耳鳴りによる苦痛度や生活への支障度を知る重要性

monsin

日本には、耳鳴りに悩まされて病院を受診する人が多くいます。ただ、耳鳴りで病院に行った人たちの中には、「原因不明」や「年のせい」とされて、問題が解決しない人が少なくありません。

そして、結果的にいくつかの病院を転々として、各病院の医師から同じようなことを言われて諦めることになります。

こうしたことは、「耳鳴りに関して専門的に学んでいる医者が少ない」ということも原因の1つですが、患者にも問題がないわけではありません。

耳鳴りは、言葉として表現しにくい症状の1つです。そのため、医者に対して症状の特徴を訴える際に、上手く伝えることができない人が多くいます。その結果、「原因不明」や「年のせい」などといわれてしまいます。

そのため、耳鳴りで病院を受診する際に何をどのように伝えるべきかを知っておくことは大切です。

そこで今回は、「耳鳴りによる苦痛度や生活への支障度を知る重要性」について解説します。

問診の重要性

耳鳴りで病院を受診しても、「原因不明」や「年のせい」と言われて、納得せずに病院を後にする人はたくさんいます。確かに、どのような病気であっても、このように医者からハッキリしない答えを受けることはあります。ただ耳鳴りは、他の疾患と比較して、こうした曖昧な診断を受けることが多い病気です。

病院で医者が診断をするためには、検査を行うことが欠かせません。つまり、レントゲン検査や血液検査といったような体に関する情報を数値化することで、体にどのような異常が起こっているのかを判断することができます。

そして、そうした検査の前に行われるものが「問診」です。問診とは、医者が患者に対して質問を行って、症状などの特徴を聞き取るものです。

患者側からすると、血液検査やレントゲン検査などと比較すると、診断のために問診はあまり重要でないように感じるかもしれません。しかし実際には、血液検査などによって出されるデータよりも、問診の方が診断のために大切なものとなっています。

それは、血液検査などの数値化するような検査で異常がでない病気が多く存在するためです。

耳鳴りの多くは、一般的に行われる検査で異常が検出されることは少ないです。その結果、「原因不明」と言われることになります。

そして、検査で異常がでないような病気の場合、問診による診断が重要になります。問診に長けている医者であれば、症状の特徴やパターンなどを詳しく聞くことで、データ化するような検査を行うこと以上に、正確な診断を下すことができます。それほど、診断において問診は大切なものです。

耳鳴りの苦痛度や生活の支障度を伝える

病気の診断において、問診は非常に重要なものだといえます。そのため、患者側としては、適切に状況を伝えることが、適切な診断を受けるために大切になります。

そして、耳鳴りで病院を受診した際に医者へ伝えるべきこととして、「苦痛度」と「生活への支障度」は非常に重要になります。

耳鳴りは、症状が長期化しやすい病気です。そして、そうした慢性化には、その人の心理的な状態が大きく関わっています。そのため、「どれだけ苦痛に感じており、生活に支障をきたしているか?」ということは、耳鳴りを治療するための重要なヒントになります。

具体的には、耳鳴りによって受ける心理的な苦痛度には、「病気に対する心配」「耳鳴りに対する不安やイライラ・怒り」「抑うつ感」という3段階があります。

初めは、「なぜ耳鳴りが起こるのだろう?」「一生耳鳴りが治らないのではないか?」というような病気に対する心配が起こります。

そうした心配が生じてから時間が経つにつれて、「耳鳴りは大きな病気の前兆ではないか?」「どうしてこんな耳鳴りに悩まされなければいけないのか?」というような不安や怒りといった感情が生まれるようになります。

そして、精神的な不安が続くことで、最終的には「抑うつ状態」になります。

こうした心理的苦痛度の段階を理解して、「あなた自身がどの段階にいるのか?」ということを医者に伝えることが大切です。

また、生活の支障度においても、「集中力が低下してきている」「不眠に悩まされている」「社会的な活動に支障がでている」という3段階があります。

最初は、耳鳴りによって仕事などに対する集中力が低下するようになります。症状が長期化してくると「上手く眠れない」「夜中に目が覚める」といったような「睡眠障害」が出てきます。

そして最終的には、「仕事を辞めなければいけなくなった」「家に引きこもるようになった」というように、社会生活に支障が出るようになってしまいます。

耳鳴りが「どれほど生活に支障が出ているのか?」ということも、医者に伝えるべき重要なことの1つになります。

今回述べたように、耳鳴りは検査で問題が検出されにくい病気であるため、特に問診が重要になる疾患です。そして、あなたは患者として、まずは病気の「苦痛度」と「生活への支障度」を明確に伝えることができるようにしておくことが大切です。

あなたが医師に対して情報を適切に伝えることが、的確な診断を受けることにつながります。