薬の飲み過ぎが頭痛につながる理由:薬剤の使用過多による頭痛

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日本において、頭痛で慢性的に悩まされている人は少なくありません。頭痛と一言でいっても、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛など、さまざまな種類があります。

また、頭痛に対する治療というと、痛み止めなどの薬物療法が一般的です。頭痛で病院を受診すると、薬が処方されることがほとんどです。中には、理学療法士などによるリハビリが指示されることもありますが、薬だけであるところがほとんどです。

確かに頭痛は、処方された薬によって軽減することが多いです。ただ、薬は使い方を間違えると、逆に頭痛を発症させたり強めたりする原因になります。

このように、薬の使用によって出現する頭痛は「薬剤の使用過多による頭痛」と呼ばれます。頭痛に対して慢性的に薬を飲み続けている人は、こうした薬が原因で起こる頭痛について理解しておくことが大切です。

そこで今回は、「薬の飲み過ぎが頭痛につながる理由」について解説します。

薬と頭痛の関係性

頭痛を持っている人の多くは、薬を飲むことで症状を和らげています。そして、「月に数回頭痛が強いときだけ薬を飲む」という人もいれば、「毎日欠かさず薬を服用している」という人もいます。

頭痛は、脳が過敏になって興奮しやすくなっていると起こります。そうした状態を、専門的には「域値が低い」といいます。脳の域値が低い状態になると、通常では反応しないようなちょっとした刺激に対して、脳が過敏に興奮します。

例えば、普段は気にならないようなテレビの音であっても、脳の域値が下がっていると、脳を興奮させる原因となります。その結果、テレビの近くにいるだけで頭痛が起こるようになります。

このように、頭痛を持っている人の多くは脳の域値が下がっています。そして、慢性的に頭痛がある人は、常に脳が興奮している状態にあります。

そうした人は、痛み止めの薬を飲むと一時的に頭痛が落ち着きます。しかし、これは表面的な痛みを誤魔化しているだけであって、根本的な問題である脳の域値低下や興奮状態は解消していません。

それどころか、薬で誤魔化している間も、脳の域値はどんどん低くなり、興奮も高くなり続けます。その結果、最終的に毎日薬を飲んでも痛みが抑えられず、「常に頭痛がある」という状態になります。

こうした状態を「薬剤の使用過多による頭痛」といいます。薬による頭痛の慢性化は、多くの人が知らずになってしまっている可能性が高く、注意しなければいけません。

薬剤の使用過多による頭痛の特徴

頭痛に対して薬を飲み続けると、薬剤の使用過多による頭痛を発症する可能性があります。特に、頭痛に対して市販薬を使用して対処している人は、知らぬ間にそうした状態に陥っている可能性があるため注意が必要です。

そして、薬剤の使用過多による頭痛を発症している人は、「毎日頭痛が起こって薬を手放せない」といった状態になっています。

薬の慢性的な使用によって頭痛が起こっている場合には、基本的に毎日頭痛を感じます。また、薬は一時的には症状を緩和しますが、すぐに頭痛が再発します。その結果、飲む薬がどんどん多くなってしまう人が少なくありません。

その他にも、薬剤の使用過多による頭痛の人には、以下のような特徴があります。

・朝から頭が重く、1日中頭痛が続く

・頭痛が出現することに対する不安が強く、症状がなくても毎日薬を飲み続けてしまう

・薬の効果が短く、頭痛がすぐに再発する

・月の半分以上の日数で薬を飲んでいる

このように、薬剤の使用過多による頭痛を持っている人は、「不安」という精神的な問題を持っています。そのことが、頭痛をさらに慢性化させることにつながります。

そのため、こうした薬剤の使用過多による頭痛の人の中には、不安に対する治療を行わなければいけない人もいることを知っておいてください。

今回述べたように、頭痛には、一般的に知られているような緊張型頭痛や片頭痛とは違った、「薬剤の使用過多による頭痛」というものがあります。そして、そうした頭痛は、痛み止め薬を日常的に使用していると知らない間に発症しています。

また、薬剤の使用過多による頭痛は、精神的な問題が関係しているため、非常に治りにくいという特徴があります。

そのため、最初からそうした頭痛にならないためにも、薬を過剰に摂取することはできるだけ避けるようにしてください。薬を使う場合には、あなたに適した服用量で使用することが大切です。