自己治療で良性発作性頭位めまい症の予防・対策を行う

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めまいを引き起こす病気の1つに「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」があります。日本のめまい患者では、半数以上の人が良性発作性頭位めまい症(BPPV)が原因であるといわれています。

そして、良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対する有効な治療法として「エプリー法」があります。

エプリー法とは、「理学療法士によってめまい患者の頭部を他動的に動かすことで、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の原因を取り除く」という方法です。エプリー法を行うことで、良性発作性頭位めまい症(BPPV)の症状が解消する人は少なくありません。

ただ、エプリー法を行うことができる理学療法士は多くありません。そのため、良性発作性頭位めまい症(BPPV)と診断されても、必ずエプリー法を受けることができるわけではありません。

そのため、良性発作性頭位めまい症(BPPV)に対する自己治療法を学んでおくことが大切になります。

そこで今回は、「良性発作性頭位めまい症を予防・解消する自己治療法」について解説します。

病気の理解が治療の第一歩

めまいに限ったことではありませんが、病気を治療する際には、医者に任せっきりでは病気はスムーズに治りません。病気を良くするためには、必ず患者自身が主体的に治療に取り組むことが大切になります。

そして、その第一歩として「自分の病気はなぜ起こっているのか?」という、病気のメカニズムを理解することが重要です

特にめまいに関しては、「内耳(ないじ)」と呼ばれる耳の奥にある複雑な構造をした器官にトラブルが生じています。このようにめまいの原因は、一般人が学ぶには非常に難しい体の場所が関係しているため、めまいのメカニズムを理解している人は少ないです。

そのため、めまいのメカニズムを知るためには、医者や医療従事者などに丁寧に説明してもらう必要があります。

これは、めまいの病院選びの基準にもなります。めまいの治療を受ける病院には、診断を受けた後に、あなたの状態をわかりやすく説明してくれるような医者がいる病院を選択するようにしてください。

特に、「何の説明もされずに薬が処方されて終わり」という病院は避けるようにした方が良いです。

また、医者や医療従事者から説明してもらってもよく理解できない場合には、あなた自身で勉強することも大切です。病気を治すのはあなた自身であるため、積極的に自分の病気について学ぶことで、治療がよりスムーズに進むようになります。

このように、めまいを治すためには、まずは「めまいが発生するメカニズム」を学ぶことが大切です。

運動を行うことでめまいを予防・解消する

めまいの治療には、はじめに「めまいについて学ぶこと」が欠かせません。そして、めまいについて理解してはじめて治療が始まります。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)の原因の多くは、日常生活における姿勢や運動不足といった生活習慣にあります。そのため、そうした習慣を正すことが大切になります。これは、理学療法士によるエプリー法で症状が改善したケースでも同様です。

エプリー法によって問題が解消した場合でも、症状が再発しないように適切な指導を受けることが大切です。

とにかく、同じ姿勢を長い時間とらないことがポイントですが、具体的な注意点には、以下のようなことが挙げられます。

・就寝時に枕を高くする

・1日2回ラジオ体操を行う(前後左右に体を倒す運動、体を回す運動、ジャンプする運動)

・テレビを見るとき、本を読むとき、携帯電話を扱うときに横にならない

・パソコンやガーデニングなどを長時間続けて行わない(行う場合は20分に1回は体を動かす)

・毎日歩くことを意識する

・デスクワークや運動不足になりがちな専業主婦は、頭の上下移動を伴う運動を行うように心がける

このように、良性発作性頭位めまい症(BPPV)を予防・解消するためには、運動することが基本になります。めまいが発症すると、多くの人は休みたがりがちになります。しかし、あまりにめまいが強かったり、嘔吐などの症状が頻繁にあったりする人以外は、積極的に体を動かすことが大切です。

今回述べたように、良性発作性頭位めまい症(BPPV)を予防・解消するためには、「めまいのメカニズムを学ぶこと」「積極的に運動すること」が大切になります。

こうした、めまいに対する正しい認識を持つことで、めまいという症状は「あなた自身で解決できることが少なくない」ということを知っておいてください。