補聴器によって耳鳴りを治す方法

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耳鳴りは、病院を受診しても原因不明といわれやすい病気の1つです。そのため、耳鳴りに悩まされている人には、「症状と付き合いながら生活している」という人が少なくありません。

しかし実際には、耳鳴りの原因はある程度明らかになってきており、適切な診断と治療を受けることで耳鳴りを解消することができます。耳鳴りの多くは「難聴による脳の異常興奮」が原因であり、「補聴器」を使った治療を3ヶ月間行うことで解消することができます。

ただ、こうした耳鳴りの原因や治療について知らない医者が多いため、自分自身で耳鳴りについて学んでおくことが大切です。

そこで今回は、「補聴器によって耳鳴りを治す方法」について解説します。

耳鳴りの原因

耳鳴りは、多くの人が悩まされる症状です。しかし、耳鳴りで病院を受診しても「原因不明」とされて適切な治療を受けることができない場合が少なくありません。

ただ、さまざまな研究によって耳鳴りの原因は「難聴」にあることが明らかになっています

難聴とは、音が聞こえにくくなる症状です。難聴では、音自体が耳の中を伝わりにくくなっている状態(伝音障害)と、伝えられた音を内耳や脳が感知しにくい状態(感音障害)の2つがあります。

難聴になると、どちらが問題であっても音が聞こえにくくなります。そうなると、聞こえにくい音を一生懸命拾い上げようとして脳が過剰に働くようになります。

例えば、低い音が聞こえにくい場合は、低音を感知する脳の場所が過剰に働くようになります。

そして、そのような脳の過活動が耳鳴りとして現れるようになります。耳鳴りにも低音や高音など、さまざまな音域のものがあります。これは、難聴となっている音域と一致しており、低音が聞こえない人は、低い音の耳鳴りが生じ、高音に難聴がある人は、高い音の耳鳴りが起こります。

このように、耳鳴りの原因は「難聴によって引き起こされる脳の過活動」にあります。

補聴器による耳鳴り治療

耳鳴りの多くは、「難聴による脳の異常な活動」によって引き起こされます。そして、そうした問題を解消するために有効な治療法の1つに「補聴器」を使った治療法があります。

耳鳴りは、聞こえにくい音域の音を脳が一生懸命拾い上げようとして結果起こる、脳の異常な活動が原因で生じます。そのため、補聴器を使って聞き取りにくい音域の音を聞こえるようにすることで、脳の過剰な働きを抑えることができます。

例えば、高音域に関して難聴がある場合には、脳が高音域をしっかり感知しようとして、高音域から多くの情報を得ようと活動します。その結果、「キーン」という金属音のような耳鳴りが起こります。

ここで、補聴器を調整して高音域の音が入るようにすると、脳は高音域に対する感度を正常に戻すようになるため、耳鳴りが治まります。

こうした補聴器を使った耳鳴りに対するリハビリは、一般的に行われているサウンドジェネレーターを使った「音響療法」と比較しても効果が高いことが明らかになっています。

ある研究によると、音響療法による治療では、「耳鳴りが消失した」という例はなく、「大きく改善した」という人も3パーセントでした。

一方で、補聴器による治療では、「消失した」という例が30パーセント、「大きく改善した」という人が37パーセントと、音響療法と比較して明らかな効果が認められています。

この研究は、約半年に渡って行われたものですが、実際の補聴器によるリハビリは3ヶ月を目安に行っているようです。

このように耳鳴りは、その原因を理解した上で、適切な治療を行うことで改善する可能性があります。こうした事実は、多くの医者が知らないことですので、あなた自身がしっかりと理解しておくことが大切です。

今回述べたように、原因不明とされる耳鳴りの多くは、難聴による脳の過活動に原因があります。そうした難聴による耳鳴りは、補聴器を使ったリハビリを行うことで、数ヶ月で大きく改善する可能性が高いです。

そのため、耳鳴りで病院を受診し原因不明と診断された人でも、諦めずに適切な治療を受けられる病院を探したり、自分自身でリハビリを行ったりすることが大切だといえます。