めまいが起こるメカニズム・原因と検査法

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めまいやふらつきは、多くの人が悩まされている症状です。こうした問題は、「高齢になると出てくる不調」と思っている人が少なくありません。しかし実際には、10代や20代でもめまいに悩まされている人はたくさんいます。

ただ、めまいやふらつきが原因で病院を受診する人の中には、「原因不明」と診断される人が少なくありません。また、検査によって原因がはっきりして治療を受けても症状が治まらない人もいます。

そうした場合には、自分自身で症状を理解して問題を解決しなければいけなくなります。そしてそのためには、めまいを引き起こすメカニズムや原因を知っておく必要があります。

そこで今回は、「めまいが起こるメカニズム・原因と検査法」について解説します。

めまいの原因・メカニズム

めまいが原因で病院を受診しても、「原因不明」と診断されたり、治療の効果が出ずに症状に悩ませ続けられたりする人は少なくありません。そうした場合には、自分自身で問題を解消する必要が出てきます。

体の不調を解消するためには、どのような問題であっても、最初に症状の原因やメカニズムを理解しておくことが必須になります。症状を引き起こす原因が特定できれば、発見した問題を取り除くことで、体の不調を改善することができます。

そして、このめまいの原因は「体のバランス機能(平衡機能)に起こるトラブル」であることがほとんどです。

通常であれば、体にわずかなバランスの崩れが起こっても「足を踏み出す」「踏ん張る」「手を出す」などの行動によって、バランスを調整することができます。そのため、普段の生活で大きくバランスが悪くなってこけることはありません。

こうしたバランスは、主に耳(内耳)と目、足裏の3つから得られる感覚情報を小脳がまとめて、「体がバランスを取るための指令」を形成することで調整されています。

ただ、耳(内耳)や目、足裏から得られる情報があまりにも少なかったり左右差があったりすると、小脳による情報の統合が上手くいかなくなってしまいます。このように、小脳がコントロールできないような状態になったときに、めまいという症状が出現します。

そしてめまいは、3つの中でも耳(内耳)からの情報に問題がある際に起こります。

耳(内耳)には、頭の傾きや急な位置変化を感知する機能があります。このような、耳(内耳)によるバランスの崩れ具合を知らせる情報に左右差があると、めまいが発生します。

内耳の問題によるめまいは、左右どちらか一方の機能が十分に残っていても発生します。通常は、両方の内耳からの情報が等しく送られることでバランスを維持しているため、届けられる情報に左右差が生じると上手くバランスを取ることができなくなります。

このような内耳機能の左右差によって起こる問題は、耳(内耳)と目、足裏から繰り返し刺激を行うことで徐々に改善します

フィギュアスケートの選手が高速回転でスピンを行った後でもすぐに真っ直ぐ滑ることができるのは、繰り返しの刺激によって平衡機能が鍛えられているためです。これと同じように、左右差という問題が生じた場合でも、適切な情報を反復して取り入れることで内耳の機能は改善します。

めまいに対するリハビリでは、このように耳(内耳)や目、足から適切な感覚を入力することを行います。

内耳の検査法

耳(内耳)の働きに左右差があると、平衡機能に問題が生じてめまいが起こります。そのため、めまいの治療を行うためには、どちらの耳(内耳)が悪くなっているのかを検査する必要があります。

そして、どちらの耳(内耳)に問題があるのかを調べる検査は、あなた自身で簡単に行うことができます。

内耳の左右差を調べる検査は、以下のようにして行ないます。

・右手をグーの状態から親指だけ立てます

・右腕を体の正面(あごの高さ辺り)に伸ばします

・目線を親指の指先に合わせたまま首を左右に回します

このようにして検査した結果、どちらかに首を回すと、親指が見えにくかったりブレて見えたりする方があれば、片方の耳(内耳)に問題が起こっている可能性があります。具体的には、右を向いたときに見えにくいと右耳に、左に回したときに見えにくければ左耳に問題があることが疑われます

今回述べたように、めまいが起こる原因の多くは内耳機能に左右差が生じることにあります。そして、そうした左右差は自分自身で検査することができます。

そのため、めまいで悩んでいる人は、まずはめまいが発生するメカニズムを理解した上で、病院を受診する前に自分で検査するようにしましょう。そうすることで、より適切な情報を医師へ伝えることができるようになります。