メニエール病のめまいを引き起こす真の原因

brain3

メニエール病は、めまいを引き起こす病気として知られている病気です。ただ、メニエール病は原因がはっきりとわかっておらず、「難病」として指定されています。

そのため、メニエール病と診断された多くの人が適切な治療を受けることができずに、めまいに悩まされ続けます。

メニエール病には、ストレスが大きく関係しているといわれています。しかし、具体的に「どのようなストレスが、どのようにめまいを引き起こしているのか?」ということを説明されることはほとんどありません。

そして、具体的な対処法が指示されること無く、薬が処方されることになります。

確かにメニエール病には、ストレスが大きく関係していることが明らかになっています。ただ、そのストレスが「具体的にどのように関係しているのか?」ということを理解しておかないと、メニエール病に対処することはできません。

そこで今回は、「メニエール病のめまいを引き起こす真の原因」について解説します。

メニエール病の真の原因がある脳の構造

メニエール病は、「内耳(ないじ)」と呼ばれるバランス機能を保つ器官にトラブルが起こることで発症します。具体的には、内耳内に「内リンパ水腫」と呼ばれる水ぶくれができることで、平衡機能に問題が生じてめまいなどの症状が出現します。

そして、内耳の中に内リンパ水腫ができる原因は脳にあるといわれています。そのことを理解するために、人間における脳の構造を簡単に解説します。

人間の脳は、進化した順番に「反射脳」「情動脳」「理性脳」という3層構造になっています。そして、これら3つの構造がお互いに協調して働くことで、人間らしい活動を行うことができるようになります。

反射脳とは、生命を維持するために欠かせない脳です。例えば、呼吸が苦しくなったときに、呼吸を深く、そして早くして酸素を多く取り入れるように指令を出すのは反射脳です。

一方で情動脳とは、哺乳類になって発達した脳であり、感情を生み出す場所になります。怒りや悲しみ、喜びといった感情は、情動脳で作られます

そして、哺乳類の中でも特に人間の脳で特徴的な場所が理性脳になります。理性脳では、高度な知性や思考力、言語能力などの複雑な情報処理を行っています。また、情動脳で生じた感情を抑えているのは、理性脳の働きによるものです。

そのため、もし理性脳が上手く働かなかった場合には、情動脳によって作られた感情のままに行動してしまうことになります。これは反射脳でも同様です。理性脳による抑制がなければ、反射脳で生じた反応がそのまま起こることになります。

このように、人間らしさを作っているのは理性脳になります。ただ、基本的に人間の行動を支配しているのは情動脳と反射脳であるため、「脳のバランスが崩れた場合には、情動脳と反射脳の影響が強く現れる」ということは理解しておいてください。

人間は、こうした脳の3層構造がお互いに協調して働くことで、人間らしさを維持しながら、生命活動を行っています。

メニエール病の原因は脳のバランスの崩れ

人間は、理性脳と情動脳、反射脳の3つがバランス良く働くことで、人間らしい生活を行うことができます。

ただ、ストレスなどが過度にかかることで、この3つのバランスが崩れることがあります。メニエール病は、理性脳と情動脳、反射脳の協調性が無くなった結果として起こる病気だと考えられています。

つまり、「メニエール病における真の原因は脳にある」といえます。

通常では情動脳と反射脳による体の反応は、理性脳によって抑えられています。しかし、ストレスなどが加わると理性脳の働きが弱くなったり、逆に情動脳や反射脳の作用が強くなったりします。その結果、普段では起こらないような情動脳や反射脳の反応が生じることになります。

そうした情動脳や反射脳の反応が内耳に起こると、内耳内のリンパの流れが悪くなり、内リンパ水腫ができてメニエール病が発症します。

つまり、メニエール病は「ストレスなどの環境因子 → 脳のバランスの崩れ → 過剰な情動脳、反射脳の反応 → 内耳のリンパ液の滞り → 内リンパ水腫」というメカニズムで発症します。

このように、一見すると内耳だけに問題があるように思えるメニエール病ですが、根本的な原因は脳にあるということを知っておいてください。

今回述べたように、一般的に原因不明とされるメニエール病の根本的な原因は脳にあります。そして、脳の問題を引き起こすのは、ストレスなどの環境的な要因が強いです。

メニエール病には、脳におけるバランスの崩れが関係していることを理解しておくことが大切です。また、脳の問題を引き起こしている原因が環境的な要因であるため、「環境を変化させることでメニエール病は治る可能性が高い」ということも知っておいてください。