頭痛を悪化させる要因:ストレス、ヘルペスウイルス

 

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日本において、日常的に頭痛で悩まされている人は多くいます。ただ中には、「ある一定時期のみ頭痛が起こる」という人もいます。

その中でも特に、「週末や休日に頭痛が悪化する」という人は少なくありません。そういう人は、仕事が忙しかったり、ストレスを過度に感じたりしているときではなく、休日などでストレスから開放されたときに頭痛を感じます。

その一方で、仕事などでストレスを強く感じているときに頭痛が強くなる人もいます。

一般的には、ストレスが減る休日や週末などは頭痛が落ち着きそうなイメージを持っている人が多いと思います。しかし実際には、休日や週末などに頭痛が強くなる人はたくさんいます。そして、このように頭痛が悪化する状況が人によって異なるという現象には、明確なメカニズムがあります。

頭痛を予防・解消するためには、そうした頭痛の悪化因子について理解しておくことが重要になります。

そこで今回は、「頭痛を悪化させる要因」について解説します。

ストレスと頭痛の関係性

ストレスと頭痛というと、一般的にも関係性が深いイメージを持っている人が多いと思います。

ただ、多くの人は「ストレス=頭痛を悪化させる」というイメージがあると思いますが、実際にはそう単純ではありません。ストレスは、頭痛を強くすることもありますし、逆に軽減させることもあります。

特に頭痛の中でも、筋肉が緊張して起こる「緊張型頭痛」と、血管が広がることで痛みが出る「片頭痛」は、ストレスによって痛みが増減します。

具体的には、緊張型頭痛はストレスによって頭痛が強くなり、片頭痛はストレスから開放されたときに痛みが悪化します

緊張型頭痛は、肩から首にかけての筋肉が緊張して固くなることで頭痛が起こります。仕事などで精神的なストレスが強くかかると、筋肉の緊張が強くなるため緊張型頭痛は悪化します。

それに対して片頭痛は、血管が収縮した状態から拡張するときに起こります。ストレスは血管を縮め、逆にリラックスした状態は血管を広げます。

そのため、仕事中にはストレスによって血管が収縮しているため、片頭痛は起こりにくい状態になっています。ただ、ストレスによって縮まった状態からリラックスして一気に血管が拡張したときに頭痛が強く起こります。

こうしたメカニズムから、片頭痛は週末などのリラックスしたときに頭痛が強くなる傾向にあります。

このようにストレスは、緊張型頭痛か片頭痛かによって、痛みを悪化させるタイミングが異なります。どちらにしても、頭痛を悪化させることには変わりありませんが、頭痛の種類によってこうした違いがあることを理解しておくことが大切です。

ヘルペスウイルスと頭痛の関係性

頭痛を悪化させる要因の1つに、「ヘルペスウイルス」があります。ヘルペスウイルスとは、いわゆる「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の原因となるものです。

帯状疱疹とは、ピリピリとした神経痛のような痛みが起こった後に、赤い斑点と水ぶくれが帯状に出てくる病気です。帯状疱疹は、ヘルペスウイルスによる感染症の1つです。

子供の頃に帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルス)に感染すると、水疱瘡(みずぼうそう)になります。そして、水疱瘡自体は一週間程度で治まりますが、ウイルスは体内に残ったままです。そして、そのときに頭痛の原因となる「三叉神経」と呼ばれる顔の感覚を司る神経に潜伏します。

こうして体に残った帯状疱疹ウイルスは、健康なときには体に悪さをしません。しかし、季節の変わり目やちょっとした風邪、過度なストレスなどがかかると、ウイルスが再活性化されて三叉神経を刺激します。その結果、頭痛が悪化することになります。

このように、ストレスなどで悪化する頭痛には、帯状疱疹ウイルスが関係している可能性があることを理解しておいてください。

今回述べたように、頭痛は、その原因によって悪化する要因がさまざまです。特に緊張型頭痛と片頭痛は、共にストレスが関係しますが、症状が強くなるタイミングが異なります。

緊張型頭痛はストレスがかかっているときに痛みが強くなり、片頭痛はストレスから開放されたときに悪化します。

また、帯状疱疹ウイルスに感染している場合には、ストレスだけでなく、季節の変わり目やちょっとした風邪などで頭痛が悪化する可能性があります。

このように、頭痛を悪化させる要因を理解しておくことで、あなたの頭痛を予防したり解消したりすることにつなげることができるようになります。