群発頭痛の原因と症状:体内時計と三叉神経

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日本において、頭痛に悩まされている人は少なくありません。ただ多くの人は、「頭痛」をひと塊で考えています。

しかし実際には、頭痛は片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛など、いくつかに分類されます。そして、それぞれで原因や症状の特徴が異なるため、これらを分けて理解しておかなければ、適切な対処や治療を行うことができません。

頭痛の中でも、特に強い痛みを発するものが「群発頭痛」です。群発頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛と比べると一般的ではありませんが、多くの人が悩まされている問題です。

そのため、頭痛を学ぶ上で、群発頭痛について学んでおくことは欠かせません。

あなたの頭痛が群発頭痛である場合、その原因と症状の特徴を理解した上で対処することが大切です。そうすることで、初めて頭痛という問題を解消することができます。

そこで今回は、「群発頭痛の原因と症状」について解説します。

群発頭痛の原因

群発頭痛とは、一般的に聞きなれない病名ですが、多くの人が悩まされている問題です。頭痛の中でも痛みが強く、頭痛によってジッとしていられないくらいの症状であるのが特徴です。

そして、群発頭痛の原因は、「内頸動脈(ないけいどうみゃく)」と呼ばれる目の後ろを走っている血管の炎症です。内頸動脈が炎症を起こすことで、血管の回りにある「三叉神経」という神経が刺激されて痛みとして認識されます。

また、内頸動脈に炎症が起こるのは、主に生活習慣の乱れが原因だとされています。

人の体には、光や時計の時間などと関係なく24時間のリズムを刻む「体内時計」があります。体内時計が、人間における基本的な生活のリズムを形成しています。朝起きて夜眠るのは、こうした体内時計の働きによるものです。

ただ、夜遅くまでテレビを見ていたり、夜勤で仕事をしていたりすると、体内時計のリズムが狂ってしまいます。

体内時計が狂うと、脳内にある三叉神経が、「体内時計が崩れた」という情報をキャッチします。三叉神経は体内時計の近くにあるため、三叉神経に誤作動を起こすことになります。

具体的には、「冷たい」や「温かい」といった痛み以外の三叉神経に送られた情報を、三叉神経が痛み刺激と認識してしまいます。

その結果として、三叉神経から炎症性物質が放出されます。そして、三叉神経の近くを通っている内頸動脈が炎症を起こすことになります。

このように、群発頭痛が発生するメカニズムは、「生活習慣の崩れ → 体内時計の乱れ → 三叉神経の誤作動 → 内頸動脈の炎症 → 三叉神経を刺激 → 痛み」というような流れになります。

つまり、群発頭痛を解消するためには、生活習慣を整えることが必須になるといえます。

群発頭痛の症状

群発頭痛の原因は、生活習慣の乱れによって生じる内頸動脈の炎症です。そして、内頸動脈が腫れて三叉神経を刺激することで頭痛が生じます。

三叉神経は、顔面全体の感覚を司っている神経です。そのため、群発頭痛は目の奥や額部、側頭部などに痛みが出現することがほとんどです。そして、とにかく激しい痛みを伴うのが群発頭痛の特徴です。

群発頭痛の出方としては、「群発期」と呼ばれる1~2ヶ月の間は毎日頭痛が出現します。そして、その後の数ヶ月は「非群発期」と呼ばれ、ほとんど痛みが認められません。こうした痛みのパターンを繰り返すことも、群発頭痛の特徴だといえます。

群発期には、ほぼ毎日決まったように激しい頭痛が出現します。そして、1回の症状自体は15分ほどすると落ち着くこともありますし、数時間続くこともあります。

あまりの強さの痛みによって、のた打ち回る人もいる程です。また、痛みに対する恐怖からパニック症状が出たり、睡眠障害になったりする人が少なくありません。

その他にも、群発頭痛には以下のような症状の特徴があります。

・痛みが片側に出現する

・目の奥に痛みを感じる

・顔面の発汗が起こる

・まぶたが垂れ下がる、涙が出る

・鼻水が出たり、鼻が詰まったりする

このように、群発頭痛は痛みが強いだけでなく、さまざまな症状が出現します。激しい頭痛に加えて、こうした特徴がある場合には、群発頭痛を疑うようにしてください。

今回述べたように、群発頭痛は一般的に知られた頭痛ではありませんが、激しい痛みを出現させて多くの人を悩ませている問題です。強い痛みが特徴ですが、その他にもさまざまな症状が出現します。

頭痛で悩んだ際には、片頭痛や緊張型頭痛だけでなく群発頭痛も疑ってみる必要があります。