩行時や立ち上がり時などにふらつきが起こります。

他にも、体を支える筋力が低下することもふらつきの原因となります。

こうした加齢性平衡障害は、病院を受診しても原因不明とされることが多いです。そして、寝返りや起き上がりのときではなく、「歩く」や「立つ」といった動作時にふらつきが起こることが特徴です。

今回述べたように、めまいやふらつきを引き起こす病気には、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」「メニエール病」「前庭神経炎」「突発性難聴」「片頭痛性めまい」「加齢性平衡障害」の6つがあります。

めまいやふらつきを理解するためには、こうした病気の特徴を知っておくことが大切になります。