耳鳴りが慢性化しやすい思考パターン

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耳鳴りは、短期間で症状が改善する人もいますが、数ヶ月、数年というように慢性化する人も少なくありません。

他の病気でも同様ですが、症状がひどくなったり、慢性化したりする人には、ある特徴があります。それは、「強いこだわりをもっている」ということです。いわゆる「完璧主義者」と呼ばれる人は、耳鳴りが慢性化しやすい典型的なタイプだといえます。

完璧主義者は、完全に耳鳴りが消失するまで、耳鳴りを気にし続けます。

耳鳴りは意識し始めると、どんどん気になって、症状が強く、そして治りにくくなります。そのため、完璧主義者の人であるほど耳鳴りが慢性化します。

そうならないためには、完璧主義者の耳鳴りに対する思考パターンと、それに対する対処法を知ることが大切です。そうすることで、慢性化しやすい思考から脱却することができ、耳鳴りが解消することになります。

そこで今回は、「耳鳴りが慢性化しやすい思考パターン」について解説します。

完璧主義者の思考パターン

耳鳴りは、誰にでも起こる脳の過剰な活動が原因になります。そのため、基本的に「耳鳴りを完全に消失する」という考え方は現実的ではありません。

そして完璧主義者は、誰にでもときどき起こるような耳鳴りを過剰に捉えて、「耳鳴りがある」と考えるようになります。そうした耳鳴りに対する過剰な意識は、耳鳴りの症状を強く、さらに慢性化させます。

そのため、耳鳴りを解消するためには、そうした思考パターンを変えることが大切になります。そうすることで、耳鳴りを過剰に意識することがなくなり、自然と耳鳴りに悩まされることがなくなります。

そこで、以下に耳鳴りが慢性化しやすい人の思考例を記します。

・耳鳴りが無くならない限り幸せになれない

完璧主義者は、耳鳴りを重大な問題と捉えて、自分の人生に大きな影響を与えていると考えます。

そもそも耳鳴りは誰にでも起こる可能性がある症状であり、完全に消失させることは困難です。そのため、耳鳴りに対する治療の目的は、耳鳴りを消すことではなく、耳鳴りによって支障を受けている生活の質を上げることです。

そのため、耳鳴り治療を行う上で、こうした思考は耳鳴り治療の目標を「耳鳴りの完全消失」という間違ったものにしかねません。

こうした場合は、「耳鳴りは完全になくなるものではない。もし耳鳴りがあっても生活に支障がない程度であれば問題ない」というような思考パターンに変えるように努力しましょう。

・ときどき耳鳴りで眠れない。今後はどんどん眠れなくなっていくのではないだろうか

耳鳴りが慢性化する人における特徴として、「物事を悲観的に捉えやすい」ということが挙げられます。その結果、耳鳴りに対してもネガティブなことしか考えないようになります。

頭の中の不安が強くなると、耳鳴りは慢性化しやすくなります。耳鳴りが慢性化には、「耳鳴り → 不安 → 耳鳴りの悪化 → 不安……」というような悪循環が関係しています。そのため、ネガティブな思考によって、常に耳鳴りを心配していると、耳鳴りは治りにくくなります。

こうした場合には、「耳鳴りに対する不安でときどき眠れていないときがあるけど、だいたいはしっかり眠れている。だから耳鳴りを気にする必要はない」というような思考に変える工夫を行いましょう。

・耳鳴りのせいで仕事に集中できなかった。今後耳鳴りが無くならなければ仕事を辞めなければいけない

耳鳴りによって、仕事などの作業に集中できないことは出てくると思います。ただ、耳鳴りで全く仕事ができないわけではありません。そのため、耳鳴りによって集中力が下がってしまった場合には、「仕事に集中できないときもある」ということを認めましょう。

そして、「耳鳴りで仕事に集中できないときもあるけれども、はかどっているときもある。耳鳴りが小さなときに集中して仕事を行おう」という思考パターンに変えるようにしましょう。

・私の耳鳴りは治らない

耳鳴りが慢性化する人は、いくつもの病院で「原因不明」「気のせい」などと言われてしまった結果、「自分の耳鳴りは治らない」と思い込んでしまいます。そうしたネガティブ思考は、耳鳴りを慢性化させる悪循環を強化します。

そして実際は、適切な検査と治療を行うことで耳鳴りを解消することができます

そのため、「耳鳴りの多くは、正しい治療を受けることで解消できる」という正しい認識を持つようにしましょう。

今回述べたように、完璧主義者のような思考パターンを持つ人は、耳鳴りが慢性化しやすい傾向にあります。そうしたことを避けるためにも、耳鳴りを慢性化させやすい思考パターンを学び、その考え方に陥らないように工夫することが大切です。