乗り物酔いによるめまい・ふらつきの解消法

taisyo

乗り物酔いによるめまいやふらつきは、多くの人が悩んでいる問題です。また乗り物酔いでは、めまいやふらつきだけではなく、胃の不快感や頭痛、冷や汗などのさまざまな症状が出現します。

乗り物酔いで悩んでいる人の中には、こうした乗り物酔いによる不調が原因で、バスや電車による遠出を避けている人もいます。

ただ乗り物酔いは、正しいメカニズムを理解して適切な対処を行うことで解消することができます。

そこで今回は、「乗り物酔いの解消法」について解説します。

乗り物酔いの原因

乗り物酔いは、受動的な揺れに対して起こる人間の生理的な反応です。

人の体は、自分自身で動くことによって起こる能動的なバランスの崩れには、上手く対応することができます。一方で、地震による揺れや急に人から押されたことによってバランスが乱れた場合には、そのまま転倒してしまう可能性が高くなります。

そのため、人の体は他動的な揺れに対して危機感を感じやすくなっています

そして、他動的な揺れによって危機感を感じると、心臓や肺、胃腸の活動を無意識下でコントロールしている「自律神経」の活動が乱れます。

自律神経は生命維持に関わる役割を担っています。そのため、体に起こる危険を察知すると、自律神経は危険信号としてさまざまな反応を起こすことで、危険な状態であることを知らせます。

このように、自律神経が他動的な揺れに対して、危険信号を発した結果として起こるのが乗り物酔いの症状です。

つまり、乗り物酔いは、「他動的な揺れ → バランスを崩す危険性を察知 → 自律神経の乱れ → 乗り物酔い」というメカニズムによって起こります。

乗り物酔いの対処法

乗り物酔いは、乗り物の揺れに対して、体が危険を感じた結果として起こる症状です。そのため言ってしまえば、バランス能力が高く乗り物の揺れ程度ではバランスが崩れる危険性がないような人には、乗り物酔いは起こりません。

そして、バランス能力が高くない人でも、適切な対処を行うことで乗り物酔いの症状は予防・軽減させることができます。

乗り物酔いを予防・解消するための具体的な方法には、大きく分けて「酔う条件を避ける」「視覚を利用する」「バランス能力を高める」という3つの手法があります。

酔う条件を避ける

乗り物酔いは、他動的な揺れに対する危険を感じた際に起こるものです。つまり、他動的な強い揺れは、車酔いをするための1つの条件だといえます。

また他にも、目隠しと生活習慣の不摂生は、車酔いを強くする条件として知られています。

ある実験によって、目隠しをしている人とそうでない人では、目隠しをした方が車酔いを起こしやすいことがわかっています。また、睡眠不足や食べ過ぎ、飲み過ぎなどの状態も、乗り物酔いを悪化させます。

乗り物酔いの症状には、自律神経が大きく関係しています。そして、睡眠不足や食事の不摂生などは、自律神経を乱す原因になります。

そのため、生活習慣の不摂生は乗り物酔いで起こる自律神経の乱れを強くすることになり、乗り物酔いを悪化させます。そうしたことを避けるためにも、長時間の移動を行わなければいけない前日には、飲み過ぎや食べ過ぎを避けて、十分な睡眠を取ることが大切です。

このように、酔う条件を減らすことで、乗り物酔いによる不調を予防することができます。

視覚を利用する

既に述べたように、目隠しをすると乗り物酔いをしやすくなります。これは、視覚がバランス機能に大きく関わっていることが原因です。

人の体は、足裏の感覚情報と目からの視覚情報、耳からの平衡感覚情報の3つを元にバランスを保ちます。つまり、これら3つから得られる情報が多いほど、バランスを保持しやすくなるといえます。

そのため、目隠しをして視覚情報を無くしてしまうと、体のバランス機能は大きく低下することになります。こうした理由から、目隠しは乗り物酔いを悪化させることになります。

そこで、逆に車外を見て得られる視覚情報を多くすることで、バランス機能を高めて車酔いを防ぐことができます。

ただそうした場合には、漠然と流れる景色を見ていても車酔いは予防できません。バランス機能を高めるためには、あなた自身の空間・位置を認識できるように、静止しているものや進行方向、遠くの山などを見る必要があります。

そうすることで、静止基準が得られるため、バランス機能が高まり乗り物酔いを防ぐことにつながります。

バランス能力を高める

乗り物酔いの原因は、乗り物の揺れに対して体が「バランスの崩れ」という危機感を感じることにあります。そのため、他動的な揺れより体のバランス機能が高ければ、乗り物酔いは起こりません。

そして、そうしたバランス能力はトレーニングによって高めることができます。

具体的には、何回も繰り返し乗り物に乗ってアップダウンやカーブを経験したり、バランスボールなどを使ってトレーニングしたりすることで、バランス機能は高まります。

バランス能力が高まれば、揺れに対して危機感を感じることが少なくなるため、車酔いを起こすことも減ります。

今回述べたように、車酔いは、揺れに対して体が危険を感じた結果として起こるものです。そして、乗り物酔いを予防する手法には、「酔う条件を避ける」「視覚を利用する」「バランス能力を高める」という3つの方法があります。

この中でも、「酔う条件を避ける」「視覚を利用する」という方法は、今日からでも実践できるため、ぜひ活用してください。そうすることで、あなたの車酔いは軽減されるはずです。