メニエール病という診断がめまいを慢性化させる

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めまいという症状で病院を受診すると、多くの人が「メニエール病」と診断されます。そして、「ストレス解消を心がけて、規則正しい生活を送ること」を指導されて診察が終わります。

一般的にも、「めまいの原因疾患にはメニエール病が多い」という認識が強い傾向にあります。

しかし実際には、めまいの原因がメニエール病であることは、そこまで多くありません。また、メニエール病と診断されることが、めまいの慢性化につながっていることが少なくありません。

めまいを解消するためには、こうした事実を理解しておくことが大切です。そうすることで、めまいの解消だけでなく、治療を受ける病院を選ぶ際にも役立ちます。

そこで今回は、「メニエール病という診断がめまいを慢性化させる理由」について解説します。

めまいが慢性化する理由

めまいに悩む人には、数年から数十年という長い期間、症状が続いている人が少なくありません。病気の中でも、めまいは慢性化しやすい疾患だといえます。

そして、めまいが長期化しやすい理由の1つとして、「病院で行われる診断が適切ではない」ということが挙げられます。

めまいに悩んで病院を受診すると、必ず診断名を付けられることになります。ただ、その診断が間違っていると、当然ながら治療が上手くいきません。また、治療の効果が出ないと、めまいを抱えている人は、さまざまなことに対する不安が強くなります。

例えば、「何か重篤な病気が隠れているのではないか?」というような病気に対することや、「このまま同じ病院に通い続けても大丈夫だろうか?」といった病院に対する不安などを持つことになります。

こうした不安は、どんどんめまいを強く、そして治りにくくします。

つまり、めまいは「適切な治療が行われない」ということと、「精神的な不安が起こる」という2つの理由から、慢性化しやすくなります。

そのため、めまいを解消するためには、こうした問題が起こらないようにする必要があります。

メニエール病という診断がめまいを慢性化させる

めまいという症状で病院を受診すると、多くの人が「メニエール病」と診断されます。

メニエール病とは、難病指定を受けている病気であり、「難聴、耳鳴り、耳閉塞感などの聴覚症状を伴うめまい発作を繰り返し、これらを引き起こす疾患がないこと」と定義されています。

つまり、めまいと耳鳴りや難聴を繰り返している人は、メニエール病であるといえます。

メニエール病の定義は、このように非常に曖昧なものです。そのため、めまいについて専門的に学んでいない医者の多くは、めまいを訴える人に難聴などの症状が伴っていると、安易にメニエール病という診断を下します。

一般的に、「めまいの原因としてメニエール病は多いものである」と考えられています。しかし実際には、メニエール病は2500~5000人に1人の割合でしか起こりません。ただ、めまいの症状でメニエール病と診断されている人は、それどころの数ではありません。

このように、めまいに対する診断は、間違って行われていることが多いといえます。

そして、メニエール病は難病であるため、医者からは「この病気は治らない」といわれます。また、治療法に関しても、「ストレスをなくして規則正しい生活を送りましょう」という曖昧な指導で終わることが少なくありません。

そうした曖昧な診断や指導の結果、めまいが治らないだけでなく不安を強めることになり症状が慢性化することになります

以上のように、メニエール病という診断名は、定義が曖昧であり、めまいの症状に対して安易に使われる傾向にあります。そして、メニエール病は難病であるため、明確な予後や治療方針を説明されることもありません。

こうした理由から、めまいに対してメニエール病という診断を下されることは、めまいの症状を慢性化させる原因になります。

今回述べたように、めまいを慢性化させる原因には、「適切な診断と治療が行われないこと」と「精神的な不安を抱えること」の2つがあります。そして、メニエール病という診断は、この2つの条件を満たしやすいものになります。

めまいで病院を受診してメニエール病と診断されると、何となく納得してしまう人は多いと思います。ただメニエール病には、こうした事実があることをしっかりと理解しておいてください。

あなたがめまいに対して正しく認識しておくことで、めまいを解消することができるようになります。