めまいに対する治療法:めまいリハビリ

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めまいやふらつきといった症状は、若い人から高齢者まで、多くの人が抱える体の問題です。そして、めまいを感じた場合には、ほとんどの人が病院を受診することになります。

ただ、病院で医者に診てもらっても、適切な診断や治療を受けることができない人は少なくありません。このような人の場合、結果的にめまいやふらつきといった症状が慢性化し、長い間悩まされることになります。

めまいやふらつきの多くは、適切な診断とリハビリを行うことで症状が軽減することがほとんどです。そして、めまいに対するリハビリは、あなた自身で行えるような簡単なものが多いです。そのため、具体的な方法を覚えておくと、めまいが起こってもある程度自分で対処できるようになります。

そこで今回は、「めまいに対するリハビリ」について解説します。

めまいリハビリは小脳を鍛える

めまいのリハビリを行う際には、めまいが起こるメカニズムを理解しておく必要があります。リハビリを行う際には、最初に問題がある部分を見つけて、そこを強化するような訓練を行います。

めまいが起こる原因は、体のバランス機能が障害されることにあります。

そしてバランス機能は、主に「耳(内耳)」「目」「足裏の感覚」の3つの感覚を、「小脳」がまとめることで維持されています。そのため、何かしらの原因でこれらの感覚や小脳が障害された場合にめまいが出現します。

このとき、内耳や目、足裏といった感覚の低下よりも、小脳による感覚の統合機能が低下することが特に問題となりやすいです。

内耳や目、足裏からの感覚が悪くなっても、ある程度であれば小脳が調整してくれるため、めまいなどが出現することはありません。ただ、小脳の働きが悪くなってしまっていると、そうした補整が起こりません。

そのため、めまいに対するリハビリは、小脳を鍛えることがポイントになります。

そうした感覚や小脳に問題を引き起こす例としては、「加齢による感覚の低下」や「脳出血」「メニエール病」などが挙げられます。

めまいは、こうした原因によってバランス機能が低下することで発症します。

そして、バランス機能に関わる感覚や小脳に問題が生じた場合には、それらに対するリハビリを行う必要があります。リハビリすることで、悪くなっているバランス機能を再び取り戻すことができ、それがめまいの解消につながります。

筋肉が筋力トレーニングによって強くなるように、内耳や目、足裏の感覚はリハビリによって良くなります。また、そうした感覚に対してリハビリを行うことで、小脳による補整機能も向上します。

そのため、めまいを解消するためには、寝ていてはいけません。めまいが生じると、多くの人がめまいの発生を恐れて寝たきりの状態を保つ傾向にありますが、そうすると、感覚機能や小脳の働きがどんどん低下してしまいます。これにより、めまいが治りにくくなります。

このように、めまいが生じた場合には、小脳を鍛えるようなリハビリを行うことが大切です。

めまいに対する自己リハビリ法

めまいを解消するためには、寝たきりでいるのではなく、小脳を鍛えるためのリハビリを行うことが大切です。そして、そうしたリハビリの中には、あなた自身で行えるリハビリもいくつかあります。

特に、めまいが出現した最初の頃は、立つことに不安を覚える人が少なくありません。

そこで、以下に座った状態で行える、「めまいに対する基本的な5つのリハビリ方法」について記します。

横運動

両手を体の前方で肩の高さまで挙げて、肩幅くらい両手を離して、両方の親指を上に向けて立てます。そして、首を動かさずに、目だけで左右の親指先端を交互に見ます。

最初は片側1秒程度のスピードで20回を繰り返し、慣れてきたら目線の動きを早くします。

縦運動

両手を体の前方で前に挙げます。そして利き手を上(額よりやや上方)、非利き手を下(胸の高さ)にして両方の親指を立てます。そして、首を動かさずに、目だけで左右の親指先端を交互に見ます。

これも横運動と同じように、最初は片側1秒程度のスピードから始めて、慣れたら早く目線を動かすようにしましょう。

振り返り運動

右手を体の前方であごの高さまで挙げて、親指を上に向けて立てます。そして、目は右手の親指の先端を見たまま、首を左右に30度程度ずつ交互に回します。

最初はゆっくり20回を目安に行いましょう。

上下運動

右手を体の前方で顎の高さまで挙げます。そして、親指を横に寝せたまま立てます。つまり、手の甲が上に位置するようにします。そして、目は親指の先端を見たまま、首を上下交互に30度程度動かします。

これも振り返り運動と同様に、20回繰り返すようにします。

はてな運動

右手を体の前方であごの高さまで挙げて、親指を上に向かって立てます。そして、親指の先端を見たまま、首を左右交互に30度程度倒します。振り返り運動との違いは、首を回転させるのではなく、かしげるように横に倒すことです。

この運動も、左右で20回程度繰り返してください。

今回述べたように、めまいを改善するためには、小脳を鍛えるためのリハビリが大切になります。そして、そうしたリハビリには、あなた自身で行えるものがたくさんあります。このように、自分1人でできるリハビリを行ってみることで、めまいが解消できる可能性があることを知っておいてください。