危険な頭痛の特徴:器質的な問題による頭痛

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頭痛は、多くの人が悩まされている症状です。特に女性では、慢性的に頭痛を持っている人が少なくありません。

そして、そうした頭痛のほとんどは、命には別状のない「緊張型頭痛」や「片頭痛」といったものです。緊張型頭痛や片頭痛は、生活習慣や姿勢などを変えることで、問題を解消することができます。

ただ頭痛によっては、緊張型頭痛や片頭痛ではなく、脳梗塞や脳出血といった危険な病気の前兆であることがあります。そうした頭痛の場合、早急に病院を受診して、適切な治療を受けなければいけません。

そのため、頭痛が出現した際には、危険な頭痛とそうでない頭痛を見分けることが大切になります。

そこで今回は、「危険な頭痛の特徴」について解説します。

専門の治療が必要な頭痛

頭痛の中でも、片頭痛や緊張型頭痛の多くは、生活習慣や姿勢などを整えることで症状を軽減・解消することができます。症状が強い場合には、薬物療法などを併用して行いますが、頭痛外来で対応できることがほとんどです。

ただ、頭痛を訴えて病院を受診する人の中には、頭痛外来ではなく、その他の診療科での治療が必要な人もいます。

そこで、以下にそうした危険な頭痛を引き起こす病気と、その特徴を記します。

・耳の病気

耳に起こる病気で頭痛が生じることは少なくありません。具体的には、慢性中耳炎や耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)、メニエール病、突発性難聴、良性発作性頭位めまい症(BPPV)では頭痛を伴うことが多くあります。

それぞれの病気における症状の特徴を、以下にまとめます。

・慢性中耳炎:頭痛に加えて、耳鳴りや難聴、めまい、吐き気を伴う

・耳管狭窄症:耳鳴りや、自分の声が響く、あるいは耳が塞がったような症状が起こる

・メニエール病:回転性のめまい(ぐるぐる回るようなめまい)、耳鳴り、難聴を伴う

・突発性難聴:片側の耳が聞こえなくなる、耳鳴り、回転性のめまい、吐き気を伴う

・良性発作性頭位めまい症(BPPV):頭の位置を変えるときのめまいや吐き気を伴う

このように、耳に起こる病気では、頭痛に伴って耳鳴りやめまいを伴うことが多いです。そのため、頭痛だけでなく耳鳴りやめまいも生じている場合には、耳の問題を疑うことも大切です。

・脳の病気

脳に起こる病気でも、頭痛が生じます。そのため、強い頭痛がある場合、まずは脳の問題を疑うことが大切です。

具体的には、脳神経腫瘍や脳腫瘍、脳梗塞、脳血管障害、脳出血、前庭神経炎などの病気は、頭痛を伴うことが多くあります。

それぞれの病気における症状の特徴を、以下にまとめます。

・脳神経腫瘍:難聴や耳鳴り、浮動性めまい(フワフワしたようなめまい)を伴う

・脳腫瘍:腫瘍ができる部位によって症状は異なりますが、耳鳴りや難聴を伴うことが多い

・脳梗塞:めまいや耳鳴り、難聴に加えて手足のしびれ、手足の運動麻痺を伴うことが特徴です

・脳血管障害:めまい、耳鳴り、難聴を伴う

・脳出血:激しいめまいや嘔吐(おうと)を伴う

このように、脳に問題が生じると、頭痛に加えて手足のしびれや運動麻痺を伴うことがあります。また、急に激しい頭痛やめまいが起こった場合には、脳の問題を疑うことが大切です。

・その他

耳や脳の病気以外にも、頭痛を引き起こすような病気は多くあります。そして特に、多くの人が抱えている「生活習慣病」呼ばれるような病気でも、頭痛を伴うことが少なくありません。

以下に、頭痛を引き起こす可能性がある生活習慣病を記します。

・高血圧

・糖尿病

・脂質異常症

・自律神経失調症

・更年期障害

・動脈硬化症

こうした生活習慣病は、それぞれの症状に加えて、睡眠不足や暴飲暴食といったような「生活習慣の崩れによって頭痛が強まる」という特徴があります。そのため、すでにこれらの病気を診断されている人は、生活習慣病によっても頭痛が起こる可能性があることを頭に入れておいてください。

今回述べたように、一言で頭痛といっても、緊張型頭痛や片頭痛のように命に別状がない頭痛だけではなく、脳梗塞など命に関わる病気が原因である場合があります。

そうしたケースでは、早期に専門的な治療を受けることが大切です。

そのため、そうした危険な頭痛を早期に発見できるように、それぞれの特徴を押さえておくことが大切です。