耳鳴りに対する重症度別の治療法

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耳鳴りは、慢性化しやすい病気の1つとして知られています。耳鳴りが長期化する原因の1つに、「耳鳴りで病院を受診しても、適切な診断と治療を受けることができないことが多い」ということが挙げられます。

多くの人が悩まされている耳鳴りは、従来から行われているような検査では異常が見つかりません。そのため、病院を受診して検査を受けても、医者からは原因不明と診断されることになります。

しかし実際には耳鳴りの原因は明らかになっており、耳鳴りを専門としている病院であれば適切な治療を受けることができます。

そして、適切な治療を受けることができれば、耳鳴りは解消することができます。また耳鳴りの治療は、症状の強さによって治療法が異なります。そうしたことを知っておくと、病院での治療を納得した状態で受けることができます。

そこで今回は、「耳鳴りに対する重症度別の治療法」について解説します。

耳鳴りの治療法は重症度によって異なる

耳鳴りによる悩みを解消するためには、適切な診断と治療を受けることができる病院を受診することが大切です。耳鳴りは、正しい方法で対処すれば改善できる問題です。

そして、耳鳴りに対する治療は、症状の強さによって大きく分けて「軽症」「中等症」「重症」「重症(うつ併発)」の4つに分類されます。

・軽症

耳鳴りでいう軽症とは、普段から耳鳴りを感じているけれども、生活では特に支障がないレベルの耳鳴りである状態をいいます。

そのため、「耳鳴りによって生活で支障がでていることはありますか?」という質問に対して、「特にありません」と答えるレベルの人は、症状の程度は軽症であるといえます。

こうした人たちは、ただ何となく耳鳴りが気になり、漠然とした不安を抱えているために病院を受診します

軽症の耳鳴りに対する治療法は、「カウンセリング」が主になります。カウンセリングでは、耳鳴りの原因を簡単に説明して、経過観察を行います。

・中等症

中等症の耳鳴りとは、耳鳴りに対して不安や心配を持っている状態を指します。

そのため、「耳鳴りで最も困っていることは何ですか?」という質問に対しては、「ずっと耳鳴りが続くのではないかと心配している」といったような答えが返ってきます。

また他にも、「耳鳴りが気になって仕事に集中できない」「耳鳴りで寝入りが悪くなっている」といった症状を訴える人も多いです。

中等症の耳鳴りに対する治療法は、軽症と同じくカウンセリングが中心になります。ただ、希望がある場合には、補聴器などを使った「音響療法」を行うケースもあります。

・重度

重度の耳鳴りとは、耳鳴りに対する不安や心配が過剰に起こり、耳鳴りによって強いストレスを感じているような状態を指します。

重度の耳鳴りの人たちは、「耳鳴りが原因で仕事をできない」「耳鳴りのせいで眠れない」といったように、強い不安と生活へ支障をきたしていることを訴えます。

こうした重度の耳鳴りに対しては、カウンセリングに加えて音響療法を行うことが一般的です。

・重度の耳鳴りでうつを併発

耳鳴りが慢性化したり強くなったりすると、耳鳴りだけではなく「うつ」を併発することもあります。

このような人たちは、「強い不安や集中力の低下」といったことに加えて、「毎日生活するのがつらい」「気分が落ち込んだ状態が続いている」といったようなことを訴えます。

そして、最終的には仕事を辞めてしまったり、家に引きこもったりして、社会生活に支障をきたしてしまうようになります。

うつを併発している場合には、カウンセリングと音響療法に加えて、心療内科や精神神経科などで不安やうつに対する専門的な治療を行う必要があります。そうした精神的な問題が残っていると、耳鳴りは非常に治りにくくなるため、精神的な治療を平行して行わなければいけません。

今回述べたように、耳鳴りに対する治療は、症状の強さによって異なります。耳鳴りによる症状が強くなければ、カウンセリングだけで治ることもあります。一方で、うつを併発している場合には、耳鳴りの治療だけではなく、うつの治療も平行して行います。

このように重症度に合わせた治療を行うことで、効果的に耳鳴りを治すことができるようになります。